紅茶を楽しむ為のカップ&ソーサーとそのほかの道具

文字数 1,628文字

 素材については基本的にポットと同じです
 陶磁器、ボーンチャイナ、ガラス
 持ち手まですぐさま熱くなる銀はさすがにないでしょうけどね

 コーヒーカップとの違いは口径の広さと底の浅さ
 あとはカップの内側にまで装飾があることでしょうか(水色が薄い紅茶を淹れると映える)
 容量の面から見ても、コーヒーよりは紅茶用のほうが多かったり

 まぁ、色々理由というか理屈はあるみたい
 口径が広いのは冷めやすくする為とか(コーヒーよりも紅茶のほうが温度が高い)
 底の浅さと内側の装飾は水色を楽しんだり、香りがたちやすいようになど……etc.

 また、各ブランドによって特徴的な形も
 イギリスのウエッジウッドは紅茶専用のピオニー、ヴィクトリアを始めコーヒーと兼用のリーシェイプなど豊富な種類があります
 同じくイギリスのロイヤルアルバートは、もっとも紅茶を美味しく飲める形として「モントローズシェイプ」を生み出しております

 もっとも、カップの形は説明するよりも見た方が早いので割愛
 シンプルなデザインから華美で鮮やか、ポップでファンシー
 果てはキャラクターとのコラボなど本当に色々ありますので

 どちらにせよ、普段使いの場合は完全に個人の自由です
 私もケーキやお菓子と一緒の時はティーカップを使っていますが、パンなどの食事の時はマグカップにたっぷりいれて飲んでいます

 また、陶磁器ブランドではマグカップも取り扱っておりますので
 それどころか異業種――宝石で有名なティファニーもティーカップやマグカップを作っています

 他にも、トルコだと雪だるまのように大小2つのティーポットを重ねたチャイダンルック
 専用のチャイグラス――ガラス製でチューリップのような独特なくびれをチャイバルダックなど、国によって特有の道具もあります
 
 以下は簡単な飲み方のマナー

 カップの持ち手は指を入れるのではなくつまむ
 ソファ席など背の低いテーブルでは、ソーサーごと持ち上げる(左手でソーサーを胸元まで持ち、そこから右手でカップを持つ)

 カップの持ち手が左手に来るように置かれるのは、砂糖やミルクを入れて混ぜる際エレガントに見えるよう(左手で取っ手を掴み、右手でスプーンを使う)
 飲む時はカップを回転させ、右手で

 とまぁ、私が知っているのはこんなところです
 といっても、国や地域によってマナーは変わりますので
 固定概念にとらわれず、その場その場に合わせるのが無難でしょう

・その他

 ティーセットといっても、厳密に決まりはない
 ただ、その名目であればだいたい以下の品は含まれる

 ポット、カップ&ソーサー、シュガーポット、ミルクジャグ(ピッチャー)、ティースプーン

 けど、『ティーセット』という商品になるとティースプーンは付いていない
 その代わり、ケーキ用のプレートが加わっていたりする
 それはきっと『ティーセット』の販売を始めたお店が洋食器のブランドだからでしょうか?

 こんな風に、商品における『ティーセット』は決まりがなくバラバラ
 カップ&ソーサーとプレートだけでも『ティーセット』の商品名で売られていたりね

 他にも、茶葉を入れるキャディスプーンにストレーナー(茶こし)
 
 また、ポットが冷めないように被せるティーコジ―など
 ティーコジ―はポット帽子とも
 何故か手芸の分野で人気で、ニット帽をリサイクルして作られたりもしています
 意外と売っているお店が少ない
 
 もしかすると、時間を計る砂時計を含める人もいるかもしれません
 最近では下から上へのぼる水時計などもあってオシャレ
 こちらも凝り出したらキリがないんですよね
 
 これがアフタヌーンティーセットになると、本とかでよく見る三段のケーキスタンドと取り分けるサーバーが必要になってくる
 けど、さすがに家でここまでする人は少ない
 あるとすごくオシャレで贅沢な気分を味わえるのでしょうが
 そんなものよりも、ティーセット一式を運べるトレイがあったほうがよっぽど実用的なのです
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