前ふり・紅茶とコーヒーの差

文字数 1,458文字

 コーヒーのキリマンジェロやブルーマウンテンと同じように、紅茶のダージリンやアッサムも産地をあらわしています
 けど、それを知っている人はあまりいないかもしれません
 少なくとも、上記のコーヒーよりは知名度で劣っていますね

 コーヒーと紅茶でどうしてこうも差があるのかと申しますと
 やはり、宣伝(露出)の違いと言うしかないでしょう
 これは説明するまでもなく、実感できると思います

 当たり前ですが、露出の多い情報は多くの人が知ることになります
 そして、多くの人が知っていることはいつしか常識にされ
 その瞬間、知らなければならないという危機感が生まれ――爆発的に流行ります

 悲しいけど、紅茶にはこれがありません
 ※まぁ、リプトンさんのフルーツインティーなど期間限定で流行るのはありますけどね
 あと、もうブームは終わっちゃったけどタピオカミルクティーとか……
 ただ、スターバックスさんや○○珈琲店といった代表格は未だにないと思います
 どうしても、地域限定といいますか小さく収まった感が強いです

 じゃぁ、コーヒーと同じように宣伝すれば流行るかと言われるとそれもあり得ないでしょう

 良くも悪くも、紅茶の持つイメージは優雅で落ち着いたものでしかない
 すなわち、ティーブレイクではなくティー

 
 どう考えても、忙しさとは反対の空気を孕んでいる
 
 だから、

調



 反対にコーヒーはタイムではなく

――忙しさに馴染んでいる
 また、大人っぽいやら格好いいというイメージも未だ強いです
※コーヒーを飲むシーンは映画やドラマで使われやすい為
 そして、コーヒーには代名詞となるお店(モノ)が沢山あるので手軽に始められます

 そもそも、紅茶はポットで淹れ始めた時代(17世紀)からほとんど変わっていません
 ティーバッグですら100年以上も前のモノであり、味においてはポットに劣ります
※新しいティーバッグとしてティースティックはあります(シルバーマジックティーワンズ)
 粉末や濃縮タイプはあくまで紅茶風飲料なので割愛
 またティーエスプレッソも結局、馴染む気配はないままです
 「午後の紅茶エスプレッソティー」は流行りましたが、あちらはあくまで清涼飲料水

 早い話が、家でもお店でも中世でも淹れ方に大きな違いがないんです

 けど、コーヒーは違います
 ドリップ、サイフォン、エスプレッソマシン、カプセル式……etc.
 それも現代では、一般家庭ですら多種多様なエスプレッソマシンが選べます
 でも、専門店にあるようなエスプレッソマシンは高価格(車と同等)なので、家とお店で明確な違いは残ったまま
 
 そういった差を考えてみると、やはり紅茶よりもコーヒーのほうが流行るのは当然だと思われます
 事実、紅茶のイメージが強いイギリスも今ではコーヒーに負けているそうです
 
 それなのに、世界的に見ると紅茶のほうが飲まれている不思議
 宗教上の理由かと思いきや、コーヒーを禁じている宗教は紅茶も禁じていたので違うでしょう
 となると、健康的な問題?
 簡単に調べてみたところ、健康的問題はやはりあるようです
※特にノンカフェイン・ノンアルコールの動きが強い
 あとは食事と一緒に飲むのは紅茶というパターン
 日本以外では(美味しい)普通のアイスコーヒーなるモノが少ないようですので
 他には文化的理由、経済的理由……etc.

 ただ、私が思うに紅茶にはアンティーク的な魅力があります
 実際、茶器も淹れ方も古いのだから、アンティークと呼んでも差し障りはないのでは?
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