砂糖を入れる(グラニュー糖、上白糖、三温糖)

文字数 991文字

 もっとも一般的なのはグラニュー糖でしょう
 紅茶に限らず、コーヒーでも――
 一般家庭ではともかく、お店に置いてあるのはグラニュー糖が多い
 スティックシュガーや角砂糖なんかもそう

 グラニュー糖は万能性と保存性に秀でている

 味にクセがなく飲み物の風味を損なわない
 また、上白糖よりも湿気に強い
 そういった理由から、お菓子や飲み物にはよくグラニュー糖が使われます

 だから、紅茶に入れる砂糖も茶葉本来の風味や味を変えないグラニュー糖が一般的
 とはいえ、これは渋みを抑える名目で使うのがいいでしょう
 グラニュー糖で甘さを得ようとすると、たいがい入れすぎてしまうから
 なのでストレートで飲む場合、私はそのようにグラニュー糖を使っています

 ところが、ミルクティーになると上白糖を使う
 日本人――というより、和食では定番の上白糖
 グラニュー糖より純度が低く、甘みがあとに残るのが特徴的

 事実、砂糖はお菓子の食感(テクスチャー)に大きく影響を及ぼします
 例として、カステラには上白糖が使われます(全部じゃないけどね)
 ロールケーキでも、外側に焼き面を持っていく際には上白糖を使う
 そうすると綺麗な焼き色が付いて、しっとりとした食感が生まれる
 その為、お菓子作りで砂糖を減らし過ぎると食感が損なわれてしまうので注意が必要です

 では、紅茶に入れるとどうなるかというと……まぁ、味は変わるでしょう
 良く言えばコクが出る
 紅茶本来の風味や味が削がれている感は拭えないが、私は好きだ
 幼い頃、ホットミルクに入れる砂糖が上白糖だったからかもしれない
 あの、なんとも言えない甘みが落ち着くのだ

 そして逆転の発想
 味が変わるということは、苦手な茶葉も飲める可能性があるということ
 これは三温糖に置いても言えることである

 茶色い砂糖、三温糖
 これまた和食――煮物では定番のお砂糖
 茶色いのはカラメル成分(モノによっては色素を添加)によるもの
 人間の味覚は面白いことに、

みたい
 結果、純度が一番高いグラニュー糖が淡白な甘みとなり、低い三温糖が濃厚な甘さを持っている

 この三温糖、実はフレーバーティーにはおすすめだとか
 実際、フレーバーティーに力を入れているお店では三温糖が常備されている
 なんでも、味と香りが引き立つとのこと
 おそらく、微細な雑味が加わることで一番強い香りと味が際立つのでしょう
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