セイロンその2(特徴)~ルフナ、キャンディ、ディンブラ、ヌワラエリヤ~

文字数 1,712文字

 まずは低地で栽培された茶葉(ロー・グロウンティー)から
 ちなみに『ルフナ』と『サバラガムワ』が当たります
※サバラガムワは別ページで紹介

『ルフナ』の名前は特定の地名を表すものではなく『南』という意味
 だから、2つに分かれた時も北側がサバラガムワで南側がルフナとされたのかな?
と思いきや、調べてみるとサバラガムワは普通に州の名前のようです
 日本での知名度はそんなに高くないけど、スリランカで作られる紅茶の約半分以上を占めているとのこと(通年収穫されている)
 セイロンティーの中では個性的で水色も味も濃くミルクティー向け
 特徴としてはアッサムに似ているけど、渋みは少なめの模様
 インドのチャイ用として人気な反面、日本ではあまり見かけません
 特にメーカー品はほぼなく、単体でお求めの場合は専門店に行く必要があります 
 
 
 次に中地で栽培された茶葉(ミディアム・グロウンティー)
『キャンディ』は地方の名前であり、亡国の最期の都の名前でもあるそうです
 その為、街全体が世界遺産に登録されているとか
 また、セイロン島(スリランカ)で初めて作られた紅茶でもあります

 ただ、紅茶としてはお行儀が良いといいますか特にクセも大きな個性もありません
 ストレートでもミルクでも美味しくいただけますが、わざわざキャンディに拘る方は非常に少ないかと思われます
 実際ブレンドとして用いられることが多く、キャンディ単独で飲む機会は少ないでしょう
 こちらもお求めの場合は専門店が確実です

 
 最後に最も多い高地で栽培された茶葉(ハイ・グロウンティー)
 その高さの所為か季節風(モンスーン)の影響が大きく、通年を通して収穫されているものの、クオリティシーズンが

存在しています
 また、昼夜の寒暖差が大きいことからどれも香り高い紅茶になるんだとか
 ちなみに『ウバ』『ヌワラエリヤ』『ディンブラ』『ウダプセラワ』は州や県など特定の地区を指した名称です

 それでは、ウバと山を挟んで反対側にある『ディンブラ』から紹介していきます
※ウバが東でディンブラが西
 場所が近いからか、ウバに似た爽快な渋みと芳醇な香りを持っているディンブラ
 ただ、モンスーンの影響でクオリティシーズンは真逆の冬で1~3月
 高地産の中では最も生産量が多く、水色も味わいも

なのでストレート、アイス、ミルクとお好みの飲み方で楽しめます
 個人的にはホットのストレートorアイスティーがおすすめ
  

 そして、『ヌワラエリヤ』は中央山脈のもっとも高い場所で栽培されている茶葉
 水色は圧倒的に淡く、儚げなオレンジ
 ダージリンに似た特徴から、セイロンのシャンパンと呼ばれたりも
 クオリティシーズンは1~2月と6~7月
 緑茶に似た香りと味わいからして飲み方はストレート
 またタンニンが少ない為、アイスティーもおすすめ
 ただ、水色が薄いのでぱっと見は紅茶っぽくないかもしれません
 ですが、1日に沢山の紅茶を飲まれる方はこういうタンニンが少ないモノを選ぶといいでしょう
※タンニンやカフェインは胃に負担をかける為
  
 『ウバは』既にやっており『ウダプセラワ』は別ページにて『サバラガムワ』と一緒に紹介します

 ――とまぁ、長々とやりましたけどウバ以外は『セイロン』という名のブレンドが一般的かもしれません
 そして、ブレンドされた『セイロンティー』は基本的にはクセがなく、渋みも少ないかと思われます
 そういった理由から、セイロンティーはフレーバーティーのベースに使われることも多いですね

 ブレンドではないセイロンティーが欲しければ、茶園から直接仕入れている紅茶専門店に行くかネット通販が確実です
 グローサリーショップでも見つかるかもしれませんが、お店によって取り扱いがまちまちですので

 大手ブランドなら「ルピシア」や「カレルチャペック」が比較的、お求めやすいでしょうか?
 抵抗がなければ、街の紅茶専門店を覗いてみると廉価で手に入る可能性もあります
 ついでに見たことはありませんが、食器ブランドの「ノリタケ」もウバ、キャンディ、ディンブラの3種類だけ缶で扱っているようです

 最後に日常で使える雑学
 「午後の紅茶」もセイロンティーを使っています
ストレート(ディンブラ)ミルク(キャンディ)レモン(ヌワラエリヤ)
※種類によって茶葉が違う
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