世界の紅茶事情その1(イギリス、アメリカ、インド)

文字数 1,193文字

 和食を始め、日本では素材の味を大切にする文化があります
 その所為か、コーヒーや紅茶も無糖のストレートで飲むのが良しとされる傾向が強いような気がします

 では、他の国ではどうでしょうか?

 イギリスは基本的にミルクティー
 ミルクを先に入れるか後に入れるかで100年以上論争できるくらい、紅茶といえばミルクティーのお国柄です
 そして、砂糖はたっぷり
 甘ければ甘いほど、ミルクティーは美味しいと言い張っています
 もちろん、否定派もいますけどね
 ただ、陶磁器ブランドのティーセットにはミルクピッチャーやシュガーポットも含まれますので、お茶会においては欠かせない代物です
 
 もっとも、イギリス人の多くはティーバッグで淹れているとのこと
 つまり、イギリスにおける紅茶事情は王室を始めとした上流社会のお茶会と、市民層が常飲する一般的な紅茶で大きく分かれます
 なので、一概にイギリス紅茶は~と語れない所があるので注意が必要
 
 
 アメリカは……目まぐるしく流行が変わる国なのでこちらも一概には語れません
 昔だと、アイスのレモンティーが好まれていました(世界的にアイスコーヒーが一般的ではなかった為)
 また、紅茶とレモネードを混ぜた

が愛されています
※プロゴルファーの名を冠していますがその人が考案した訳ではなく、愛飲し広めたことに由来している
 
 昨今は健康ブームから紅茶を始め緑茶やルイボス、ハニーブッシュやハーブティーの市場も広がっていますね
 実際、アメリカの紅茶ブランドも増えてきています
 あのスターバックスも紅茶部門TEAVANAを作っていたり(もっともアレンジティーが多く、まさにスタバの紅茶という感じです)
 他にも紅茶好きからするとアレですが、お湯で溶くだけの粉末タイプやペットボトルの紅茶飲料が人気です
 

 インドは砂糖、牛乳、各種スパイスと一緒に鍋で濃く煮出したチャイが有名
 その為、

がよく使われます
 もっとも、スリランカと一緒で

からといった事情がありますけどね
 加え、インドはイギリスの植民地だった歴史があります
 そもそもインドで紅茶の栽培を始め、インド人に飲ませたのもイギリス人 
 つまり、もともと紅茶を飲む文化がなかった国だったりします
 なので、最初の内はどうしても口に合わない(インド国内で提供されるのは質の悪い茶葉だった理由もあり)
 
 その結果、生まれたのが伝統あるスパイスを加えたマサラチャイとのこと
 それでも、今となってはチャイ=インドにおける家庭の味になっています
 
 そんなチャイですが、自宅で適当に作っても美味しくなるのでおすすめ
 加えるのは生姜、オレンジの皮、八角(スターアニス)、バニラ、シナモン、胡椒……etc.
 最終的に、砂糖なり蜂蜜で甘みを付ければ飲める代物ができあがります
 まぁ、最近は便利なチャイスパイスもありますけどね 
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