スズラン《ミュゲ》、メーデー、マイケーファー
文字数 1,526文字
日本の5月といえばゴールデンウィークと母の日
これが世界になると、労働者の祭典メーデー
いわゆる「労働者の日」であり、世界的な祝日(5月1日)
少なくとも、80ヵ国以上がお休みに認定しているとか
日本ではゴールデンウィークを設けているのと、「勤労感謝の日」という似たような祝日があることからスルー
もっともスルーしているのは日本だけでなく、イギリスやオランダ、デンマークに韓国といった国々もやっています
さて、このメーデーは今回のお題には関係ありません
日付が一致しているということで、紹介しただけです
そう、本題なのはフランスの5月1日Fête du muguet
なんといいますか、和訳すると日本の何処かでやっていそうですね
スズランはバラやチューリップと同じように、興味のない人でも見分けることが容易い花のひとつ
名前のとおり、鈴のような形をした小さな白い花
海外では鈴よりも鐘のほうが身近なのか、ドイツでは「5月の小さな鐘」の名で呼ばれています
その他の国では、「天国の階段」「5月のミュゲ」「森のミュゲ」「聖母の涙」……etc.
ちなみに、フィンランドでは国花だそうです
花言葉は「幸運が戻ってくる」「意識しないやさしさ」「デリカシー」「純粋」など
そのため、花嫁のブーケにもよく使われています
もちろん、見た目の愛くるしさが第一でしょうが
このスズランを贈る習慣がスズラン祭り
わかりやすく言いますと、母の日にカーネーションを贈るようなものです
若者は恋人に、旦那さんは奥さんに、子供は親に、あるいは親しい友人などに感謝を込めて――
ただ、前述したようにこの日はメーデーで祝日
日本と違って、フランスはガンガン休みます
花屋すら例外ではありません
その代わり、街の至るところで売り子がいて「ミュゲはいかがですか?」と声をかけてくるそうです
昔は可愛らしい子供たちや、おばあちゃんおじいちゃんが野山で摘んだモノを売っていたそうなので、とても微笑ましい光景だったのでしょう
しかし現代では、厄介な押し売りと疎ましく思われることもしばしば
日本でもそうですが、こういった伝統や文化にあまり商売っ気を出されると、ヒいてしまいますよね
特に近年では移民の売り子が増えたことにより、幾つかのトラブルが起きているとか(この日だけは、誰でも自由にスズランを売ることができる)
そして本題のパティスリー
こちらでは、スズランをモチーフにしたお菓子を売っています
なかでも、鉢植えを模したポタ・ミュゲ(pot à muguet)が可愛らしくおすすめです
ヌガーに飴細工にマジパン(といっても、近年ではチョコレートが主流でしょうが)
全てが食べられる鉢植えに入ったスズラン
それとは別に
鉢植えと聞くと「えっ?」と思うかもしれませんが、趣のある器と思えば特に問題ないかと
事実、和カフェなんかでは陶器にプリンを仕込んでますしね
最後に5月つながりでドイツのMaikäfer について
ドイツの5月は「虫の月」ということで、パティスリーでは虫を模したお菓子が沢山作られています
なんでもドイツにおいて、虫は幸運を運んでくるシンボルだとか
5月である理由は、虫が活動を始める春の訪れ
ちなみに、マイケーファ―は黄金虫を示すドイツ語
そして、てんとう虫を意味する のがMarienkäfer
もちろん、ともに可愛らしくデフォルメされて売られています
……が、最近では悪乗りでリアリティを追求したモノもあるので注意が必要
もっとも、日本ではてんとう虫くらいしか見かけないでしょうが
これが世界になると、労働者の祭典メーデー
いわゆる「労働者の日」であり、世界的な祝日(5月1日)
少なくとも、80ヵ国以上がお休みに認定しているとか
日本ではゴールデンウィークを設けているのと、「勤労感謝の日」という似たような祝日があることからスルー
もっともスルーしているのは日本だけでなく、イギリスやオランダ、デンマークに韓国といった国々もやっています
さて、このメーデーは今回のお題には関係ありません
日付が一致しているということで、紹介しただけです
そう、本題なのはフランスの5月1日
なんといいますか、和訳すると日本の何処かでやっていそうですね
スズランはバラやチューリップと同じように、興味のない人でも見分けることが容易い花のひとつ
名前のとおり、鈴のような形をした小さな白い花
海外では鈴よりも鐘のほうが身近なのか、ドイツでは「5月の小さな鐘」の名で呼ばれています
その他の国では、「天国の階段」「5月のミュゲ」「森のミュゲ」「聖母の涙」……etc.
ちなみに、フィンランドでは国花だそうです
花言葉は「幸運が戻ってくる」「意識しないやさしさ」「デリカシー」「純粋」など
そのため、花嫁のブーケにもよく使われています
もちろん、見た目の愛くるしさが第一でしょうが
このスズランを贈る習慣がスズラン祭り
わかりやすく言いますと、母の日にカーネーションを贈るようなものです
若者は恋人に、旦那さんは奥さんに、子供は親に、あるいは親しい友人などに感謝を込めて――
ただ、前述したようにこの日はメーデーで祝日
日本と違って、フランスはガンガン休みます
花屋すら例外ではありません
その代わり、街の至るところで売り子がいて「ミュゲはいかがですか?」と声をかけてくるそうです
昔は可愛らしい子供たちや、おばあちゃんおじいちゃんが野山で摘んだモノを売っていたそうなので、とても微笑ましい光景だったのでしょう
しかし現代では、厄介な押し売りと疎ましく思われることもしばしば
日本でもそうですが、こういった伝統や文化にあまり商売っ気を出されると、ヒいてしまいますよね
特に近年では移民の売り子が増えたことにより、幾つかのトラブルが起きているとか(この日だけは、誰でも自由にスズランを売ることができる)
そして本題のパティスリー
こちらでは、スズランをモチーフにしたお菓子を売っています
なかでも、鉢植えを模したポタ・ミュゲ(pot à muguet)が可愛らしくおすすめです
ヌガーに飴細工にマジパン(といっても、近年ではチョコレートが主流でしょうが)
全てが食べられる鉢植えに入ったスズラン
それとは別に
本物のスズラン
を飾りにあしらったものや、本物の鉢植え
を使ったものすらあります鉢植えと聞くと「えっ?」と思うかもしれませんが、趣のある器と思えば特に問題ないかと
事実、和カフェなんかでは陶器にプリンを仕込んでますしね
最後に5月つながりでドイツの
ドイツの5月は「虫の月」ということで、パティスリーでは虫を模したお菓子が沢山作られています
なんでもドイツにおいて、虫は幸運を運んでくるシンボルだとか
5月である理由は、虫が活動を始める春の訪れ
ちなみに、マイケーファ―は黄金虫を示すドイツ語
そして、てんとう虫を意味する のが
もちろん、ともに可愛らしくデフォルメされて売られています
……が、最近では悪乗りでリアリティを追求したモノもあるので注意が必要
もっとも、日本ではてんとう虫くらいしか見かけないでしょうが