セイロンその3~ウダプセラワとサバラガムワ~

文字数 1,419文字

 簡単に説明しますと、セイロンティーはスリランカ産の紅茶の総称
 その中でもセイロン・ファイブ・カインズと呼ばれる5つの有名な茶葉が存在します
 ところが、現在ではセイロン・セブン・カインズ――7つに増えてしまったというお話
 正確ではないかもしれませんが、それが2009年頃
 つまり、昨今といっても差しさわりがなく、2021年の現在においてもあまり知名度が高くありません

 その理由として、メーカー品がほとんど出回っていないことがあげられます
 専門店でないと買えない
 また、○○茶園という表記があり素人では手を出しづらい
 加え、栽培されている区画が狭く生産量が少ない
 そもそも、知らない
 他にもブレンドされた『セイロンティー』という名称が強いなどなど
※5つの頃でも世界三大銘茶にあげられるウバ以外――キャンディ・ヌワラエリア・ルフナ・ディンブラ――の知名度は低かった

 そういった事情から、10年以上が経った今でもあまり広まっていません
 もちろん、知っている人は知っていますし知らなくても特に問題はありませんけどね

 それでも、折角なのでご紹介させていただきます

 ・ウダプセラワ
 
 カタカナで言い辛いかもしれませんが、基本的に紅茶の名前は産地
 日本でいう○○県なので、ご勘弁を
 こちらは高地で作られるハイ・グロウンティー
 ウバやディンブラより高く、ヌワラエリヤよりは低い位置で栽培されている茶葉でございます
 
 ちなみに、もともとはウバとヌワラエリアの間にあった区画です
 その為、クオリティシーズンは年に2回あります
 すなわち北東モンスーンの影響を受ける夏と南西モンスーンの影響を受ける冬
 また、その季節と茶園によってどちらかに偏った〝色〟に変わります
 が、今のところ私はウバに近いタイプとしか出会っておりません

 水色は赤みがかったオレンジで、ウバほどではありませんがキレのある渋みとメントールフレーバー
 なので、ウバでは少し強いと感じられる方におすすめです

 個人的にはミルクティーが好きで、特に夏場のアイス
 そのタンニン量から水色が白く濁るクリームダウンを引き起こしますが、ミルクを入れてしまえば問題なし
 キレのある渋みのおかげで、ぐびぐびと飲めてしまいます


・サバラガムワ

 こちらはルフナから独立した、ロウ・グロウンティー
 低地で栽培された茶葉となります
 一応、2~4月がクオリティシーズンとされていますが、1年を通して美味しくいただけるかと

 完全にミルクティー向けなので、茶葉を細かく粉砕したBOP(ブロークンオレンジペコ)が主流
 
 当然、水色は濃く味も濃厚
 砂糖を入れることで深みが増し、黒糖のような風味を感じることができます
 他にも、キャラメルのような~、香ばしいパンのような~と評されたり

 また、インドチャイにも向いているらしく
 早くも、ルフナより高値が付いているモノもあるそうです
 正直な話、ウダプセラワより勧めやすいかもしれません
 ミルクティーが好きであれば、間違いなく美味しくいただけますし

 というわけで、簡単ですが新しいセイロン2種の紹介でした

 くどいようですが、専門店など購入場所が限られるのが難点
 ただ、今となればネット通販も身近となり、抵抗を覚えない人のほうが多くなってきたことを考慮すると、案外そうでもないかも?

 共にネットだと、簡単に買えちゃうんですよね
 もしかすると、紅茶をネット通販で買うのはハードルが高いと思うのは、古い考えなのかもしれません
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み