アッサム

文字数 1,080文字

 インドの北東部アッサム地方で作られる紅茶の総称
 南西にバングラデシュ、北西にブータンとの国境があるからか、情勢はあまりよろしくありません
 中国から持ってきたダージリンと違って、生まれも育ちもインドの「茶の木」でありながらも、見つけたのはイギリス人という皮肉

 驚くことに、アッサムの8~9割がC.T.C.製法(切る(cut)裂く(tear)丸める(curl))で作られています
※最近の本では、最初のCが押しつぶす(crush)と表記されています。切ると裂くが重複しているから変わったのかもしれません
 
 C.T.C.といっても、全てが同じサイズではありません(3mm~1mmとある)
 その中にも等級はありますが、BPS(ブロークンペコスーチョン)BP(ブロークンペコ)くらいしか見かけない気がします
 もっとも、それすらも書かれていない商品がほとんどです
 だから、わざわざ表記しているということは生産者の自信の表れと思っていいでしょう

 対して、残りの1~2割は他の茶葉と同じように大きさと品質に従った等級が記載されています
 中でも、アッサムはゴールデンチップの有無が評価に強く影響を及ぼすようです
 逆にシルバーチップは入らず、SFTGFOPの最初のSは常にスペシャルと読んで問題ないかと(発言する機会があれば)

 こちらも季節によってファースト、セカンド、オータムナルとあるけど、ダージリンほど劇的に変わる訳ではないので無視していいでしょう(こだわらない限り)
 特徴の変化はダージリンと同じ
 ファーストは薫り高くストレート、セカンドが最も評価が高く万能、オータムナルは力強くミルクティー

 基本的にアッサムはミルクティーに最適とされるだけあって、水色は濃い目で味も強い
 なので、メーカー商品はその特色が出るように調合されています
 また、モーニングブレンドにも多く使われていることが多いです

 C.T.C.に関してはミルクティーかチャイで飲むのがベター
 通常のリーフタイプはストレートでもいい
 ただ、生産量から見ての通りお値段はリーフのほうが高いです

 アッサムはミルクティーが好きな方や濃い目な紅茶が好きな人にはおすすめです
 また、ダージリンと違ってそれほど好き嫌いが分かれないので、最初から茶園や専門店で購入しても後悔は少ないかと思われます(特にC.T.C.は安いです)

 合わせるお菓子は濃厚な焼き菓子やパン菓子(ヴィエノワズリー)
 個人的にはクイニ―アマンやクロワッサンダマンドを頬張って、アッサムのミルクティーで流し込むのが大好きです
 冬場だと、チョコレートをふんだんに使ったケーキと合わせるのが至福
 他にも、朝食と一緒に飲むイギリススタイルなど幅広く合わせることができます


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