卵とウサギと子羊《イースター》

文字数 757文字

 鳥は卵を産み、卵はひなに孵り、ひなはいずれ卵を産む
 そんな生命の復活をなぞらえて、復活祭では鳥や卵をモチーフにした飾りやお菓子がふるまわれています

 ちなみに復活祭は英語でイースター、フランス語でパーク
 イースターのほうが知名度は断然にありますね

 この復活祭ですが、キリスト教においては重要なイベントのようです
 とはいえ、移動祝日なので決まった日付はなく――
 ただイエス・キリストが復活したのが日曜日の為、必ず日曜日にはなるとのこと
 また、東方教会と西方教会で違ったりとします(たまに被ります)
※近年では2011年、2014年、2017年。3年周期と思いきや、その次に被るのは2025年
 一方、2021年は西方教会が4月4日、東方教会5月2日と大きくずれています

 そして、近頃は日本でも祝う風潮がちらほらと見えてきましたね
 イースターエッグを楽しむだけですが、幼稚園や保育園では積極的に取り入れている様子

 対して製菓業界におきましては、この先も流行るかどうかを微妙なところだと思われます
 本場においても、復活祭に作られるお菓子は

だけのもの
 その多くは卵(ウフ・ド・パーク)、ウサギ(イースター・バニー)、子羊(アニョー・パスカル)
 それらを作ろうと思ったら、チョコレートだろうと焼き菓子だろうと、専用の型が必要になってきます
 しかしながら、それをわざわざ用意するほど、売り上げが見込めるかと言われますと難しいですよね

 ちなみにウサギは西方教会、子羊はアルザス地方独特のものらしいです
 ウサギは早熟多産から豊穣、処女性を失わずに妊娠できることから聖母マリアと関連付けられたりと、西方教会ではメジャーなモチーフのようです
 
子羊はいうまでもなく――
罪なき子羊という言葉をはじめに聖書では様々な役目を担っています
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