第144話 Over The Black Top
文字数 576文字
北伊勢高前の道路が、バスケットボール大に陥没している。
「バイクやトラックが通ると危ないよね」
知っているドライバーは避けるので、それも北伊勢高の生徒には危険だ。
「マリアもトレーラーで通るもんネ」
ガテン系のほうが、求人は多い。
「水溜まりも出来ていますわ」
こうしたところは市内のあちこちにある。
「早く直したほうがいいな」
イエスは問題の責任を追及するコメンテーターではなく、問題を解消するカーペンターである。
「確か図書館に道路網図があったハズだよ」
調べに行く一同。
「知らなかったわ。名も無き道なんて言うけど、どんなに細くて短い道路にもちゃんと名前があるのね」
北伊勢高前の道路名が判明した。
「メシヤさま。道路の補修依頼は、国道・県道・市道とでは、連絡先がそれぞれ違うのでしたね」
北伊勢高前の中央線は、市道である。
「メールも出来るんだヨ」
アドレスも当然分かれている。
「僕が書いとくよ」
「頼むわ」
朝メールを送ったばかりだが、下校前には道路補修が完了していた。
「速いですわね!」
お役所の悪口ばかりを言ってはいけない。
横断歩道や停止線、ダイヤマーク等が消えかけている場合は、警察署に連絡すれば対処してくれる。センターラインや車線境界線は市等の道路管理者となるが、黄色のセンターラインは規制を伴う表示であるため、警察署の管理となる。