第137話 隣どおし あなたとあたし
文字数 534文字
さくらんぼがエリのツインテールを飾っている。
「ただの丸とか四角よリ、こういうのが好きなんダ~」
この辺りはメシヤと似ている。
「メシヤさまのお庭にも植わっていましたわ」
さすがに佐藤錦ほどの味は出せない。
「今年はじめて食べさせてもらった。すまんな、食い過ぎて」
フルーツはりんごしか食べれなかったイエスだが、徐々に嗜好が変わってきている。
「じゃんじゃん食べてよ。イエスには世話になってるから」
気っぷが良い。
「アメリカンクラッカーはあれから思いついたのかしら」
可能性はある。
「チェリーのようなアメリカンクラッカーのような武器があるよね」
錯乱坊チックな発言だ。
(地味な武器ですが、殺傷能力は想像以上です・・・)
マリアはレマが時折見せる真剣な表情を見逃さない。
「さくらんぼジュースも案外いけるもんだ」
美容効果にも注目だ。
「冷やし中華やクリームソーダにのっけた人は、始祖鳥だよね」
いまだに継続してこの伝統が保たれている。
「そういうのを見つけられるといいのですが」
レマのようなハイスペック人間ほど、謙虚になる。
「あたし、ダークチェーリーも好きよ」
また違った楽しみ方だ。
「グランマに教わったダークチェリータルトをご馳走するヨ!」