5頁

文字数 668文字

「やぁ来たな、アメリカ以来だな、キリン」

 河野さんはニッコリ笑って言った。俺は懐かしさもあり、

「いや〜、酷い作戦でしたねアメリカは。
空軍と陸軍を投入して爆撃するんだから。もう俺達ゲリラじゃねぇって、言いたいですよ」

「ゲリラみたいなものさ。まあ、ロボット兵
じゃないのが、相手の真剣さの表れだがな」

俺はピンときた。

「俺達、アメリカですか?」

と聞くと。

「いや、あそこは和平交渉して。今は非武装でやってる。1番平和かもな、表向きは」

カクンと転けた。俺の勘がはずれた。
まあ、いつもの事だが。

「じゃ何処へ?指令書は何て?」

と聞くと。ユニコーンが河野さんに、マイクロチップを渡した。ありゃいつの間に・・・。

「お前さんいつの間に。
本当に秘密組織のエージェントだね」
 
と言えば。

「お前みたいに、中途採用じゃないんでな」

「へぇーへぇー、悪うござんした」

「お前が裁判官と所でわめいている時。
目の前で渡されたんだがな」

「そうなの〜?う〜ん記憶にない」

「ボケ!」

「うるせぇ」

と軽口合戦をしていると、河野さんが指令を読み終え。

「やめろ!お前ら相変わらずだな。
指令を伝えるぞ」

と言った。アメリカで2か月程一緒にいた時はむしろ、河野さんの方が俺達みたいに良く喋った様な気がするのだが。
 俺にとって師匠は河野さんみたいなものだ。
嫌だねぇ~、大人は、って俺ももう充分大人か俺は17歳、龍二に至っては、14歳から組織にいて、戦ってばかりで社会経験が無い。

殆ど17歳で精神年齢は止まっている。まあ、外の社会で生活も少しはしているのだが。
隠れて住んでいた事に、代わりは無かった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み