救出作戦、2頁

文字数 605文字

 俺は突然の呼び出し音で目が覚めた。
携帯の音だった。俺達の使っている携帯は、
下層民街で改造されたもので。世界政府の中継局を通したり、又は下層民街の中継基地を通したりしない。
公安には傍受出来ないものだった。

 尤も、それはある程度のものなので。
殆どの会話は暗号会話が多かった。
お互いの名など名乗らないものだ。
 出ると河野さんだった。あらま、と思うと、

「直ぐにそこを引き払え。龍二がアクシデントだ、店に戻れ!」

と短く言った。俺はこれは大変な事とワゴン車の店を片付けると。
中々かからない車のエンジンに文句をいって。
チョウさんの店へと帰った。
 ガレージに車を停めると。既にメンバーが来ていて、俺を捕まえると奥の部屋へと入れた。
まるで、すぐにでも敵が来る勢いだ。
 すると、河野さんが、

「ユニコーンが捕まった」

と言った。

「えっ?」

俺は直ぐに飲み込めず、しばらくは言葉にならなかった。龍二が・・・。

「何処に、誰に?生きてるんですか?!」

と俺が詰め寄ると、河野さんは、

「今、調べている。防犯カメラをハッキング
したら。路地裏で捕まったと分かった。
警察ではない。しかも外国人だ」

「公安・・・」

「その上の組織の可能性がある」

「敵の本隊とでも」

「そうだ、グリーンヒルだ」

 グリーンヒルとは、敵の本組織、管理社会を運営している一応、会社組織だが。
その実は秘密警察と言ってよかった。
公安は各国にあるが。
それはグリーンヒルの下部組織と言えた。
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