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文字数 601文字

 ニヤケる俺にガーディナーが、

「どうした?」

と聞くので。

「いや、日本でこの仕事をしていたので」

と言うと。ニヤリと笑い返された。
 俺は車の中で服を着替えた。車はそのまま
ハイウェイに乗り、フランスまで行った。
 車には水と食料と武器と着替えがあった。
武器は拳銃3丁と小銃1つに手榴弾が一箱。
成る程、強行突破もあるのね、と思った。
使わない事を祈ろうと思っていると、車は曲がり普通道へと出た。マイキーが、

「疲れた、何処かで休もう」

と言ったので。ガーディナーと俺は3人で、
レストランに入ることにした。
車が停められる夜はバーになる店だ。
映画なんかで見るやつだが。
実際ヨーロッパ支部に居た時は、良く見る事があったが。中に入った事は無かった。

 俺達は活動員で諜報員ではないので外で食事などは殆どとれなかったのだ。
 店の中に入りハンバーガーやらフレンチトーストなどと、卵ハム野菜の料理を頼みコーヒーを飲んだ。コーヒーは苦くて酸っぱいものだった。国によって好みが違うので。
俺には、やはり実家の早野のコーヒーが1番
美味かった、と思ってしまった。

 3人はサンドイッチ売りの格好で、サンドイッチやその他を食べていたので。何となく可笑しかった。
何ならバケットにシチューだったかな?
と思ったが、メニューがフランス語では、何が書いてあるか良くわからなかった。
 挨拶ぐらいなら出来るのだが、俺は成績不良の工作員だったから、無理な話だった。
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