第3の選択、本当の外層民

文字数 702文字

 チッ、何もかもバレバレか。
だが散々敵を殺し、そして仲間を殺された俺達が、寝返ると思っているのだろうか?
 確かに俺達は戦いの目的を失っている。
政治活動は俺達のガラではないのだ。

「さて、どの道、君等は帰れない。囚人として暮らすか、仲間として暮らすか考えるんだな」

 スミスの言葉に俺は、

「誰の指図も受けない!俺は俺の考えで、
俺の生きたい様に生きる。囚人にしたいなら、 勝手にしろ!」

と不貞腐れた様に言った。
 するとドラゴンが、

「済まない。巻き込んでばかりで」

と部屋を出ていった。その後を1人のボディーガードがついて行った。
 スミスは椅子に仰け反ると。

「親子でも上手くいかないものだな。
人類と言うのは一体どうすれば、平和に活動的に未来を見て、生きれるのかな?」

と哲学的な事を宣った。
 俺と龍二は黙ってしまった。二人は囚人。
たとえ龍二が、ドラゴンの方についても、
俺は奴を否難しないし。ドラゴンの側へ付く気もない俺にとっては、敵が1つになって有り難いぐらいだ。どうにもドラゴンは気に入らん。
俺の本当の親父と言うのが尚更、気に入らん。
 俺は、

「さて、俺は囚人を選ぶ。檻にでも何にでも
入れてくれ」

と言って靴を履いた。両手が空いていたので、勝手に履いた。後ろのボディーガードが見ていたが。俺が何かしらの抵抗をして、龍二に流れ弾が当たったりするのが嫌だったので、大人しく靴を履いた。
 スミスは椅子を、グラグラ揺らしながら。

「私の息子も言う事をきかないよ。馬鹿でな、頭が良くない。既に決まっている、政府の仕事すら憶えようとしない。ロボットにやらせれば良いとな。私は息子の為に、天才薬を作らせたいのかもな」

と真剣な顔で言った。
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