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文字数 622文字

 俺達は満腹になり、車に乗り指定された場所へと向かった。暗い路地を走っていると人通りはそれ程無く。やはり仕事の時間に遊んでいる者などいないのだなと思った。
 俺達はある種の緊張感を解す為、雑談に興じていた。この作戦が罠の掛け合いで、今俺達は囮としてうろつかされている。

 敵さんは俺の確保とヨーロッパ、アジアの組織を探りたいのだ。そして俺達は、世界政府の本拠地が知りたいのだ。ヨーロッパの北欧にあるという事は知っている。
だがその本部は表面上、イギリスやスイスなどにあるのだ。我々はそう言う所を何度か攻撃したが。殆ど消耗戦で意味がなかった。

 相手はロボット兵が殆どで。こっちは人的な被害が大きかったのだ。そこで政治的運動へと切り替えていったのだが。
 それでも裏では、暗殺や謀略が蔓り何とも、心理的に疲れる闘いだった。

 俺は戦闘員なので、世界政府の重要施設などを破壊していたが。多勢に無勢で上手く行っていたとは到底言えなかった。
 この作戦はどっちに転ぶのか?
俺はユニコーンに生きて会えるのか?
何とも疑心暗鬼だった。

 と、突然!ドカーン!!
と真横から激しい衝撃を受けた。
そして車は横転した。敵が車をぶつけてきたなと分かったが。俺の意識は衝撃で半分以上飛ばされていた。

 前の二人はシートベルトをしていて、エアバックが作動していたが。やはり意識を失っている様だった。俺は車の後部の荷物が、雨あられの如く降ってきて体中が痛かった。
 今直ぐ死ぬのかとすら思った。
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