3話4頁

文字数 624文字

 こいつは、こんな事を言えば、俺が仲間になるとでも思っているのか?
そうか洗脳だな、仲間を増やす為にやっているんだな。
 だが?!何故、俺なのだ?

「ふざけるな!証拠が無い」

俺は言った。すると、

「まずは、政府がばら撒く薬の話をしよう」

とドラゴンは直ぐに諦めたのか、話を変えた。

「薬など飲んで・・・はいるが常時ではない。必要な時だけだ」

「まあ聞け。お前はストレスを感じだ事があるか?以前はな、沢山の人がストレスを感じていた。この管理社会にな。病院で薬を処方してもらっていたが、患者が爆発的に膨れ上がって。
政府は薬を、水道水に混ぜる計画を実行した」

「バカな・・・」

俺の言葉を無視してドラゴンは、

「一々国民に何をしましたとは報告しないよ、政府はな。それにより患者は激減した。
薬は1種の向精神薬だった。
人により色んな反応が見られた。
まあ一般的には安心感や、やる気などが起きて集中力が高まったりした。
何より、人の話を疑わなくなってきた。
これは持続性は無いが、家の水を飲めば、また効果が現れる寸法だった。
副作用も殆どなく、慣習性も中毒症状も現れなかった」

まるでドラゴンは、自分で作ったかの様に話をした。俺の疑惑を察したか、

「俺が作った。俺は製薬会社の研究員だった。良い金を貰って働いていたよ。まさか、こんな世の中を作る為に、仕事をしていたとは思わなかったがな」

「良いじゃないか、平和でやる気を出して。
人を疑わず、ストレスの無い社会。
夢のようじゃないか」

と俺は言った。
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