3話10頁

文字数 660文字

「それが現実だ!俺は、お前が早野家に行ってからも何とか調べて。
しばらく様子を見ていた。和美が死んでから、俺はしばらくヤマトと暮らしていたが。
そこへ反政府組織からの誘いがあった。
俺は今の世の中に疑問があったから、
組織に見を投じた。
同時にヤマトは更生院へと戻された。
ヤマトは俺と和美に、こんなにも愛されたのだから。今更、他の人の子になる気はないと言ってくれた。だが俺はその時、思った。
これからの若い世代が、この世を変えるとな。
だから反政府組織のメンバーとして、
ヤマト君には更生院に戻ってくれと
頼んだのだよ。彼が14歳の時だ」

「ヤマトは、そんなにも早くから、
メンバーなのか?では?」

「早野家の新しい子供として迎えられるのも、計画のうちだった。
どうやったかは、お前が仲間になるかどうか、まだ聞いてないので話せないがな。
残念ながら、お前は俺達が連れて来る以前からマークされていた。お前の出生の記録を何とか削除しようとしたが。
世界政府のマスターコンピューターに、
侵入出来なかった。端末を破壊して時間稼ぎをするのが精一杯だった。
お前は公安から逮捕される寸前だった」

「な、何で・・・?」

「俺を脅す為だ。公安に出頭する様に、人質とする為だ。だから破壊工作をして目を逸らし。そのうちに、お前を下層民の町へと保護した」

「保護!お前が俺の親父だからだろう!
良くも!お前が公安に出頭すれば、
俺達は、俺・・・前の様な、ウッ、
生活が出来ていたのに、うっ・・・」

俺は泣き出してしまった。
 こいつのせいで!
俺の人生は滅茶苦茶にされたのだ!
そう思ったのだ。
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