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文字数 710文字

 俺は

「今日から俺がユニコーンね。お前キリン。
う〜ん、お前の方が背が高いから、キリンっぽいよ」

と言った。龍二は、

「ハイハイ」

と言った。するとスミスが、

「では、無駄話もこれくらいにして。
本題に移ろう」

とデスクの上のボタンを押した。
呼び出しボタンの様だった。
すると、スミスの後方の左側俺達からみて右側の扉が開き。研究服を着たガタイのデカイ清潔な顔をした男が歩いてきた。
 俺は誰だ?と一瞬分からなかったが。
キリンが(龍二の事ね)、

「ドラゴン・・・お父さん」

と言った。えっ?!こいつが。
 まあ汚い顔しか見た事無かったが。
偉く出世したもんだ。ちゃんとした普通のおじさんに見えた。ドラゴンはスミスの真横で止まった。じーっと、俺達を見ていたが、何も言わなかった。

 俺は段々と怒りが沸いてきた。それは、
こいつ・・・まさか・・・やはりな・・・。
裏切り者なのが分かったからだ。
今すぐ、すっ飛んでいって一発ぶん殴りたくて龍二をチラリと見たら。涙を流していた。
参った、この感情が俺には湧かないんだよな。
龍二、お前は本当の息子だよ。
と俺は早野の両親を思い出し、
ちょっとセンチメンタルな気分になった。
 スミスが口を開いた、

「二人の息子を前に抱きしめても、私は怒ったりしないよ大山君」

と言った。ドラゴンは、

「私には、その権利が無い。
二人共、危険な目にあわせてしまった。
スミスさん、あんたの言う事を聞くから
二人を放してくれ。
俺は世界政府の怖さを知っているし、反政府組織が穴だらけと言う事もな」

 俺は、イラッとしたので、

「おいおい、勝手に話を進めるな。
まず、お前らが何をしているのか聞こうか。
それとドラゴン、あんた裏切ったな!」

と睨みつけて言ってやった。
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