キリン、拉致される

文字数 540文字

 俺達の車はズリズリと、10メートル程、
滑って停まった。車のエンジンが、グワーんと音を立てていて煩かった。
 俺は立ち上がろうと頑張ったが、頭から血が流れているのが分り。座り込んで息をハアハア整えていた。

 前の二人の安否を確認しようすると、俺の頭の上のサイドドアが荒っぽく開けられた。
 ホコリまみれの光の中、銃口が俺に向けられていて、俺が呆然としていると。

「立て!」

と英語で言われて、俺は両手を挙げた。
 記憶も意識も殆ど無い俺は、車から乱暴に、引き摺り出され、地面に座らされた。
 ひょっとしたら殺すのか?と思っていると。
銃を持った男が運転席に向かうのが分かった。仲間の二人を殺す気だ。

「ヤメロ!」

と日本語で声をあげると。別の場所から銃撃が始まった。俺は頭を抱えて身体を庇った。
 どうやら俺達の仲間の様だが、何故?
と思ったが。銃撃戦の中、俺は敵の二人の男に引き摺られる様に、パタパタ歩かされ。
敵のボンゴ車に放り込まれた。

 俺の乗っている車には、銃撃の弾は飛んで
こなかった。どうやら仲間はガーディナー達を助けているのだなと理解した。
 ならば、これは作戦通りなのか?
何て荒っぽい、人の命をなんとも思っていない作戦だな。と思ったところで、敵さんの1人に腕に注射を射たれて意識を失った・・・。
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