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文字数 595文字

 作戦の話は終わり。それから俺達は、別段
どうでも良い更生院の話や、ヨーロッパの裏町の話などで盛り上がり、ドイツに着いた。
 ドイツは何となく固い雰囲気があった。軍服を着た者達もウロウロしていたが。俺達に気付いても、ちょっかいは出してこなかった。
ふ~ん、てな感じだった。
 するとガーディアンが、

「ホテルの予約チケットがある。タクシーで向かうぞ」

と、駅前に停まっていたタクシーに3人で乗り込むと。少ない手荷物をトランクに入れて。
車はホテルへと向かった。
 後ろを振り向いて確認したが。つけられてる様子はなかった。それとも、ホテルも既に割り出されているのか。この寡黙な運転手が公安の手の者という事も考えられた。

 俺達は、全世界の3分の2を敵に回していると言えるのだから。組織が武力闘争が不利と考えるのも当然だなと思えてきた。
 そして、俺の存在も意味が無くなりつつある事も・・・。

 ホテルは安ホテルだった。尤も高級ホテルを知らない俺には、そこがどのレベルかランクかなど知る由もないのだが。一般市民が屯していたのでそう思っただけだ。
 ドイツは技術が進んでいて、工業製品を輸出したり技術者を沢山育てている事で有名だ。
俺の憧れの斉藤さんも、ここの工業大学を飛び級で受かった事も有名だった。

 一体、世界政府はどれ程平和で、どれ程平らと言えるのだろうか?
各エリア、国によって生活の差に格差がある様な気がしていた。
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