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文字数 754文字

 その頃日本支部。先程、河野達が居た部屋では、主だった幹部が現れ河野と話をしていた。

「彼ら二人は、どうして日本に?
ヨーロッパの方が戦闘員は要るでしょうに。
この日本で彼らは、普通の生活など出来はしませんよ」

と河野が言った。すると幹部の一人が、

「世界政府がな、罪を償えば社会復帰を認めても良いと言ってきた。我々の武力を抑えたい、作戦だろうがな」

と言った。河野は、

「それでも、世界政府の政策で、死刑にならないのなら良いのでは?罪を償うのに何年かかるか、分かりませんが」

幹部は、

「彼らが何をやったと思う。
100年の強制労働は免れないよ」

と言った。河野は、

「彼らがやったのではない。我々がやらせたのだ」

と凄んで言った。幹部達は黙ってしまった。
 河野は更に、

「日本に居ては逮捕は時間の問題です。
下層民街が開放されてますし。繁華街は完全なる世界政府の管轄です」

と言えば。

「二人には囮になってもらう。何故かあの二人に興味があるようだ、世界政府はな」

そこで、河野がハッ!として。

「ドラゴンは生きている・・・」

と言うと。

「そうだ、あの二人を使ってドラゴンに、何をさせるつもりなのか、彼奴等は・・・」

と言った。そんな話は知らない、龍二と寛は
繁華街で気の良い人達に歓迎されて。
昼間から宴会を開いてもらい、食事をとり酒を飲んでいた。

 ✳ ✳ ✳ ✳

 それから2か月、俺は龍二の車の隣に車を停め。ワゴン販売で朝はサンドイッチとコーヒーやスムージー、昼と夕方はハンバーガーを売っていた。
 珍しさもあってか、俺の新たなる才能か、
売れ行きは好調だった。
 この手の商売には政府から許可がいる。
俺も龍二も個人営業なので許可など取れる筈もないので、繁華街のドン、イエロータイガー事チョウさんに雇われていたのだ。
 俺達はチョウさんの販売員と言う訳だ。
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