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文字数 665文字

「でも、AIの方が良いんじゃ。それに、あの被告まったく自意識が無い。あいついくつです10代ですか?」

と聞けば。

「25歳だ」

「えっ?あれで。はぁ〜、世も末だ」

「お前が言うな。最近は仕事にもつかず、
フラフラしているものも多いと聞く。職業選択の自由が拡大してな。働かないのも自由なんて言う輩も現れる始末だよ」

「そうですねぇ〜。何がしたいのやら。
俺なら、一発ぶん殴って目を覚ませ!と言ってやりますよ」

「私は、君をぶん殴ってやりたかったよ」

と笑顔になった。ふん?と思って見ていると。

「やっぱりドラゴンに似ているな親父さんに。そっくりな考えだ」

と言った。俺はカチンときた。俺の地雷だ。
 あの男だけは俺は気に入らなかった。
捕まったと聞いて、バカが・・・と思った程だ心配など、したことも無かった。

「親父は、早野だけだ」

俺は怒りで目の前がクラクラしながら言った。
 俺の殺気を察したか裁判長は、

「ユニコーン、ところで何しに来た?」

と聞いた。すると龍二は、

「はい、我々の活動が縮小してきてますので。本部からの指示をあおげとの事です。
何か有りますでしょうか?」

「えっ?」

 俺は思わず言ってしまった。
すると、手をサッと俺に差し出し、胸に当てると。龍二は目配せで、黙れと言った。
俺は驚いて声にならなかった。

「キリンの報告書は届いた、空港でな。
最近は直接連絡は危ないので、こう言う形になるようだね」

「えっ??」

と俺。すると、

「お前さん気付いて無かったのか?
お前の旅券にICチップが入っててな。
それが指令書だ。検閲官が没収した後、下層民がゴミとして回収するんだ」
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