第63話 夕陽が見たい

文字数 206文字

 海辺に住む次女のところへはよく友人が遊びに来る。
 歩いて5分で太平洋が見える。水平線が見える。

 感傷的な友人が言ったそうだ。
「海に沈む夕日が見たいな」
 次女も同調した。

 次女の旦那が私に話した。笑いながら。
 無知な娘でごめん。勉強しなかったからね。
「でも、でも、母は見た。息子の住む勝浦から確かに沈む夕日を見た……はず」
 勝浦からは見える場所もあるのだそう。
 この娘の夫(女婿(じょせい)という)は我が息子より話しやすい。
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