第125話 帰らない夢よ

文字数 265文字

 二十歳の頃、あなたが住んでいた古いアパート お風呂も玄関もない うなぎの寝所
 私たちはいつもレコードを聴いていた
 愛し合ったあなたと私の二十歳の頃

 ある日 あなたと私の愛の町角
 訪ねてみたらアパートの影さえなく
 歩きなれた道も消えてた
 若き日々の靴の音は聞こえなかった

✳︎


 シャンソンを少しパクってしまいました。

 あのアパート、区画整理で立ち退きになったみたい。もう少しいれば、立ち退き料もらえたかな?

 あなたは、ここにいる。私の隣に。
 音楽の趣味はぜんぜん違うけど。
 投稿していることも知らないけれど。



【お題】 地図にはない家
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