第85話

文字数 2,509文字


源三郎江戸日記(弟五部)85

それでは夕食はとてもフランス料理の美味しいレストランへ行きましょうと言うので、ハポンで言うと料亭と言うわけだなと言うと、リョウテイと聞くので個室になっていて金持ちが行く、
ところだよと言うと、今から行くところは個室ではなくテーブルに座って食べるのよ、沢山の貴族、商人の金持ちが通うところよと言って、一件の店に案内すると、立派な建物で中に入る、
と沢山のテーブルと椅子があり、

大勢の着飾った人が食事をしていたのです、アリサがワインと料理を注文してワインが来たので杯を重ねると、今日は肉料理よと言ったのです、最初はスープが出て食べ終わると次の料理、
が出てきます、一品は量が少ないのです、アリサがおしゃべりをしながら食べるので一つの料理は量は少ないけど、終わるころにはお腹は一杯になるわと笑ったのです、ハポンではどうで、
すかと聞くので、

食事の途中ではあまり喋らないのだよ、それが貴族のマナーと言う事になっていると言うと、おしゃべりして食べた方が美味しいのに、おかしなマナーですねと言うので、宴会では騒ぐが、
と言うと、不思議な顔をしています、そうだね誰が決めたのだろう、昔は話しながら食うていたのだが、平和になり作法を取り決めた者がそうしたのだと思う、貴族のたしなみと言う事で、
行儀、作法はサムライは小さい頃より教えられるのだよと言ったのです、

西洋ではどの国もお喋りしながら食事は取ります、マナーは食べるときになるべく音を立てないで食べるのがマナーです、源三郎はとても上手ですよと笑うので、この生活はもう半年以上、
だから慣れたのだろう、しかし中々美味い料理だねと言うと、西洋で一番美味しい国と言われています、料理、洋服はフランスから広がっているのですよ、そうか、それでフランス人は、
誇り高いのかと言うと、

人種差別もひどい国です、東洋人なんかこの店にはいれませんよと言うので、わたしは東洋人だがと言うと、使いをやってハポンの大臣閣下で失礼があると国王から処罰されると言ったの、
ですよと言うので、なる程国賓なら差別するわけには行かないからね、しかし回りの者は不審な目で見ているようだ、今にケチをつける者が来るだろうと言うと、わたしが説明しますよと、
言うので、

いいのだよ、知らぬ顔しておくれ、東洋人は白人より劣っているわけではないと知らせるのも良いだろう、フランス語はロシア語と似ているので少しは喋れるよとグラスを上に上げたので、
す、思ったとおり奥に座っていた貴族の1人が立ち上がり、傍に来て東洋人のようだが、此処は白人専用の店だと言うので、そんな看板はなかったぞ、フランス人は東洋人を差別するのか、
と聞くと、

劣等民族だから当たり前だ、早々に出ていけと言うので、おまえに言われる覚えは無いというと、殴りかかってきたので右手を捕まえて捻りあげると、ぐわ~と言って尻餅をついたのです、
やめておけ、腕が折れなくてよかったな、次は手加減しないぞと言うと、剣に手をかけようとしたので、店の中で剣を抜くとはと言うと立ち上がり、踏み込み剣を握った手を手刀で叩くと、
わ~と言って剣を落としたので、

拾い上げ突き刺すとぐわ~と言って後ろにひつくり返ったのです、わき腹を少し刺しただけだ、早く止血しないと出血多量になるぞと言って、そばにあったナプキンを傷口に当てて縛り、
つけたのです、一緒にいた者が駆けつけてエリック男爵大丈夫ですかと言うので、わき腹を少し刺しただけだ、食事の邪魔をするからこうなるのだと言うと、おまえは何者だと聞くので、

アリサがこの方はハポンの外務大臣の村上閣下ですよ、国賓に狼藉を働くと重い罰を受けますよ、騒ぎにならないうちに店を出て行きなさいと言うとと、失礼しましたと言うとエリックを、
両脇からかかえて店を出て行ったのです、店員が後片付けして、申し訳ありません、今変わりの飲み物をお持ちしますと言うのりで、気にしなくても良いと言ったのです、源三郎の強さに、
みんなは驚いていますよ、

東洋人と侮ると痛い目にあうと思い知ったでしょう、とアリサが言うと、店員がエリック男爵は暴れ者ですから、このままには済ませないですよ、帰りは気をつけてくださいと言うので、
貴族なのかと聞くと、気に入らない相手は決闘に持ち込み殺す乱暴もので、不良貴族を集めて商人に悪事を働いているそうです、剣の腕はあるそうでみんなは触らないようにしているの、
ですと言うので、

わかったせいぜい気をつけようと言ったのです、主人が出て来て、これはシャンパンです店からの驕りですといって、栓を抜いてグラスについだのです、それは済まぬと言ってアリサ、
と乾杯したのです、アリサお嬢様久しぶりでした、伯爵の冤罪が晴れたそうでおめでとう御座いますと言うと、アリサがありありがとう、ここにおられる村上閣下のお陰なのよと言うと、
そうでしたか、

あのエリック男爵は鼻つまみ者で、この店での飲み食いも料金は払った事はありません、胸がす~としましたと言うので、源三郎が帰りに襲えば掃除するのに都合が良い、二度と悪さが、
出来ないよう仲間も含めて懲らしめておこうと言うと、この町の商人達が大喜びします、帰りに襲うのではなく決闘状をもってくると思います、短銃はお持ちですかと言うので、

ああ持っているというと、多分短銃での決闘を申し込むでしょう、汚い奴なのでどこかに別の短銃を隠し持っているかもしれません、気をつけて下さいと言うので、そうか、ありがとう、
気をつけようと言ったのです、先程エリックを抱えていた男が店に入って来て、エリック男爵が決闘をお望みで、明日朝10時にこの裏の公園にてとの事です、と決闘状を渡すので、懲り、
ない奴だな承知したが、

何による決闘だと聞くと、短銃により行います、短銃は用意しますがと言うので、持つているので入らぬぞと言うと、それではと言うと店を出て行ったのです、アリサが短銃で大丈夫な、
のと聞くので、心配しなくても良いぞ、わしに玉が当たるはずがないと言うと、なぜと聞くので、よけるからさと笑うと、どうやってと聞くので、明日見ていればわかるよと言ったので、
す、

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み