第47話

文字数 2,718文字


源三郎江戸日記(弟五部)47

堀田公は今江戸なのでわしから、事の経緯を書いて文をししためる、早馬にて江戸に知らせよ、この仕置きに口をはさめぱ、堀田家はお取り潰しになると言うと、異存ござりませぬと全員、
が言ったのです、城をでて大田屋に行き、そなたが物産会所を作り運営しろ、仙台、江戸にて販売するが、これは仙台に出店をもっている玄海屋にやらせる、玄海屋は蝦夷から江戸に物産、
を運んでおる、

その船に便乗すれば船賃はかからぬ、そなたの儲けがでるように便宜をはからせよう、やる物を指南し、新田開発もやってくれ、その資金1万両をわしから渡そうと為替手形を渡して開発、
の手順を教えると、それは凄い方法ですね、それなら安くて開発出来ます、1万両もあれば十分ですが、わたしも5000両は供出します、そのやり方なら藩が変わってもこの城下は繁盛する、
でしょう、他の商人にも声をかけて助力してもらいます、藩に頼らずやると言えば、みんな喜びますと言ったのです、

これで山形での仕置きは終わりじあと言って居酒屋に戻り、みんなで杯を傾けると、昨日の大工がやってきて、出来ましたよ、見てくださいというので長屋に行くと、これが机ですただの、
板切れですが、こうやってはめ込むと机になり、椅子もこの通りですとやって見せるので、これは凄いはまるとびくともしないなと言うと、ここを押さえると、このとおり簡単に折りたた、
めます、

これが檜の湯桶です、湯も絶対こぼれませんと、色々工夫した物を見せたので、これを大田屋に見せて、物産会所で指導してくれ、教授料は払ってくれるぞと言うと、二人で色々考えてみ、
ますと喜んでいたのです、小太郎が見て愕いています、色々工夫すれば特産が出来るのですか、ご老中にわたし如きが勝てるはずがないなと頷いたのです、九の一のお良と霞には蝦夷で、
色々料理を教えてやろうと言うと、

手裏剣から包丁に持ち替えて頑張りますと笑ったのです、小太郎には農機具を色々教えてやるぞ、その道具を使えば開拓も楽に出来て、はかどるぞと言うと、宜しくお願いしますと言った、
のです、翌日は山形を出立して一路仙台に向ったのです、伊達本家も宇和島の分家に無心するくらいじあから、相当の財政危機に陥っているのじあろうというと、飛猿と才蔵が先に行って、
調べてみますと言うと、

小太郎も我々も助力しますと馬を飛ばして離れたのです、エミがあっと言うまに殿の配下になりましたねと笑うので、希望を持たせれば生きる力が湧いてくるのさ、第二の風間の里が出来、
じあろう、内陸に広げていけば広大な農場が出来るわけじあな、さすれば入植する者も増えるじあろうと言ったのです、夕方には仙台に着き港に行くと、6門の大砲を備えた軍船が岸壁に、
係留してあり、

馬が乗れるように丸太で桟橋が組んであり、甲板には馬小屋が作ってあります、疾風ご苦労じやったな、明日からは船に乗るぞというと、ひひひんと鳴いたのです、取りあえず繁華街の、
香林坊に行き、馬を頼み草鞋を脱いだのです、一服していると飛猿が傍に来て、散在の理由は前藩主の側室のお燐の方でだそうです、京都の公家の出だそうで京都から呉服屋、能役者等、
を呼び毎日遊興にふけっているそうで、

過酷な税の取りたてをやっており、百姓は難儀しているそうです、国家老が諌めているそうですが、聞く耳はもっておらず、藩主、伊達吉村殿は一門からの養子なので、お燐の方には何、
もいえぬそうですと言うので尼寺に入らず奥にいるのかと聞くと、奥を取仕切ったいるそうです、弟君の伊達宗時殿が諌めたら、お燐の方が刺客を送ったとかで、険悪な状態になり領地、
の陣屋に立て篭もり戦支度をしているそうです、

宗時殿が用人と家臣を江戸にやり幕府に訴えると言っているそうですと言うので、そんな事すれば治世宜しからずと、改易しなければならなくなる、伊達を改易に追い込めば、他の外様、
大名が騒ぎ始めるぞ、そのお燐の方には奥を退散して、何処かの御殿にはいるか、寺に入ってもらわねばならぬ、と言うと、次席家老とつるんでいるそうで、国家老と次席家老の権力争、
いに、

ご分家が加わり、一触即発の状態だそうですと言って、城下には特に悪い者はいないようです、小太郎がご分家の様子を探りにいきましたと言ったのです、小太郎が帰って来て、宗時殿、
がお燐の方を追い出すと単身城に乗り込まれれたそうです、用人が止めたのですがもしもの時は幕府に訴えでよと言われて出掛けられたようですと言うので、いつの事だと聞くと、つい、
先程の事ですと言うので、

それはまずい、謀殺されるかもしれぬ、今から城にいくぞと言うと、みんなを連れて城に向かい、諸国巡察視の村上源三郎である、伊達吉村殿御座所に案内しろと言うと、ハイと言っ、
て案内したので着いていくと、奥で刀の切りあう音がしたので、駆け足で御座所に入ると、宗時が藩士達にかこまれて、御座所にはお燐の方がおり、早く切り捨てよと声を荒げているの、
ので、

間に入り、これ双方ともやめぬかと言うとも藩主の伊達吉村が、これはご老中と下座に座り平伏して、この方はご老中村上源三郎様じあ、刀を納めて控えろと言うと、みなが刀を納めて、
平伏したので、御座所に座っていたお燐の方に、なぜそこに座っているのじあ、頭が高いと足で蹴飛ばして下に落としたのです、何をなされますと言うので、女子の分際で政に口出しす、
るとはけしからん、

わしが忠罰してくれる、と小太刀を抜き座っていた股蔵に突き立てると、ぎや~と言うと後ろに倒れて、気を失ったので、後ろからカツを入れると息を吹き返し、ブルブル震えています、
小太刀を股蔵から抜き、畳に刺しただけじあ、髪も降ろさず奥に巣くっている、目キツネめと言うと、後ろから髪をバサッと切り、このまま菩提寺に入り先代の霊を慰めて生きるのじあ、
と言うと、

承知いたしましたと言うので、傍にいた腰元に、このまま城からでよ、ぐずぐすしていると今度は本当に股蔵につきたてるぞと言うと、ハイと言うと抱き抱えて御座所を出て行ったの、
です、吉村殿そなたがしつかりしないからこのよあな仕儀になる、いくら、一門からの養子といえど、そなたは伊達60万石の藩主なのじあぞ、女子に口ばしを入れさせてはならぬと言、
うと、

申し訳御座らぬと言うので、次席家老お燐の方とつるみ、藩政をかえりみず諌めもしないとは言語道断、お役御免の上隠居申し付ける不服とあらば、屋敷に帰り立て篭もるが良いわし、
が成敗に向うぞと言って、そばにいた家臣にそなた達もそなた達じあ、藩主の弟に刃を向けるとは、全員謹慎を申しつける、目付け屋敷に閉じ込めてだれにも合わせてはならぬと言う、
と、

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