第95話

文字数 2,685文字

江戸日記(弟五部)95

まかしておいて下さい、うんと懲らしめてやりましょうと笑うので、まさかアリサが弓の名人とは思わないだろう、伯爵は出てこないだろうが、アベル男爵は出てくるはずだ、彼を捕まえ、
れば伯爵も逃げられまい、流刑か遠方に左遷させられるだろう、さすれば一派は空中分解するぞ、金もダニエルに渡して、味方を増やさせれば強行派もおとなしくなる違いないと言った、
のです、

ダニエルがやって来たので席を勧めて乾杯したのです、ダニエルが地図を広げるので、おそらく遠くだと奪った金貨を運ぶのに目立つので、半日で戻れる街道の寂しい場所で待ち伏せする、
はずだかと言うと、それならこの場所でしょう、両脇を丘に囲まれており、鉄砲、弓で狙うのは最適の場所ですと言うので、恐らく鉄砲は音がするので、弓で襲撃するはずだ、後は人数で、
囲み殲滅しょうとするな、

多分人数は30人位だなと言うと、こちらも30人位は集められますが、どうしますと言うので、多分両脇に10人づつ弓を配置して、正面に10人配置して待ち受けるはずです、私達は馬車に、
乗り街道を進みます、奴らの背後に10人づつで回りこみ、攻撃を始めたら後ろから炸裂弾で射れば、半分は壊滅して後の半分が坂を駆け下りて合流するはずです、敵は20人位になります、
私とアリサで炸裂弾を打ち込みます、

同時に丘の上から一斉に炸裂弾を射てください、これで半分以上戦闘不能になるはずです、残りの10人は私とダニエル男爵が騎馬で突入して切り込めば、壊滅しますよと言うと、炸裂弾、
とはと言うので、袋から取り出して、これを弓に縛りつけ、この導火線に火を付けて射るのです、当たらなくても敵の近辺に打ち込めば良いのです、火薬の量は少なめにしてありますの、
で死ぬ事はありませんが、

戦闘不能にはなります、これを40発渡しますので、最初に後ろから10発ずつを打ち込んでください、後は逃げた丘の上から10発づつづつ打ち込むのです、私とアリサがそれぞれ5発打ち、
込みますので、合計50発を打ち込む事になります、馬は馬車を引かせるのが2頭に鞍を付けて2頭用意しますと言うと、わかりました、明日は早くに馬で20人連れてこの近辺に隠れてい、
ます、奴らが配置に着いたら、

回り込みますと言うので、我々はゆっくりと進んでいきます、現地には昼ごろ着くようにしますと言うと、承知と言うとシャンパンで乾杯したのです、奴らの仲間を排除するのにも金が、
いるでしょう、金貨500枚は寄贈します、ダニエル男爵が自由に使ってくださいと言うと、それだけあれば大勢の仲間が集められます、奴らが復帰できないようにしましょうと喜んだの、
です、

翌日は外務大臣にこれで失礼して陸路をパレンシアに向かい、そこから船に乗りローマに向かいますと言うと、5日はかかります旅の安全を祈っていますと言うので、お元気でと言うと、
ホテルに戻り準備したのです、カルメンが見送りに来たので別れを言うと、馬車が見えなくなるまで手を振り続けていたのです、ゆっくりと進んで行き、昼には目的地へ1kmに到達した、
のです、

登りになっているので、あの先だなと言って進んで行くとなる程両脇が丘になっており襲撃するのはもってこいの場所です、丘の上に何か光るものを見たので、よし脅かしてやるかと、
言うと、此処までは弓は届かないなと言って、鉄砲を取り出して、光った場所に狙いをつけて引き金を引くとずど~んと音がして、ぐわ~と言うと弓矢を構えた男が丘から転がり落ち、
たのです、

両脇から一斉に人が立ち上がり、弓を構えて放ちましたが全然届きません、バカめそこから届くはず無いだろうと笑うと、両脇の丘の上でどか~ん、どか~んと連続の、爆発音がして、
男たちが丘から転げ落ちたのです、待ち伏せしていた者達は、背後に伏兵がいるのに愕いて、一目散に丘を駆け下りると、正面に大勢の者が姿を現したので、盾を持ち弓の届く距離に、
近づいて炸裂弾に火を付けて打ち込むと、

丘の上と源三郎とアリサの打ち込んだ、炸裂弾が次々と爆発して、大勢が吹き飛ばされて転がったのです、ダニエルが丘から駆け下りてきたので、源三郎と2人で馬に乗り、真正面に、
切り込んだのです、大勢が転がっていますが、騎馬から切り伏せるとぐわ~と声を出して、残った者達も転がったのです、あらかた転がったので馬を降りて、アビルの元に行き野党、
の格好をしても無駄だな、

と刀を突きつけて、死ねと上段から振り下ろすと空気を切り裂く音がして、刀は首筋でピタリと止まったのです、アベルは前にパタンと倒れて気を失ったのです、後ろからカツを入れ、
ると息を吹き返してブルブル震えています、死んだと思ったろう、今のは脅かしだ素直にドミンコ伯爵からの命令だと自白すれば命は助けてやるが、しないなら次々と首を跳ねると、
言うと、

まってくれドミンコ伯爵の命令だと言うので、紙を出してこれにそれを書きサインするのだと、紙とペンを出すと書いたので、よし、命だけは助けてやろう、ダニエル男爵、国王陛下、
に命だけは助けるように頼んでくれと言うと、承知と言ったので配下は全員を縛りあげて、火薬の量を少なくしておいた、死にはしないぞ、雇われた者は許してやろう、早く立ち去ら、
ないと、

役人が来てお前達は捕まれば死刑になるぞと言うと、傭兵は、よろよろと立ち上がり、足や手を抑えて逃げて行ったのです、丘からダニエルの仲間が降りて来たので、後は宜しくと言、
って馬に荷物をくくりつけて、ダニエルに馬車の中の金貨を引き渡して、それではこれより、パレンシアに向かう元気でなというと、旅の無事を祈りますと言うので、手を振って別れ、
たのです、

ダニエルはアベルと仲間を馬車に乗せて、マドリードに連行して、国王に事の次第を報告して、自白調書を渡すと、まだ懲りないのかドミンゴ伯爵とアベル男爵及びこれに係わった者は、
カナリア島に流刑にして、原住民と同じに労働させよと言い渡したのです、内務大臣植民地の強圧政策を緩和政策に改めても生産性が落ちない工夫を考えよ、緩和政策に従わない総督は、
ことごとく罷免して、

新しい総督と交替させよ、原住民の生活を保護すれば一生懸命に働いて、生産性が上がるかもしれぬ、ハポンが鎖国しているのは我々にとって都合の良い事だ、鎖国を解いて東南アジア、
に進出してくれば、彼らは同じ黄色人種で、我々より現地に近いので沢山の兵を送り込める、性能の良い鉄砲、大砲を装備しているのだぞ、反乱分子と手を握れば厄介な事になる現地人、
から搾取するやり方は改めた方が良いなと言ったのです、

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