第80話

文字数 2,966文字


源三郎江戸日記(弟五部)80

あの木が大体2000フイートくらいですねと言って、狙いを付けて引き金を引くとずど~んと音がして右前方の木の枝が吹き飛んだのです、アーサーがこれは凄い2000フイートも飛び正確に、
あの小さな枝に当てるなどは、銃の性能も凄いし腕も中々のものですねと言うので、撃ってみますかと火薬と玉を入れて渡すと、アーサーが同じ木めがけて、打つと見事に木に命中したの、
です、

手を2人が叩くと、これは当て易い銃ですなと返したので、火縄を消して、船子に部屋に戻すように言ったのです、あの鉄砲がハポンには3万丁あると聞きました、そんな国には列強も手、
は出せませぬなと笑ったのです、しかし、エゲレスはインドを始めとしてメリケンまで、手を伸ばしているそうですなと言うと、アリサがエゲレス語ではメリケンはアメリカと言います、
と言って、アメリカは独立しようとしています、陛下は兵を送っていますが、

独立を阻止するのは難しいと思います、何年か先には独立する事でしょう、大陸軍はロシア、フランスが支援しています、表立ってはエゲレスはロシア、フランスとは仲たがいしていませ、
んが、フランスとは少し険悪な状態です、しかしお2人に危険はありませんよと言うので、独立の動きのきっかけはと聞くと、総督のベネット伯爵が過酷な税の取りたてをしたためです、
多大な賂を高官に渡してやりたい放題をしているのです、

北アメリカの土地を自分の物に、しょうとしているのですよと言うので、どの国にも、悪人はいるのですねと言うので、陛下の取り巻きは良い情報しかあげません、私は外務大臣でしたが、
大陸軍と通じたとして罷免されたのです、勿論懺悔ですよ、懺悔した者はその内に痛い目に会わせてやりますよと言ったのです、エゲレスはこのような軍船を何隻持ってのですかと聞くと、

軍艦はこれより更に大きくて、前後に砲に2門、右舷左舷に砲6門合わせて18門の砲を装備しており、本国だけに30隻を保有しています、植民地を含めると60隻になりますと言ったのです、
それは凄い海軍大国ですなと言うと、これを維持する為の金は莫大なものです、植民地から税を取立てとないと国は滅びると言う事ですよ、昔はインドの香辛料で莫大な儲けが出ましたが、

今はたくさんの国から西洋に入るようになりましたので、そんなに儲からなくなったのも事実です、西洋での国の軋轢は植民地の権益をめぐる争いと言うわけですよ、世界に手を広げすぎ、
たのも事実です、広げすぎると維持するのは難しいのですと言ったのです、私は流刑地であるオーストラリアを開拓しょうとしています、ここは広大な土地があり、牛、馬、羊の牧畜には、
最適な場所です、

ハポンの蝦夷と同じに未開の土地です、ハポンはロシアの南下に気をつけた方が良いですな、エゲレスがハポンあたりに進出するには後100年以上かかるでしょう、もっともエゲレスが、
それまで大国であればの話しですがと笑ったのです、ハポンが3万丁の鉄砲を装備していいるのなら、兵は10万は動員できるでしょう、そこに侵攻するには、少なくとも5万人以上の兵、
を送る必用があります、

船に300人乗せるとして200隻を向ける必要があります、莫大な戦費を費やしてハポンから何をもってくれば良いのですか、金塊はあるのでしょうが、これに見合う程取れるとは思いません、
ね、山が多く平野は少ない島国と聞きます、今は鎖国しているとの事ですが、開国させて交易で儲けるほうがよほど良いですよ、ハポンに権益をもっているオランダと事を構えるつもりは、
エゲレスにはありませんよと言ったのです、

テームズ川をさかのぼりロンドンに着いたので上陸すると、馬車に乗り代えてアーサー伯爵の案内で外務省に行き、外務大臣に面会すると、駐露大使より連絡を受けています、陛下より、
エゲレスに来たら謁見するので宮殿に案内するようにいわれていますと言うので、非公式な訪問です、お気使いは無用に願いますと言うと、勿論承知しています、非公式なので晩餐会は、
開きませぬが、

謁見はお願いしたいと言うので、承知すると、アーサー伯爵ともお会いになりたいとの事です一緒にお供願いますと言のでと、わたしは罷免された身ですぞとアーサーが言うと、アメリカ、
の方針で対立があり罷免されましたが、陛下は最近内密に手の者をアメリカに派遣して事情を探らせられたのです、昨日その者が帰国して実情をはなしたのですが、ベネット伯爵の報告で、
は大陸軍との戦いは有利に進んでいるとの事でしたが、

ボストンを始め北部ではことごとく敗退して、大陸軍は北部の5つの拠点を、支配下においた事が発覚したのです、陛下はお怒りになりベネット伯爵を解任されウイリアム公爵を派遣される、
事になったのです、休戦に持ち込む為の条件を聞き検討せよとのお言葉でした、ベネット伯爵とつるんでアーサー卿を追い落した、ブラム海軍長官を罷免しました、アーサー卿を海軍長官、
に任命するとの事ですと言うので、

アーサーがやっと聞く耳を持たれたのか、しかし一旦火がついたからには、厳しい条件をつけてくるだろう、今となっては独立は止められぬかもしれぬと言うと、ともかく宮殿へと言うの、
で、馬車に乗り向かったのです、謁見の間に入ると、暫くしてジョージ3世が入ってきて着座したので、アリサに通訳を頼み、ハポンの外務大臣村上源三郎に御座います、拝謁を賜りこの、
うえない名誉に御座いますと言うと、

9000キロものかなたからよう来た、余がジージ3世である、聞けば漂流民の取り扱いについてロシアと話す為に来たと聞いたがと言うので、ジヤパンは鎖国しておりますので条約の締結は、
出来ませぬが、人道的立場からお互いに抑留せずに送り返すと言う事になりましたと言うと、我が国とはどうするのだと聞くので、長崎にてオランダとのみ交易しておりますので貴国民が、
ジヤパンに漂流した場合は、

オランダの船にてエゲレスの支配下にある場所に返還いたします、又ジヤパン人がエゲレスの支配下の場所に漂流した場合には、オランダを通して返還して、頂く事をお願いしますと言う、
と条約はなくともそうしようと言うので、お聞き届けいだだき有難う御座います、西洋の海軍強国であるエゲレスの国内の見分をお許しいただきたいと思いますと言うと、承知した我が国、
ににはジヤパンに隠す事など何もない、

造船所を始め、色々な場所を見分するがよい、非公式なので晩餐会は開かぬが、ゆつくり見て回るようにと言って、さてアーサーそちとは意見の違いで罷免したが、早急であったようじあ、
アメリカの事は調べなおして、そなたの言う通りであると分かった、そこでじあが、海軍長官に就任してアメリカとの交渉を有利にする為の戦略を考えて欲しいのだと言うと、アーサーが、
それには、

今の倍の艦隊をアメリカに送り、海上からの補給を絶たねばなりませぬ、一番の問題はフランスの艦隊であります、海戦となりますと、再びフランスとの戦争となります、今回の独立騒ぎ、
はフランスとの戦争による消費した戦費賄う為に、大陸からの税を引き上げた事によるものです、大陸の税は元に戻して、違う場所からの税収入を増すようにしなければなりませぬ戦争、
になれば莫大な戦費がかかりますと言うと、

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