第12話

文字数 2,847文字


源三郎江戸日記(弟五部)12

鷹狩りの日が来て、用意をしてエミ、山形達を連れて城に行き、吉宗を真ん中にして騎馬200はゆつくりと日比谷から増上寺の前を通り芝を抜けて目黒村に向ったのです、庄屋が出迎え、
たので、休息して荒木又八を加えて狩場に向かったのです、鷹狩りが始まり、吉宗が鷹を放すと上空を旋回し、獲物を見つけて急降下して鋭いくちばしで捕まえるのです、中々良い、
鷹に御座いますなと言うと、

利口な奴じあよ、風間を見つけたら教えてくれるじあろうと吉宗が言ったのです、回りを200人で警戒していますから、ここでは襲わないでしょう、襲うとすれば昼餉の寺ですと言うと、
何人いるのじあと聞くので風間が30人館林、水戸が20人位で総勢50人と言うところですと言うと、小太郎は息の根をとめない限り懲りずに狙います、逃げるのも得意なようですと言う、
と、

忍者には卑怯もくそもないようじあな、ともかく相手を倒せば良いと言うやからだと、かえでが言うておったと言うので、戦国の世では役に立つ者共です、平穏な世では生きるのは難し、
いのですと言うと、武家もそうじあが人が増えると、食い扶持を探さねばならぬからのうと吉宗が言ったのです、昼からは巻狩りにするぞと言ったのです、大分獲物も取れたな、隼は、
休ませてやろうと、

笛を吹くと舞い降りてきて吉宗の手に乗り、鷹匠が籠に入れたのです、それでは昼餉にするぞと言うと、近くの寺に行き傍の堂に入ったのです、弁当を広げて昼飯を食うていると、隼、
が激しく暴れたので、くるぞと言うと畳みを上げさせて防御の構えにしたのです、飛猿が奴らは二手に分かれて、一手が警護の目をそらす為に右翼に周りました、隙をついて30人程が、
こちらに向つて来ますと言うので、

ばかめ戦において兵を分散するとは、一方は陽動作戦として少数でやるものじあ、それに20人もさくとは、戦を知らない奴じあな、近習の者は上様を頼むぞ、背後にも気をつけろと、
言うと、ピシ~、ピシ~音がして忍びの手裏剣が飛んできて畳みに突き刺さったのです、障子を倒して源三郎達8人が境内にでたのです、いいか、一歩も後ろに行かせるなと言うと、
両脇から根来衆20人と、

飛猿と才蔵が立ちはだかり、防御を固めたので行くぞと言うと、8人が30人に遅い掛かったのです、風間のしのびは次々と討ち果たされ、突破した者は根来衆に阻まれて一歩も進めない、
まま、倒されたのです、人数が10人になると引け~と言う小太郎の合図で森に消えたのです、後30人が残っておる、とりあえず完勝じあと言って、倒れたものを見ると絶命している者、
が13人で、

重症が7人です、医師に手当てをさせて寺の本堂に寝かせたのです、右翼からの知らせが来て、討ち取ったもの3人でこちらも8人深手です、18人は退却しましたと言うので、傷の手当を、
してやれ、才蔵が行方を知らせるじあろう、上様、飯の続きを食いましょうと言うと、そうじあなと言って、再び昼餉を取ったのです、かえでが戻って来て、奴らはここから一里離れ、
荒れ寺に集結しました、

丁度目黒村に帰る、道の傍ですと言うので、後ろはどうなっていると聞くと、崖になっておりますと言うので、根来衆は降りられるかと聞くと、ハイと言うので、ならば攻撃に出よう、
飛猿と根来衆は迂回して崖を降りろ、わし達は前から陽動する、おり終わったら、後ろから渡した炸裂弾、を荒寺に投げ込め、出て来たところを殲滅すると言うと、承知と言うと上様、
も私と戦ってもらいますぞ、

山根そなたは上様の陣笠を被り、後から近習とついてまいれ、必ず何人かが破れかぶれで襲うはずじあ、殲滅しろと言うと、承知と言ったのです、陣笠を被らないと上様とは分かりま、
せん、上様も心陰流の目録持ちです、鎖帷子を着ていますので大丈夫ですと言うと、わかったそれでは行くぞと言うと、馬に乗り進んで行ったのです、才蔵が傍に来て、あの荒れ寺、
ですと言うので、

進んで行き小太郎隠れているのは分かっている、出て来て勝負せいと言うと、静まりかえっています、上様がいないと思って時を待っているのじあろうと言って、暫くまっていると、
飛猿達が崖を降りたみたいで、いきなり、荒れ寺で大きな爆発音がして歓声が上がると、風間の者達が大勢出て来て源三郎達に襲いかかってきたので、上様いきますぞと言うとかか、
って来る者達を峰で叩き潰したのです、

吉宗も右に左に叩き潰すと、左から吉宗の陣笠を来た一行が来たので、何人かの風間がそれに向って突撃したのです、荒れ寺から武士が出て来たので、山形達が襲い掛かると悲鳴を、
上げて転がったのです、小太郎が姿を現したので、周りには森はないぞ逃げ場はない観念しろと言うと、刀を抜き源三郎に襲い掛かったので、源三郎も走りながらすれ違おうとした、
時に小太郎が飛びはねて、

刀を振り下ろしたので横に飛び小太刀を投げると、太ももにぐさりと刺さり、がくっとひじを突いたのです、小太郎は小太刀を引き抜き、紐で素早く足を縛り止血して、目くらまし弾、
を投げつけると、あたり一面に煙が舞い、左側からぎや~と声がして、ドサッと馬から落ちる音がしたのです、煙が晴れると小太郎が馬にまたがり逃げていくのが見えたのです、山根、
が倒れているので、

抱き起すと右わき腹を切られていますが、キズは深くありません、しっかりしろと言うと、大丈夫です不覚を取りましたと言うので、上様を守ったのじあよくやったと言うと、気を、
失ったので、医師に見せると、深手ではないので命は助かりますと傷の手当をして、竹で作った担架に乗せたのです、静かに運べと言って目黒村へ運ばせたのです、調べると根来衆、
6人が浅手を追い、

風間の者達6人が倒れており、その内4人は絶命しています、武士は8人が絶命して6人が深手をおっており、後は逃げ去ったようです、どうやら風間は壊滅したみたいじな、こちらの、
損害はと聞くと、根来衆6人が浅手で、旗本8人が深手ですと言うので、まずは完勝と言うて、いいじあろうと吉宗が言って、勝どきをあげるぞと言うと、エイ、エイオーと勝どきを、
上げたのです、

小太郎も傷つき、仲間は4人に減りました、水戸と館林の者も6人が逃げただけです、もう襲わないでしょう、巻狩りはやりますかと聞くと、いや、傷ついた者がいるのでやめにして、
城に戻るぞと言うので、傷ついた物は、敵味方かまわず、目黒村に運び医師の手当てを受けさせよというと、馬に乗り城に引き上げたのです、いかがでしたか戦はと聞くと、戦等、
やる物ではないな、

それがお分かりいただければ嬉しいです、戦等ばかげた事です、今回死んだ者にも親兄弟がいる者もいるでしょう、悲しまない者はいないのです、こうやって死に追いやる風間小太郎、
を許すわけにはいきませんと言うと、もっともじあ、あ奴配下を見捨てて自分だけ逃げおった、又館林、水戸の者であれば許すわけには行かぬと吉宗が言ったのです、しかし上様も、
さすが心陰流の目録持ちですと言うと、

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