第37話

文字数 2,873文字


源三郎江戸日記(弟五部)37

首は付いておる死ぬ思いをしたであろう、そなたが処刑した3人は、そういう思いをして冥土に行ったのじあよ、そなたの首を落とせば事は公になり、白河藩は上様の親戚とは言え改易に、
しなければならぬ、命は助けてやるがここで隠居願いを書くのじあと言って座敷に戻して、隠居願いを書かせたのです、他の中老もこの責任を取り隠居願いを書くのじあと言って書かせ、
せて、

3人は総て禄は半減とする、跡目は嫡男に継がせるが無役じあと言って、不服ならば直ちに屋敷に帰り戦したくをしろというと、三人が承知しましたと言ったので、屋敷に戻って謹慎しろ、
誰とも会ってはならぬ、目付けははいるかと言うと、ここにと言うので、黒沼の屋敷に行き、不正に手にいれた1万2千両を没収して、さらに奥州屋に行き主人と嫡子を捕縛して蔵にある、
4万両を没収して、

ここにもって来るのだと言うと、承知しましたと言うと黒沼達を連れて御座所を出て行ったのです、土岐は中老になり藩政を改革せよと言うと、改革しょうにも、資金がございませぬと、
言うので、資金は没収したものをつかえば良い、若手2人を中老に選び政に参加させよ言って、基知殿いかがで御座るかと言うと、おうせのとおりで結構ですと言うので、これで風通し、
も良くなるでしょうと言うと、それがしのいたらなさに御座ると言うので、

黒沼一派は全員謹慎させなされ、先代からの重臣なので排除は出来なかったので御座ろうが、英断しなければ多くの者が不幸になるのです、目付けと近習頭は腕の立つ者を登用して力を、
見せ付けねばなりませぬと言うと、承知しました人事を刷新して治世にまい進しますと言ったのです、直ちに税は元通りにするので、解散して家に戻るように使者をたてなされと言うと、

松浦そなたが行くのじあと言うと、郡奉行の松浦が承知しましたと言って御座所を出て行ったのです、奥州屋が来たので、数々の不正は許しがたいが不正に蓄えた4万両を差し出せば命は、
助けてやると言うと、総て差し出しますと言うので、そなたは隠居して息子が跡を引き継ぐじあ、商売に口出しはならぬぞ、息子に今後は不正はせずに全うな商いをせよ、没収した内の、
1万両は返してやる、

これだけあれば屋台は傾かないじあろうというと、有難うござります、肝に銘じて商いに精進しますと言うので、それでは1万両を持ち店に帰るが良いと言ったのです、さてここに4万両、
あるが、藩に2万1800両は下しおく、土岐これで藩政の改革をするのじあ、後の2万両は城下の両替商に持って行き、為替手形5000両づつ4枚に換えて手数料200両を払ってくれと目付けに、
頼んだのです、

土岐が有難う御座います、これで、新田開発、殖産の奨励が出来ますと言うので、開発したら次の開発の為に貯蓄するのだぞ、目標は年2千両として5年間で1万両を貯めて、次の開発をす、
るのじあ、4000石分じあから、40000石開発できれば無理のない数字じあろうというと、ハイ、庄屋と話しをして開発しますと言ったのです、くれぐれも百姓を痛めつけてはいかんと言っ、
たのです、

基知殿そなたは、老中にもなれる家柄じあ、精進なされば上様が取り立ててくださるであろうと言うと、かたじけのう御座りますと言うので、それでは後は頼みましたぞと言うと城を下、
がり、両替商に行き為替手形を受取り、菊川村に戻り、庄屋に総てを話して、3人には1人300両づつ遺児に見舞金として渡してくれ、残りの1100両は水上村に神社を建てて三人を供養し、
てくれと言うと、

承知しました代々まで、水上村を守った忠魂として祭りますと言ったのです、新田開発の資金を土岐に渡しておいたから、直ぐに始まるじあろうと言うと、これでこの村も豊になります、
しかし、あの戦は愉快でしたと笑ったのです、それでは次は二本松じあな夕方までには着くじあろうというと奥州街道を北上したのです、エミが資金も調達できてよかったですねと言う、
ので、

しかし、悪い奴はいるものじあなと言うと、いないと資金は調達できませぬと笑ったのです、もう直ぐで二本松だと言う所まで来ると、娘が路肩に座り付き添いの女中が娘の足をさすっ、
ています、馬を降りてどうしたのじあと聞くと、どうもあしをくじいたみたいなんですと娘が言うので、ここだと籠を呼ぶにも城下までいかねば無理じあな、わしの馬に乗るが良いと言、
って、

まずは木の枝を添え木にして手ぬぐいで縛りつけ立たせて、どうだと聞くと、痛くありませんと言うので、馬に乗り才蔵かついでやれと言うと、才蔵が担いだので馬に引っ張り上げて横向、
きに座らせて源三郎は降りて手綱を持つと、才蔵がわたしの馬に乗ってくださいと言うので、乗りすぎて尻が痛いので城下まで歩く事にすると言うと、みんなが馬を降りたのです、おまえ、
達は乗っていろと言うと、

エミが私たちも尻が痛いのですと笑ったのです、娘が二本松で飛脚問屋と両替商をやっています、立花屋の娘ゆみに女中のうめに御座います、お母っさんの使いで実家に行った帰りに御座、
います、お助けいただき有難う御座いますと言うので、城下からは二里もあるじあろう籠は頼まなかったのかと聞くと、女中が来る時には籠で来たのですが泊まったので籠は返したのです、

お嬢様が実家の叔父様と喧嘩なされて出てこられたのですと言うので、ほう内輪揉めかと笑うと、ゆみがお母さんの兄様なんですが、厭味な人でわたしは昔から嫌いですと言うので、何し、
に行ったのじあと聞くと、貸したお金を返してくれるように頼みに行ったのです、のらり、くらりと返事を先延ばしするので、いつ返せるかをはっきりして下さいと言ったら、わからんと、
言うので、

お母さんが無理してお父っさんに頼んだので、肩身の狭い思いをしているのですと言うと、立花屋は大店だたった300両位で文句言うなそのうち返すと言っておいてくれと言うので、腹がた、
って、二度と融通はしませんよと言うと、ならば返さんと居直ったので、家を出て来たのですと言うので、300両と言えば大金じあもうどの位貸しているのじあと聞くと5年になるそうです、
利息も払った事はないのですと言ったのです、

店の商いは上手く行ってないのかと聞くと、いえ、それは順調なのですが、5年にもなるのでお母さんが自分の実家なので気鬱なので、私に頼んだのですと言うので、それで父親は何と言っ、
ているのじあと聞くと、気にするなと言うているのですが、お父っさんの親戚の手前があるのです、特にお父っさんの弟が陰で言いふらしているのだそうです、それで実家は何をしている、
のだと聞くと、

さつきの場所柿木村の庄屋をやっています、去年も豊作だったので金寸には困っているようには見えませんでした、私しより少し上の娘がいるのですが高い着物を着ていましたよと言った、
のです、よし調べてみよう才蔵蔵の中を調べてみてくれと言うと、承知と言うと馬に乗り傍を離れたのです、まあ、お武家様は盗っ人の頭ですかと驚くので、そうでは無い安心しなさいと、
言うと、

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