第101話

文字数 2,670文字


江戸日記(弟五部)101

店に戻りワインを頼み、紙を貰い細く切って、みかんは無いか聞くと、あると言うので皮を向き汁を紙につけて、5枚乾かしたのです、さて準備が出来たと言って、ワインで乾杯したの、
です、今作ったのはと聞くので砒素を検出する紙だよと言って、一枚を白ワインの中に入れて取り出して乾かして、砒素が混入してあれば、この紙が黄色くなるのさと言って、火で炙る、
と黄色くなったので、

あれわしの手に砒素がついていたのかな、飲んでしまったぞと言うと、二人がぎょっとした顔をして、アリサが私も飲みました、なんだか、気持悪くなりましたと言うので、ハハハ嘘、
だよ、みかんの汁をぬれば、温めると必ず黄色くなるんだよと言うと、まったくとアリサが膨れるので、明日これでその医者を脅かすのだよ、法王の髪の毛を貰い細かく切ってお湯に、
いれて、

これを浸せば黄色くなるので砒素中毒だと言うのさ、髪の毛に砒素が留まるのは知っているはずだ、砒素は水に溶かすと無色、無臭なので検出は不可能だが、東洋では検出する紙がある、
と言えばギョッとするよ、そこで愛人の化粧台の引きだしに入っていたものだ、これは砒素だろうと言って、お湯に溶かして紙を入れれば黄色くなる、違うならこれを飲んでみろといえ、
ば絶対に飲まないよ、

そこまですれば白状するだろう、その後はミリオネ大司教が私達と法王を抹殺しょうとするはずだ、そこを叩き潰すのさと言うと、なる程さすがと2人が感心していたのです、それでは、
帰ろうかと言うと、馬車を呼びますと言うので、川の道をあるいて帰るから良いよと言うと、明日は気をつけて下さいというので、色々有難うと言って、ロープと紙きりを返して、店を、
出たのです、

半分位来たとき川原で助けてくれと言う声が聞こえたので、急ぎ川原に下りると、1人の男が剣を振りかざしているので、何をしているのだと言うと、邪魔をするなと切りかかって来た、
ので、抜き打ちざまに剣を跳ね除けて手を叩くと剣を落として、くそ~と言うとすばやく飛び跳ねて逃げ去ったのです、2人は怪我をしているようで見ると、昨日の男達です、2人とも、
右手を吊っており、

1人は左手を切られて、もう1人は背中を切られたみたいなので、ポケットからハンカチを出して止血をして、もう1人の背中を見ると大した傷ではないので、ハンカチを当ててアリサ、
のスカーフでぐるりと縛ったのです、さては口封じにあって殺されかけたのだなと言うと、黙っているので砒素を使い法王を毒殺しょうとミリオネ大司教が医師に混入させているのは、
分かっていると言うと、

なぜそれをと聞くので、時々吐いて、背中に斑点が出れば砒素中毒に決まっている、医師は愛人の家に砒素を隠しもっており、一日置きに少量の砒素を混入させて衰弱させる積もりだろう、
お前達はそれを知っているので、口封じにあった訳だと言うと、それだけではないのです、われわれは砒素に代わる毒薬を手に入れる為にイスパニアに行ったのです、その毒薬は砒素と、
同じで、

無色無臭で適量飲むと、段々心臓がおかしくなり3日後には心臓が止る薬なのです、検視しても心不全にしか見えないそうですというので、一気に事を進める積もりだな、わしが来たので、
一旦中止して、知っているお前達の口を封じようとした訳だというと、そうです、頭に飯を食わしてやるとここまでつれてこられて、あの上でいきなり切りつけられたのです、我々は利、
き手が使えないので、

ここまで逃げて来たのです、危なく切り殺されて川に投げ込まれる所でした、此処はバチカン領内です、闇に葬るつもりだったのでしょうと言うので、とりあえずわしの泊まっている、
ホテルに隠れるのだと言って、ホテルに連れて行き部屋を頼んで、絶対に外にでるな、食事は部屋まで持つてこらせようと言って、薬を塗ってやって部屋に戻ったのです、シャワーを、
浴びて、

ビールを取り出して飲むと、アリサがとんでもない、事になりましたねと言うので、今頃はミリオネ大司教は、慌てふためいているだろう、小細工しなくても済みそうだが、明日は必ず、
襲うはずだ、わしから離れるなと言うと、少しは懐剣が使えますというので、短銃も用意しておくのだと言うと、ハイと返事したのです、明日は鎖帷子、篭手、すね宛を渡すので着るの、
だ、剣では切れないので頭だけ気をつけなさいと言ったのです、

何だか危ないめにばかり合わせてすまんなと言うと、いいえ、お手伝いできて嬉しいのよと抱きついて唇を重ねるので、ベットに押し倒してパスローブを脱がせて燃え上がったのです、
翌日は2人に、ここは見張られているはずだ、帰ってくるまで外にでないように言って、宮殿に行くと直ぐにミリオネ大司教が出て来て、案内しますと言って法王の元に連れて行った、
のです、

法王に謁見すると、青白い顔をして座っており、遠い所よく来てくれましたと言うので、シドッティ神父の件ですがと言うと、ここにいるのが彼の弟です、と傍にいた神父を紹介すると、
兄の行方を知っておられるそうで、どうぞお聞かせ下さいというので、経緯を話すと、そうですか亡くなったのですか、でも思いの国に行けて幸せだったのでしょう、お手数をかけまし、
たと頭をさげたのです、

ところで法王様は時々吐き気がして、背中に斑点が出るそうですが、医師は何の病気と言っているのですかと聞くと、心臓が弱っており、長くは持たないと言っておりますと言うので、
医師はどなたですかと聞くと、医師のセバスチャンですと横にいた者が言うので、それは心臓病ではなく砒素中毒の症状ですよと言うと、医師が何を馬鹿なと言うので、砒素は髪の毛、
に蓄積するのです、

セバスチャン殿ご存知ですねと言うので、知っていますが砒素は無色無臭で検出する方法はありませんと言うので、東洋では検出する紙があるのですと紙をみせて、これをつけて黄色く、
なれば砒素中毒と言う事になります、失礼して髪の毛をと言うとハサミで切り細かくしてコップに水と入れてかき混ぜたのです、それでは行きますよと中に漬けて取り出して、ローソク、
の火で炙ると黄色くなります、

間違いなく髪の毛に砒素が蓄積されています、もう一つのコップに水をいれ、紙をつけて取り出し火で炙ると色は変わりません、誰かが砒素を混入しています、毎日ではなく吐き気のす、
る日に混入しているのです、すこしづつなら段々衰弱するのです、1年位で死にいたりますと言うと、セパスチャンが私ではないと言うので、ポケットから赤い紙袋を取り出して、これは、
お前の愛人の家の、

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