第33話

文字数 2,540文字


源三郎江戸日記(弟五部)33

エミと鍛冶屋が大八車がお店になるのですねと愕いています、これ位なら娘でも引けるじあろう、この町の何処かに預けておけば良いと言うと、後は板を大八車の脇に貼り付けて台に、
して、長椅子を作り座ると丁度良い高さです、さあ出来たぞと言うと、何を商いするのですかと聞くので、この鍋でダイコン、猪肉、鶏肉、卵、こんにゃく、かまぼこ、を醤油味で、
煮るのじあよ、

酒の肴じあ、屋台の居酒屋と言うわけじあな、後うどんも出せば良いと言って、酒、醤油、砂糖、こんにやく、かまぼこ、鶏肉、を買って娘の処に行くと、娘がこれをお武家様が作っ、
たのかねと言うので、ああこれで丁度2分と言うところじあと言って、これはそなたにやろうと言うと、本当かねと言うので、本当じあと言うと、有難うございますと言うので、いいか、
わしの言う通りにやるのじあと言って、

まずは湯を沸かして醤油と砂糖で味付けするのじあ、ダイコンの皮をむき大きめに切る、鶏肉、こんにゃく、かまぼこは竹串に刺して、区切ってある場所にに入れて沸騰しないように、
火加減を調整するのじあよと弱火でにつめると良いにおいが下来たので、ダイコンはもう少し煮れば味がしみこむぞと言って、エミと娘に食してみろと言うと2人が食べて美味しいと、
言ったのです、

酒を出せば屋台の居酒屋じあ、鳥肉、卵、ダイコン、猪肉は家から持ってくれば良い、こんにやく、かまぼこ、は買うのじあ、後七厘を用意して岩魚の塩焼き、卵焼き、うどんも出せ、
ばめし屋にもなるぞ、儲かったら店を買って本格的に居酒屋をやれば良いと言うと、うん、頑張って居酒屋を作るだと言ったのです、客が集まりだして娘が何にしますかと言うと、酒、
と鶏肉、卵をくれと言うので、

ハイ、と言ってお銚子に鶏肉と卵を出すと、酒を飲み鶏肉を食って中々酒の肴に会うなと言ったのです、長椅子は直ぐに一杯になったので、開いた酒樽を並べたのです、頑張れよと声、
をかけて巡察に出たのです、エミが大工も出来るのですねと言うので、高鍋の出入りの大工の仕事を見て感心して見ていたら、その大工がのこぎりでの切り方、釘の打ち方、カンナの、
削り方等を教えてくれたのだよ、

簡単な見たいで中々難しいのだよ、お婆様に武士が職人の真似事等と叱られたが、お爺様が剣の極意に繋がるのでほうおって置きなさいと言ってくれたのだよ、剣の極意に繋がるので、
すかと聞くので、いや、それは嘘だよお爺様が怒られないように手助けしてくれた訳だと言うと、好きな事はなんでもやらせろという事だったのですね、それが、意外と役に立つてい、
るのじあよといったのです、

こんな便利な旦那様がいると金はかかりませぬ、女子は助かりますねと笑ったのです、才蔵が傍に来て逃げたごろつきは荒れ寺をすみかにしていますと言うので、山形に言って一網打尽、
にして代官へ引き渡すように言ってくれと言うと、承知と言うと傍を離れたのです、いつものとおり居酒屋に入り、酒と肴を頼みエミと杯を傾けたのです、暫くすると山形が戻って来て、
全員捕縛して代官所の牢へいれました、

寺には180両がありましたと言うので、代官所に出向き、浪人は自白したかと聞くと、ハイ、これまでに旅人12人を襲い、総て殺害して谷底に放置したそうですと言うので、手を下した、
者は斬首せよ、ほかの者は江戸に送り、八丈島に遠島にせよというと、承知しましたと言うので、谷川を捜索して、遺体を寺に埋葬せよ、身元の判明する者はその身内に連絡してやれ、

ここに5000両の為替手形があるこれを2000両分交換してここに持って来いと、配下の同心に言いつけたのです、同心が持ってきたので、これは身内が分かった者に、1人100両づつ見舞、
金として渡すが良い、残りは奉行所に、浪人の手錬の者を5人仕官させよ、悪人を成敗する位の、手錬の者はおいておかんとこうゆうふうになると言うと、申し訳ありませぬと言うので、
維持費用は町からの冥加金を当てても良いと言うと、

承知しました、これよりは街道筋の治安維持に万全をつくしますと言ったのです、冥加金はあくまでも、お店を構えている者の儲かった物の一割とせよ、貧しい者からは取ってはいかん、
と言ったのです、女郎屋、お茶屋、旅籠、飛脚問屋、両替商、質屋等で、屋台、湯治場、行商人からは取ってはいかんと言ったのです、時々店を監査するのじあぞ、算用方も用意しろ、
と言いつけたのです、

それでは後は頼んだぞと言うと、代官所を出て居酒屋に入り打ち上げの杯を重ねたのです、山形が博打場、女郎屋はあこぎな事はやっていないようですと言うので、それは重畳じあな、
没収した180両からこの前の戦の報酬を含めて、1人10両をやろう、ここでゆっくり骨休めしてくれと、1人10両づつ渡すと、みんなは喜んで銘々店を出て行ったのです、それでは旅籠、
に戻ろうと言って、

娘の屋台に立寄ると、まだ、大勢が飲んでいます、源三郎様ダイコンに味が染みて美味しいですよと言って、皿に入れて出して渡すので、エミと2人で樽に座り食べると、これは山椒が、
降りかけてあるのかと聞くと、こうすると更に美味しいですよと娘が言ったのです、これは美味いな酒もくれと言って酒を飲みダイコンを食べたのです、食べ終わり、2分銀を渡すとお、
釣りがありませんと言うので、

明日の仕入れに使うが良いと言うと、すみません、遠慮なくと受け取ったので、それでは儲けろよと言って、傍を離れて旅籠に戻ったのです、もう一度温泉に入り、ゆつくり汗を流すと、
昼間の隠居が入って来て、先程は助かりました、村上様はお役人様でしたかと言うので、諸国を巡察しておるのじあよと言うと、お役目ご苦労様に御座いますと言うので、そなた達も、
タダの質屋じあなかろうというと、

タダの質屋ですよと言うので、手代の懐には匕首が入っていたぞと言うと、お気づきでしたか、あれは用心の為ですと言うので、道中籠には少なくとも300両入っていたなと言うと、貸し、
た金を集金したので御座いますと言うので、それに着物の裏は黒地であったな、あんな着物を着るのは盗っ人か忍び位のもんじあよ、心配するなわしの目の前でやらない限り証拠はない、
訳なので捕まえる事はせぬ、

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