第137話

文字数 2,858文字


江戸日記(弟五部)137

さてこれで今回の旅の目的は総て終ったと言うと、紹興酒で乾杯したのです、ジヨンがさすがに日本のサムライですね、これでは誰も歯は立ちませんよと言ったのです、ジョンに蘭の、
売春宿の事を話して、協力してくれと言うと、蘭よかったなと言って、勿論協力しますよと言ったのです、それでは明日長崎に船を出します、2日で着きますよと言ったのです、色々、
歓談して、

夜も遅くなったのでホテルに戻り、シャワーを浴びてビールで乾杯したのです、それではと言ってイギリス金貨400枚を蘭に渡して、これが約束の金貨だと言うと、すご~いこんな量、
みた事がありません、ありがとう御座いますと抱きつくので、燃え上がったのです、起き上がりワインとつまみを持って来てもらい、外国の話しを色々聞かせると、蘭は目を輝かせて、
いたのです、

翌日はオランダ商船に乗りこむと、ジョン、蘭達が見送りに来たので手を振って別れを惜しんだのです、船は東シナ海を長崎に向かって、進んで行き船上で和服に着替えて、頭を結び、
刀を差すと、船長が日本語でサムライに戻りましたねと言うので、この格好は一年半ぶりだと言うと、日本は春でもう直ぐ桜の季節ですと言うので、良い季節に帰って来たよと言うと、

ジヨンから時計を預かっています、二個箱に入っていますと言うので、それは有難い、外国は12時間時計になっているが、前面を和時計の目盛りに、変えれば良いな、職人に作らせよ、
うと言ったのです、2日目の夕方には、長崎に着くと、船手組の役人が乗りこんで来て、愕いています、何者だと聞くので、元老中の村上源三郎だ出島に上陸するので、長崎奉行の、
村上源四郎を呼べと言うと、

ハハハッと言って船を降りていったのです、オランダ商館に行きカピタンに面会すると、村上閣下ご無事に帰国されましたかと握手するので、オランダでは陛下に大変お世話になった、
と言うと、ハイ、連絡を受けています、益々日本国と友好が保てますと言って、席を進めるので座ると日本茶を入れたので、一口飲み懐かしい味だといって、カピタンに小判100枚を、
寄進しょうと渡すと、

これはありがとう御座いますと受取ったのです、源四郎が部屋に入って来て、兄上ご無事でしたか、2年と聞いていましたがと言うので、西洋の船は進んでいるぞ、半年も早く帰って、
来れたと言うと、それでは奉行所にと言うので、荷物は奉行所に、運びこんでくれと言うと、部下に指図して運ばせたのです、馬に乗り、長崎奉行所に行くと、与力、同心が並んで、
挨拶するので、

ご苦労と会釈して奉行所の源四郎の役宅に入り、座って酒をくれと言うと、酒を出したので一口飲み、やはり日本酒は美味いと言って、みんな息災かと聞くと、ハイ、姉上達もみんな、
元気だそうです、急に兄上が旅立たれて2年後に帰るなんて文を貰い騒ぎになったそうですが、お玉の方が騒ぐでないと押さえられたそうです、そうか、さすがにお玉だなと笑うと、
きつく叱られますよというので、

そうだなと頷いたのです、ところで幕府はと聞くと、大きな事件はありませんでした、蝦夷地の冬越も事故なく続いているそうです、ロシアの南下はないと事です、ロシアに抑留され、
ていた5人は無事に国後に送り返されたそうで、江戸にて詮議されましたが、一切他言しない誓約書をかかされて全員放免されまして、5人は玄海屋の船子として奉公しているそうです、
と言うので、

それは何よりじあと言うので、早飛脚を立てますというので、明日に玄海屋の船で江戸に向かうので、必要ないじあろう、江戸に着いたら直ぐに登城して上様にお目にかかり仔細を、
申し上げるので心配ないと言って、西洋の皇帝から沢山の金貨をもろうたが、これは玄海屋に両替して貰おうい、外国の輸入の代金にすれば良い、5000両分はあるじあろう、わしが、
持っていった分と変わりない、

全然使わなかったと同じじあよと言うと、商いをされたのですかと聞くので、いや掃除をしてやった報酬に貰ったのだよと言ったのです、もし、西洋からわし宛に文がきたら江戸に、
届けてくれと言うと、ハイ、承知しましたと言ったのです、湯に入って来てくだされ、夕餉の支度をして置きますと言うので、政務は良いのかと聞くと、今日は終わりですよと言っ、
たのです、

その前に髪結いをよんでくれ、浪人姿ではまずいだろうと言うと、承知しましたと言って髪結いを呼び、来たので頭をそり形を整えたのです、湯に入りサツパリして腰元に頭を治し、
て貰い、源四郎と夕餉を囲んだのです、刺し身も久しぶりだなと言って、美味い、美味いと食べたのです、夕餉が終わり、西洋の各国の状況を、源四郎に話して聞かせ、船の中で、
西洋事情をまとめて上様に出す事にする、

まあ、あと100年は北も南を安心じあよと言ったのです、我が国の生糸、陶磁器は中々評判が良いぞ、大いに増産して輸出してくれと言うと、ハイ、嬉しい事ですと喜んだのです、
ところで、もうソロソロ嫁を貰わねばなと言うと、ハイ、兄上の髪を整えたマキと言う腰元に、手をつけてしまいました、まだ母上には言うていません、微禄の同心の娘ですが、
気立ての良い女子です、

母上と父上は、許してくださるでしょうかと言うので、側室なら構わんだろうと言うと、江戸に帰ったらわしから言てやると言って、呼ぶが良いと言うと、呼びに行き、挨拶が遅れ、
ました、長崎奉行所、同心、神埼一之助の娘マキに御座いますと言うので、話は源四郎から聞いた、家禄の違い等気なするな、ソロソロ源四郎の任期も終るじあろう、次は京都奉行、
のはずだ、

その前に江戸に戻り祝言を上げれば良いと言うと、ありがとう御座います、殿様には宜しくお願いしますと言って、ご兄弟水いらずでお過ごしくださいと言うと、部屋を出て行った、
のです、中々の美形ではないか、お前が惚れるのは分かる気がすると笑うと、肩のにが降りましたし言うので、好きな女子がいると言う事は、仕事にも身が入るじあろうと言ったの、
です、

お前に土産をやろう、これは墨と硯じあ清国の中々良いものじあと渡すと、ありがとう御座りますと受取ったのです、それでは玄海屋に行ってこよう、少し芸者と遊んでくるぞと、
言って、金貨を玄海屋に運ばせると、番頭がお戻りなさりませ、明日の船は用意してありますと言うので、すまんのう、ここに外国の金貨が入っている、今の相場で両替してくれ、
両替料も取るのだぞと言うと、

開けて、ロシア、イギリス、フランス、スペイン、ポルトガルですねと調べて小判が1300両残っています、外国の金貨の重さを量り、それの9割りを金として換算します、小判の重さ、
と比較して価値を算出すると全部で8千200両です、両替料を差し引いて7千800両と残った小判を足して9千100両ですと言うので、なんだ、4千100両も増えているではないか、4千両、
は減四郎に渡してくれ、5000両は預かっておいてくれ、100両は今日使う事にしょうと受取り、料理屋に案内してくれと頼んだのです、

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