第49話

文字数 2,933文字


源三郎江戸日記(弟五部)49

しめて1万4千両、予備金が1万6千両なので十分余裕があります、開拓後の物産の収入を次の開拓に使いましょう、又奉公するものは3年後には希望すれば土地、設備、羊、馬、牛を下げ渡、
す事にしますので、そのまま移住も可能ですと言うので、中々の施策じあなと言うと、つくころには200人分の長屋も出来あがっていますと言うので、そこの町はこの風間小太郎が名主と、
なり運営してもらう、

小太郎の配下は治安維持についてもらう、給金は同じじあ、鉄砲10丁と火薬、玉も用意してくれと言うと、承知しました、函館の松蔵に助力させましょうと言うので、小太郎が宜しくお願、
いいたすと言うと、松蔵に聞けば蝦夷の事は何でも知っていますよ、町には両替屋、飛脚問屋、居酒屋、銭湯、女郎屋、雑貨屋、博打場も作っていますと言ったのです、小太郎の役料は月、
10両とするが、開拓地での儲けは小太郎の物じあと言って、

出店は玄海屋がやれば良い、他に開きたいものがいれば、やらせれば良いと言うと、ハイ、それも蝦夷で募集しますと言ったのです、小太郎は町から冥加金を集めて函館奉行所に収めるが、
その中からそなたの取り分に配下の給金、設備金を引いた残りを納めればよい、開拓地の収入も儲けの1割りは冥加金は払わねばならぬというと、承知と言ったのです、後は七衛門と相談、
してくれと言ったのです、

七衛門が小太郎殿はそこで豪商となれますぞと言うと、儲かったら、次々と開拓地を奥に広げますと嬉しそうです、七衛門が船は軍船ともう一隻人を乗せる為係留してありますと言ったの、
です、七衛門がそれでは皆さんに支度金10両づつを渡します、小太郎殿もと言って10両づつ渡すと、風間の者が大喜びしたのです、後は今回の報奨金ですと山形達と船子に10両づつ渡し、

エミの方、上杉宗憲、柘植新之助にも渡すと、宗憲が始めて金寸を、貰いましたと言うので、好きに使いなされ、飛猿空蝉の術を、2人に味あわさせてやれと言うと、承知しましたお2人、
ともまだ戦は終わっておりませぬ、それがしと、もう一合戦しにいきましょうと言うと、連れて行ったのです、風間の九の一のお良と霞にそなた達も空蝉の術は使えるのかと聞くと勿論で、
御座いますと笑ったのです、

2人がお頭、好きな物を買っても良いのですかと聞くと、小太郎が2人で町に出て好きな物を買うと良いと言うと、まずは餡蜜を食べて、後は飾り物を買おうと2人が言うので、私も行き、
ましょうとエミが言って、3人そろって町に出て行ったのです、銘々にみんなが出て行くと、七衛門が又殿と一緒に旅が出来ますと言うので、ついでじあ、千島列島にも足を踏み入れてみ、
ようというと、

まずは樺太に上陸しましょうと言うので、ロシア人は、今は何を取りに来ているのじあと聞くと、アイヌとの交易に来ているのです、アイヌが冬に取ったミンクの毛皮、コンブ、と交換し、
ているのですよと言ったのです、今は繁殖時期ですからいなくなるとまずいので狩はしないそうなのです、アイヌは今は、カニ、ホタテ、コンブ、ししやも、カレイ、きんめタイ、蝦夷鹿、
うさぎ、鳥等を狩猟して生活していますと言うので、

畑は作っていないのかと聞くと、イモや食える植物は取るそうです、蝦夷にも蝦夷いちご、山ぶどう等沢山の果物、うど等食べられる植物、薬草は沢山あるそうです、和人とも交易して、
米、味噌、醤油と交換していますと言ったのです、夏でも魚は取れるのじあなと言うと、イワシは何処でもとれますが、アイヌは食わぬそうですと言うので、勿体無いというと、海の魚、
は豊富に取れますので困らないのですよと言ったのです、

翌日は船に乗り南部藩の宮古に向ったのです、宮古には半日で着き七衛門に船は青森で待っているように言うと、此処と青森で入植者の募集をしています、陸路ですと宮古から盛岡までは、
馬で一日はかかります、今日は途中で宿泊して明日の昼には着きますといったのです、盛岡から弘前は馬でも一日半はかかります、船は半日で青森に着きます、蝦夷に人を送り届けて3日、
後に青森でまっていますと言ったのです、

陸路は遠いなと言うと、それに比べれば船は便利ですと笑ったのです、小太郎達は七衛門と同行してくれ、蝦夷で会おうといって、馬に乗り盛岡に向ったのです、大きな宿場はなく悪人は、
いないようです、途中一泊して盛岡には翌日の昼すぎに着いたのです、南部藩の城下町なので賑わっています、旅籠に草鞋を脱ぎ一服して巡察に出たのです、遊び人の姿はありますがそん、
なに多くはありません、

旅人は少ないようです、居酒屋に入り酒と魚を頼むと、旅の人だね、酒もいいだがわんこそばはいらんかねと言うので、居酒屋で蕎麦もあるのかと聞くと、盛岡はどこでもあるだよと言う、
ので、それでは頼むかと言うと、どんな蕎麦なのですかと言うので、今にわかるよと言うと、後ろに女中2人が着いて、箸を渡したので受取り、いいだかと聞くのでよいぞと言うと、ハイ、
と掛け声をだして、

蕎麦の入ったおわんを膳におくので、これを食べると次々に出てくるんでよ、一口で食べられる大きさだよと言うと、おもしろいと喜んで、食べるとハイと上に置いたので、食べ続けて、
源三郎は12ハイで箸をおくと、もういいだかと言うので、もう良いぞと言うと、エミはどんどん食べています、30杯食べたところで箸をおいて、もうはいりませんと言ったのです、女中、
が、

あれまあ、何杯食べてもお足は変わらないよ、もったいないねと笑ったのです、女中はからのおわんを片付けてそばを離れたのです、これでは夕餉は入りませぬと言うので、直ぐに腹は、
すくよと笑うと、殿はそばは進みませんねと言うので、どうも苦手なのじあよと言うと、そうですね、西国はうどんで蕎麦はめったに食べませぬなあ、わたしも、江戸で始めて食べまし、
た、

小腹がすいた時には丁度良いですよと言ったのです、酒の肴はダイコンの漬物と冷奴です、南部領は大豆と小麦粉の名産地なのだそうだ、この豆腐もなかなか美味いな水が良いのじあろ、
うと言うと、この漬物はいぶしてあるのですかと聞くので、北国はダイコンを外で干すと凍りつくので、いろりの上において乾かすので、炙ったみたいになるのだそうだ、それでいぶり、
ダイコンと言う漬物が出来るのじあよ、

秋田が本場じあが、そこからひろがったのじあろうと言うと、中々美味しいですね、漬物一つでも土地土地によって作り方が違うのですねと頷いたのです、飛猿がそばに来て、ここの商人、
は蝦夷で商いしている商人に米、味噌、醤油、酒を卸しているそうで、南部領は肥沃な台地が多く城下には多くの大店があります、此処から宮古か、青森に荷を運んでいるそうです冥加金、
を沢山藩に納めているそうで、

南部藩は裕福だそうです、藩重役には沢山の賂は渡しているのでしょうが、藩主と重役、一門との争いを特段ないようですと言うので、それなら、百姓も難儀はしていないじあろうと言っ、
て、揉め事がなければ良いじあろうと言うと、やくざはいますが、町の者には悪さはしていないようです、博打場もイカサマはやっていませんと言うので、後は女郎屋の探索のみじあなと、
言うと、

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