第43話

文字数 3,015文字


源三郎江戸日記(弟五部)43

娘にまだ名前を聞いてなかったな、と言うと、小雪だと言うので、馬を入れる小屋はないかと聞くと、昔飼っていたのでそこを片付ければ大丈夫だと言うので、それでは馬を連れて帰り、
小屋を綺麗にするのじあと言うと、前に世話していたからわかっているだと言うので名前をつけろと言うと、太郎にするだと言うので、いい名前だこの道具が出来ればお前とおっかさん、
で十分田を耕せるぞと言うと、

金は一生懸命働いて、返すだと言うので、返さなくても良い、これは施しではなくお前への褒美じあ、ここは天領地じあ、わしは幕府の役人なのだ、年貢が取れなくなると困るので投資、
しているわけじあよと言って、色々金がかかるじあろう、ここに5両あるいざと言う時に使うが良い、お前達が病気になった時とか馬が病気になった時とかじあと言うと、こんな大金、
いいのだかと言うので、

遠慮するなと言って、明日はここに馬を連れて来て、色々試してみるが良い、鍛冶屋頼むぞと言うと、まかしてくだせえ、小雪よかったなと言うと、うん、これで来年も作付けできるだ、
と喜ぶので、お前の田が終わったら他の田も手伝ってやれば、手間賃が貰えるかもしれんぞというと、ハイ、と言ったのです、金貸しの件は任せておけ、お前達には手を出さぬように、
しておいてやると言つて、

そばを離れて上山温泉に向ったのです、温泉宿に草鞋をぬいで、湯にいくぞと言って湯に行くと、硫黄系の温泉です、気持が良いのおと言うと、宗憲がご老中は何でも出来るのですね、
凄い工夫です、後で記録に残しておきますと言うので、そうしておきなさい、旅が終わる頃には沢山の事が学べるじあろう、わしの事は源三郎と呼ぶが良い、老中では人が愕くからな、
と言うと、

ハイ、源三郎殿と言うので、それで良いと笑ったのです、新之助が私も記録に残しておきますと言うので、2人で他にも良い方法はないか相談すると良いと言うと、ハイと返事したの、
です、それにしても温泉とは気持良いですねと2人は喜んでいたのです、湯から上がり、お前達は酒は飲めるのかと聞くと、ハイ、と言うので無理して飲むなよと言って酌をすると、
ゴク、ゴクと飲み、

湯上がりの酒は、美味しいですと言ったのです、一服したら巡察に出掛けよう、山形さつきの奴らの親分、と金衛門を叩き潰して、賭場も懲らしめて、有り金を没収して、代官所の牢に、
ぶち込んおけと言うと、承知、二人とも鎖帷子、篭手、すね宛をつけて付いてきなされと言うと、ハイと言うと用意をして、旅籠を出て行ったのです、飛猿他には悪人はいないのかと聞、
くと、

金衛門、菊蔵、代官はつるんでいます、他にはいないようですと言うので、山形達が捕らえたら、代官も懲らしめようと言うと、才蔵に賂の書付を探させますと部屋を出て行ったのです、
それではわしらも行こうと言って町にでて何時ものとおり居酒屋に入り、酒と肴を頼んだのです、暫くすると才蔵が金衛門は高利で、金を貸し代官への賂毎月50両を出しています、

菊蔵は女郎屋、博打場をやっており、女郎屋は借金ずけ、博打櫨はイカサマをやっているひどい奴です、代官には同じく月50両を渡していますと言って、書付を渡したのです、山形達が、
戻って来て、金衛門、菊蔵と用心棒に子分は叩き潰して代官所の牢にいれてあります、博打場で520両、金衛門からは4300両、菊蔵からは2千800両を没収して、女郎30人に1人30両渡し、
一番長い女郎に仕切らせました、

博打場もイカサマしないように引導を渡し、女郎屋の女将に1000両渡し、悪さをしていなかった5人を残して、博打場も続けるように言いました、没収金は5千720両は代官所に運んであり、
ますと言うので、ご苦労であったそれでは代官を懲らしめにいくかと言って、代官所にいきみんなを白州に座らせ、まずは、金衛門じあが法外な利息をとり、払えなくなると菊蔵の女郎屋、
に売り飛ばすとは言語道断である、

財産没収の上領内追放を申しつくる、菊蔵も同罪じあ領内追放とする、それぞれに500両づつは返してやろう、これを持ってそのままこの場をされ、二度と戻って来てはならぬ、もどれば、
打ち首獄門にする、わしがいなくなっても分かるようにしておく、戻って来て打ち首にするぞ、用心棒、子分も同じじあ、即刻この場を立ち去れといって、500両づつ渡すと、承知しまし、
たと言うと、

代官所を出、宿場を出て行ったのです、さて代官毎月100両の賂を受け取り、目こぼしするとはなんと言う事じあと書付を投げつけると、申し訳ありませぬと言うので、溜め込んだ金寸を、
差し出すのだと言うと、蔵から4千両を持ってきたので、幕閣に賂を贈り良い役目に付こうとしたのであろうが、そうはいかぬ、江戸に送り切腹じあなと言うと、どうか命だけはと言う、
ので、

仕方ない今回のみ目を瞑るが二度とないぞ次回は斬首とする、名主をよぶと、来たのでそなたに2000両を預ける、金衛門、菊蔵にひどい目にあったものを救済せよ、金衛門に借りていた、
金は棒引きとする、後2000両を下しおくので、これで金衛門の代わりに金貸しをやり、利息を安くして、貧乏人を救済してくれと言うと、承知しましたと言って、4000両を持って帰った、
のです、

代官には1000両は返してやる、代官所の賄いの費用にあてよ、幕閣に賂を贈っても何もならぬは、町衆からの寄進は受け取って良いが、便宜ははかってはならぬ、天領地の領民を慈しめ、
お前が悪い治世をすれば、この地にはいりこませた隠密から連絡があるので、江戸に召喚し打ち首にする、残りの金は没収すると言って、町の両替商に運ばせ、為替手形に変えたのです、

代官わかったかと言うと、寛大な仕置き有難うございます、肝に銘じ二度と賂を受取り、目こぼしはいたしませんと言うので、その言葉わすれるなよと代官所を出て居酒屋に行き祝杯を、
上げたのです、宗憲殿、新之助どうであったと聞くと、山形殿達のめにも止らぬ早業にビックリしました、用心棒達は悲鳴を上げて転がりましたまさに戦ですねと言ったのです、新之助、

そなたが宗憲殿を助けて腕をふるわなければならぬ、次からはそなたも働いてもらうぞ、鎖帷子、篭手、すね宛で防御しておる、刀が当たったも切れはせぬ、思い切って切り込むのじあ、
ただし切り殺してはいかん、必ず峰をつかえと言うと、承知しました、実践とは凄いですね、道場の剣とはまるで違いますと言うので、道場で修練したものに実践を加えて工夫するのじ、
あよ、

宗憲殿も向ってきたらどこを打つても良いのじあ、手と足を打てば戦闘不能にする事が出来る、頭のみ気をつけなされ、相手の刀が体に当たっても切れはせぬ思い切って踏み込みなされ、
というと、ハイ、こんどは悪人を懲らしめますと言うので、刀をと言って受取り手にもって抜くと、無名じあが中々軽いなこれなら宗憲殿でも扱えるな、だれが選んだのじあと聞くと、
柘植に御座いますと言うので、

なる程中々の目聞きじあと返したのです、新之助の刀を見ると、これも無名で少し軽い刀です、体に合わせて選んだのじあな、これなら実践で役に立つじあろうと返したのです、それでは、
旅籠に入り、又温泉に入りゆつくりしょうと言ったのです、温泉にタップリ入りあがって、茶漬けを頼んで食べると、二人は美味い、美味いと食べていたのです、中々食も進むようになっ、
たなと笑ったのです、

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