第78話

文字数 2,854文字


源三郎江戸日記(弟五部)78

何から何まで有難う御座いました、この恩は生涯忘れませんと言うので、これはわしの役目じあ気にする事はないと言うと、それではと帰っていったのです、部屋に戻り湯に入り上がって、
アリサとワインで乾杯して、100両渡すと、こんなに沢山と言うので、明日は領地の人達に何かを買って、渡してやれば良い、その中の30枚は同行の報酬で、後はわたしの贈り物だと言うと、
有難うイエス様が源三郎に会わせてくださったのねと、

涙を浮かべるので、抱きしめて唇を合わせて燃えあがったのです、翌日に侍従長がやって来て、この袋にロシアの金貨200枚に銀貨300枚が入っています、これは皇帝陛下、この箱には宝石、
が入っています、これは皇后陛下からの賜り物です、今回の知恵の報酬だそうです、そしてこの袋にはロシアの金貨100枚が入っています、これはアリサに皇帝陛下から賜ったものですと、
渡すので、

こんなに沢山有難う御座いますと言うと、アリサも皇帝のお気使い痛み入りますと受取ると、良い旅をと言うと帰っていったのです、この金貨50枚は父上に文と一緒に明日送ります、どん、
なにお喜びになるかしらと目頭を押さえたので、今までの苦労が報われて良かったねと抱きしめて再び燃え上がったのです、行為が終わると2人でシヤワーを浴びて着替えて執事にアリサ、
の領地に行って来るので、

荷物を預かってくれるように言って、支度をして2人で馬に乗りアリサの領地に向かったのです、夕方前には着いてアリサが代官に朱印状を見せると、連絡を受けています、蔵には今年の、
税の穀物が入っています、これが税の目録です、この城は引き渡しますと言うと帰っていったのです、使用人がお嬢様お帰りなさいませ、赦免されると聞いてお待ち申していたのですと言、
うので、

アリサがアーノルド心配かけたな、もう大丈夫だよ、元いた者達を呼び戻しておくれと言って、金貨10枚を渡して、このお方は源三郎様と言ってハポンの大臣ですよ、私達の命の恩人です、
今日はお祝いをやります、皆を呼んで支度しておくれと言うと、承知しました、村の者も呼びましょうと言うと出掛けて行ったのです、部屋に案内するわと言うと、城の二階に連れて行き、

ここでゆっくりしましょうと言うので椅子に座ると、女中がコーヒーを持ってきて、お嬢様お帰りなさいというので、エラ心配かけたねと言うと、涙を流すのでアリサが抱きしめたのです、
源三郎を紹介すると、お嬢様をお守りいただいて有難う御座います、ハポンの方は初めて見ました、ゆつくりして下さいと言うと部屋を出て行ったのです、みんな喜んでくれてよかったね、
と言うと、

これも総て源三郎のお陰よ、領地のみんなは家族みたいな物なの、みんなが支えてくれるのよと言ったのです、そうだ、領地を案内するわと言うので馬に乗り村々を回ると、みんながかけ、
よってきて挨拶したのです、畑が広く豊な土地みたいだねと言うと、ええ、小麦、とうもろこし、ジヤガイモ等に羊、牛、馬も沢山いるのよと案内したのです、アリサは乗馬も上手だねと、
言うと、

パリ生まれだけど、小さい頃はここで育ったの学校に行く歳になり、お父様の赴任地の外国の学校に入ったのよ、夏休みにここに戻って来て、乗馬を習ったのよと言ったのです、外国暮ら、
しが長いので、さつきのアーノルド一家がここを守ってくれているのよ、私と同じ歳の男の子と妹が2人いるわ、後で来ると思うけど楽しみなのと言ったのです、どの位西洋にいるのと、
聞くので、

まあ3月はかかるだろうと言うと、3月の花嫁だね、子供が出来ると嬉しいわと言うので、それでは頑張らなくてはと笑うと、ええ毎日頑張りましょうと言うと馬にムチ入れるので、源三郎、
もムチを入れて野原を、疾走したのです、一回りして村人に挨拶して、城に帰ると大勢の者がつめかけていて、宴席の支度をしていたのです、アリサがみんな元気でよかったわと言って、
源三郎を紹介すると、

遠い国から来られたと聞きます、今日は沢山のご馳走を作りますと言うので、有難う、とても優しい人達でアリサは幸せだねと言うと、お嬢様は何時も村人に気を使ってくださり、とても、
優しいお方なのですよとエラが言ったのです、支度が出来ましたらお呼びします、シヤワーに入ってゆつくりして下さいと言うので部屋に戻り、シヤワー室に行くと、アリサも私もと洋服、
を脱いで中に入って来て、

私が洗って上げますとシャボンで泡を立てて洗ってくれたのです、今度はわたしが洗って上げようと泡を立てると、ああ、そこはと言って抱きついて来たので、そのまま硬くなった一物を、
入れて動かすと、アリサがシヤワーを頭からかけて洗い流して、腰を動かしてよがり声だすので、あっと言う間に放出してしまったのです、一物を引抜くと綺麗にあらい、又後でと笑って、
体を拭いたのです、

シヤワー室を出て洋服に着替えて、置いてあった酒を注いで、麦から作ったビールと言うお酒で、軽い酒なのでお茶代わりよと注ぐので飲むと、少し苦いですが切れの良い酒です、色々、
な酒があるんだねと言うと、ハポンには無いのと聞くので、これは無いなと言うと、作り方を教わってハポンでも作るといいわねと言ったのです、暫くするとエラが支度が整いましたと、
言うので、

一階の大広間に行くと机に沢山のご馳走が並んでいます、みんながビール注ぐと、アリサがみんなの健康と源三郎が無事にハポンへ帰国出来ますようにと言って乾杯して宴席に入たのです、
好きな物を皿にとるのよと言って、取って渡したのでフオークで突き刺して食べると、どれも美味しいので、この方法は大勢が集まった時は便利だねと言うと、そうなのよと笑ったのです、

アリサは親戚と村人達と再会を喜びあって楽しい宴席で盛りあがったのです、アーノルドが傍にやって来て、この3年間はひどいものでした、代官に作物を搾取され、村人は苦しい思いを、
して暮らしてきましたが、それも昨日でお終いです、旦那様は又外交官に復帰なされるようで、嬉しいです、ここを一生懸命守ります、閣下にお助け頂き有難うございました、お嬢様を、
宜しくお願いしますと言うので、

3ケ月後にはハポンに戻らねばならぬ、それまで通訳として西洋を案内して貰う事にした、アリサが帰ってくる頃には、ご両親も戻られる事だろうと言うと、閣下が帰国されるのは残念で、
すが、お嬢様の事は忘れないでくださいと言うので、お前達の事も忘れないよと杯を重ねたのです、そうだ、ジヤガイモ、とうもろこし、小麦の種を少し分けてくれぬか、ロシアは北に、
あるが、

寒くても育つ品種なんだろう、ハポンでも試してみたいのだと言うと、お安い御用です、袋に入れて用意しておきましょうと言うので、これは皇帝から貰った金貨だと20枚渡して、いまま、
で苦労したのだろう、これで家族に、何か買ってやれば良いと渡すと、こんなに宜しいのですかと言うので、いいのだよ、まだ沢山あるので、西洋を見て回るのには十分だと言ったのです、

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