第109話

文字数 2,916文字


江戸日記(弟五部)109

翌日はベルリンへ旅立ったのです、途中昨日貰った防弾チョッキを試すことにして、木に縛りつけ10mから射撃して、状態を見ると玉は見事に食い込んで止っています、玉を取り出すと、
つぶれており衝撃のものすごさがわかります、なる程これは凄いが、大分痛いだろうなと笑ったのです、重さは鎖帷子の半分以下で1kもありません、それでは行こうかと再び馬車に乗り、
進んで行ったのです、

あの峠を越えれば平野にでます、2日も行けばベルリンに着きますとマリアが言ったのです、2日後にはベルリンに到着して、マリアの家に行き母親と対面したのです、母親が今回娘の、
為に離縁金を出してくれた事に感謝して、是非家に宿泊してくれるように言うので、ここに逗留する事にしたのです、マリアが部屋に案内して、シャワーを浴びたらベルリンを案内しま、
すと言うので、

シャワーを浴びてサツパリして町に出掛けたのです、アリサがプロセインはヴィルヘルム1世が大北方戦争に反スエーデン同盟軍として参戦して、多くの領土を獲得し、バルト海周辺の、
勢力を増したのよ、植民地は国内の統一が遅れたために南アメリカのヘネズエラと西アフリカと東アフリカに少しの植民地がありますが、大してブロセインには貢献していないのよと、
言うので、

さすがに外交官の娘だけあって、西洋の事情に精通しているね、お陰で西洋の事情が良くわかったよと言うと、源三郎の役に立てて良かったと喜んだのです、マリアがヴィルヘルム1世、
は軍隊に力を入れているのよ、でもベルリンは西洋ではそんなに大きな町ではないわ、人口も20万人程度だけど、迫害されたプロテスタント教徒を積極的に受け入れているので、西洋、
では有数の国になると思うわと言ったのです、

名所旧跡を一回りしてカフエに入りビールと肴を頼んで杯を重ねたのです、マリアがアリサと沢山お話出来て良かった言うと、又ロシアにも遊び来て、わたしもここへ遊びにくるわと言、
うと、絶対行くわねとマリアが言ったのです、源三郎は2人の恩人だねとアリサが言うのてで、イエスが使わされたのかもと言うと、イエス様に感謝しなくてはと十字を切るので、迷え、
る子羊よ希望を持って生きるが良いと言うと、

ハイ、慈悲の心を持ち、隣人を愛しますと杯を上げるので、杯を傾けて乾杯して大笑いしたのです、夕暮れになったのでマリアの家に戻ると、もう少しで夕食ですよとお母さんが言うので、
部屋に入りシャワーを浴びて一服したのです、暫くしてマリアが呼びに来たので居間に下りると、父親も戻って来ていたのです、立ち上がり、フランクですと手を出すので村上ですと握手、
をすると、

マリアが大変お世話になったそうで、ありがとう御座います、さあお座り下さいと言うので、ローマ法王が下された物です、イエスは1人ですから、カソリックもプロテスタントも同じ、
キリスト教徒です、遠慮はいりませんと言って座ると、オーストリアでは迫害している司教に罰を与えられたそうで、プロテスタントは喜んでいるでしょう、私もプロテスタントの為に、
辞職せざるを得なくなったのですと言ったのです、

それでハポンとプロセインの友好を記念してと言うので、ワインで乾杯して食事に入ったのです、オーストリアの役人には沢山のプロテスタントがいるのでしょうと言うと、そんなには、
多くありません、私の場合は、家が代々作り酒屋をやっていまして、広大なブドウ畑がありましたが、司教にそれを狙われたのです、父と母は亡くなりましたが、私は外交官をしていま、
すので、

代々家に奉公していた者に任せていたのです、相当な財産ありましたが、全部任せていた男と司教がつるみ、わたしをオーストリアから追放して、財産を取り上げたのです、プロセイン、
が祖先の地なので、戻って来てプロセインの外務省に知人がおりましたので、外交官として最就職が出来たのですと言うので、それなら財産は取戻せますよ、ヨーゼフ男爵に手紙を書き、
ましょう、

取り返してくれますよと言うと、それは有難いですが、もうオーストリアには戻るつもりはありませんと言うので、戻らなくても取り返して、総て売却すれば良いのですと言うと、ハイ、
宜しくお願いしますと言うので、引き受けたのです、プロセインは住み易いですかと聞くと、国内がまとまったばかりです、もうじきオーストリアの南はプロセインの物になるでしょう、
その外交交渉に当たっています、

オーストリア皇帝は同意しています、後はプロセインと同盟を結び、オーストリアを外敵から守る事と、多額の財政援助をオーストリアに与える事が条件です、その金の調達が出来れば、
条約を結べます、今ポルトガルに南アメリカの植民地を譲渡する事で、売却金の交渉をしています、この半分をオーストリアに渡す事になっています、ヴィルヘルム1世は南太平洋の、
メラネシアにあるソロモン諸島を開拓しています、

他はフランス、オランダ、イスパニア、エゲレスが植民地にしており、この地域には力が及んでいません、多くのフリゲート艦を今作っており、今年中に派遣出来るみとおしです、ここ、
では入植して、カカオ、コーヒーの生産を行うのです、ゴムの木も豊富にあり、これからはゴムは必需品になると思います、又少しですが砂金も発見されています、開発すれば国益の為、
に有意義だと思いますと言ったのです、

どうですか妻の手料理はと聞くとので、どれも美味しいですねと言うと、北にある国ですからソーセージ等の保存食が多いですが、このじやがいもが南アメリカからもたらされてからは、
この国では盛んに料理に使われるようになりましたと言うので、芋類は主食の代わりに餓えしのぐ大切な物です、ハポンでも芋は沢山栽培していますと言うと、ソロモンあたりでは、
タロイモと言う芋を主食にしているそうですと言ったのです、

プロセインはたくさんの諸侯がおりまして、中々一枚岩にはならない国です、その為に統一が遅れたのです、勤勉な民族で、科学工業は進んでいますと言うので、ドレスデンは白磁器で、
有名だそうですねと言うと、よくご存知ですね、そのお陰で国の財政も好転しています、金がなければ、何も出来ないのはどの国も同じですよ、産業の育成が国力を増す一番の方法です、
農業が難しいなら、

科学工業に力を入れられれば良いと思いますと言うと、農業機械、鉄砲、大砲等の改良に力を入れています、これが外国に売れるようになれば、益々国力が増しますが、簡単にはいかな、
いでしょうと言ったのです、国内を回ってきましたが多くの森林があるので薪には事欠かないとおもいます、しかし、石炭の開発をされた方が良いと思います、それを外国に売るのです、
森林が多いと言う事は、

地下にたくさんの石炭などの、鉱物資源が眠っている可能性があります、石炭の中には煙の出ない物もあります、これが採掘されれば薪よりも火力があり、北の国は冬が長いので暖を取、
るのに有効です、木に比べればかさばりませんので、運ぶのも便利ですよと言うと、国内で石炭があるのはわかっていますが、薪が主流なのであまり出回りません、皇帝に上申してみま、
しょうと言ったのです、

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