第105話

文字数 2,840文字


江戸日記(弟五部)105

正装ではないですがと言うと、構いませんと言うので、馬蹄に待つように言って、宮殿の中に入り陛下の元に行き、ハポンの外務大臣村上源三郎ですと言うと、おう、噂は気いておる、
よく我が国に来てくれた、わしがカール6世じあ、ゆっくりと見物してくれと言うので、拝謁を賜り有難う御座いますと言うと、非公式なので晩餐会は開かぬがと言うので、お気使い、
無用にして下されと言ったのです、

ジヨセフが村上閣下より陛下へ、ハポンの金貨100枚を寄贈されるそうに御座いますと言って、一枚を陛下に渡すと、これがハポンの金貨かと手に取るので、殆ど金で出来ていますと言、
うと、ありがたく貰ろうておくぞ、実は財政は大変なんじあよと笑ったのです、侍従長源三郎に我が国の名産品、オルゴールを必要な分渡してあげなさいというと、それではと言って、
退席したのです、

侍従長が10個程で宜しいですかと言うので、それだけあれば有難いですと言うと、それではホテルに届けさせましょうと言って、これは皇帝の見分許可証です、何処にでも入れますと渡、
すので、受取り宮殿を出ると、男爵にお世話になりましたと言うと、その許可証があれば何処にでも、馬車を乗りつけられますといって、良い旅をと言うので、礼を言って宮殿を出たの、
です、

馬車に乗り込むと、驚きました予約もなく皇帝陛下が拝謁するなんて、ハポンの大臣閣下ですかと聞くので、気にしなくてもよいぞ、次々と回ってくれと言うと、ハイ、次は美術館です、
中々凄い絵が沢山ありますよと言ったのです、色々回ってホテルに戻るとアリサが女性を連れて部屋にいたのです、マリアと言います、このたびはお助けいただいて有難う御座います、
離縁が整いましたと言うので、

それは良かった、これからどうされるのですかと聞くと、父もプロテスタント教徒で、外務省を解雇になり、今はプロセインの外務省に勤めています、両親の傍に行きますと言うので、
そうですか、彼はプロテスタントではなかったのですかと聞くと、アリサがカソリックだそうです、持参金欲しさに結婚したのだそうです、分かれるなら金貨50枚を用意しろと言って、
いたそうなの、

工面できなくてここまでずるずる来たそうなの、源三郎が渡してくれた金貨で話しをまとめてきました、離縁状も書かせました、もう大丈夫ですと言うので、そんな男の事は早く忘れ、
なさいと言うと、金貨は必ず返しますというので、ローマ法王に貰った金貨です、カソリックもプロテスタントも同じイエスですので、その為に使うのですから返す必要はありません、
残った金貨もマリアに渡しなさい、

これで出直すのですと言うと、そんな事までしていただいて宜しいのですかと言うので、遠慮は無用ですと言うと、涙ぐむのでさあ涙を拭いて、今日はアリサと同じ部屋に泊まり今まで、
の事を一杯、お互いに話すと良いと言うと、アリサが遠慮しなくて良いのよ、今日は一杯お話しましょうと手を握ると、マリアが頷いたのです、侍従長の使いがオルゴールを10個持って、
きましたがと言うので、

今日の経緯を話すと、陛下に拝謁したのですかと言うので、そうなんだよ、小判を寄進したらお礼にくれたのだよと言うと、一つの箱には高価な首飾りが二つ入っていますよと言うので、
気を使ってくれたのだろう。アリサとマリアに上げるので、受取りなさいというと、ありがとう、源三郎といると儲かるわねと言って、一つをマリアに渡すと、こんな高価な物をと言う、
ので、

タダで貰ったのでいいのよと、マリアの首に掛けて、よく似合うわと言って、自分も首に掛けてどうと言うので、凄く似合うぞと言うと、頂いておきますと笑ったのです、マリアがアリサ、
の旦那様なのと聞くので、アリサが西洋の愛人と言うわけよ、でも後2月したらハポンに帰ってしまうの、でもその内に会いに行くのよと言ったのです、マリアがハポンかいいなと笑うの、
で、

やっと笑い顔が戻ったね、それではシャワーを浴びて夕食に行こうと言うと、三人はシャワーを浴びて、レストランに行ったのです、楽しく夕食を食べて終ると、ジョセフ男爵が来て、
夜のウイーンを案内しますと言うと、アリサが私達はもう少しお話してます、源三郎は楽しんで来てというので、それではと席を立ちジョセフとレストランを出たのです、それでは、
オーストラリア美人を紹介しましょう、

それとも奥方に遠慮しますかと言うので、いや大丈夫ですと言うと、ナイトはそうでなくては、私もまだまだ大丈夫なのですよと笑ったのです、ここは酒を飲みながら踊りをみる所です、
女子2人を頼んでおきましたよと言うので、中に入り席に座ると、二人の女が傍について、隣に座った女性がエルザです、もう1人がアンネです宜しくと乾杯したのです、金髪だが、
プロセイン系なのと聞くと、

そうです、男爵もそうですよと言ったのです、みんなはカソリックなのと聞くと、いや、プロテスタントですよと言うので、迫害されているのではと聞くと、司教がたきつけているだけ、
で、みんなプロセインに移住すればオーストリアから人はいなくなりますよ、南はその内プセインになりますので、心配いりません、オーストリアはプロセインに対抗する兵力はありま、
せんし、

金もありませんと言うので、男爵はと聞くと、領地が南なのでプロセイン皇帝につくしかありませんよ、カール6世は了解しているのですよ、プロセイン皇帝が保護するという条件です、
このままいけば、ベルギーに侵攻されますと言ったのです、平和が一番良いですねと言うと、エルザがどっちでもいいのです、戦争は悲劇を生みますと言うので、そうだね、住んでい、
る人は関係ない訳だ、

しかし、その司教は腹が立つな、ローマ法王は迫害せよなんて言ってはいなかったぞと、ワインを一気飲みしたのです、男爵なんとかして司教を懲らしめる事は出来ませんかねと言うと、
この国から追い出さない限り無理ですよ、皇帝といえど司教を追い出すわけにはいかぬのですと言うので、教会領地から取り立てた税を懐にいれているはずだ、その証拠があれば破門、
出来るのだがと言うと、

ハポンのサムライの血が騒ぎますますか、教会に納めている書付は司教が持っているはずですがと言うので、そうだ、司教の部屋に金をたんまり隠してあるはずだ、それを頂けばよいな、
と言うと、どうやってと言うので、何人位教会にはいるのですか、それと一同に集まる事があるはずです、又中には司教に敵対している者もいるのではと言うと、副司教はハプスブルク、
家の出で、

本来なら自分が司教になるはずなのに、金の力で今の司教が閣下が破門にした大司教とつるみなった経過があります、協力してくれますよ、不正もある程度知つているはずですと言うの、
で、傭兵はいるのですかと聞くと、皇帝の衛兵が交代で警護していますと言うので、わたしは今の法皇とは知り合いです、証拠を送りつければ必ず処罰してくれます、副司教を司教に、
昇進させましょう、

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