VS巨大ゴーレム

文字数 1,255文字

三体の巨大ゴーレム、

その巨大マシンガンの銃撃を

能力で空を飛びかわす勇者。

穴から空気が流出をはじめており、

場所によっては

ほぼ無重力に近い。

浮遊、飛行能力を持つ俺には

呼吸以外に無重力の影響はなかったが


今回改めて浮遊、飛行能力は

重力を操る能力でもあることを再認識した

しかし、思っていた以上に

動きが相当早いんだが

俺が昔アニメを見て想像していた以上に


三体のゴーレムの動きは速い

二十メートル前後ある筈だが


そんな巨大なサイズとは思えない機動力を持ち合わせている

その動きからして


人が操縦しているとはまず考えられない

まるでゴーレムそのものが

意志を持って動き、生きているかのようだ

このまま逃げ回って

敵の弾切れを狙うのも一つの手だが

あのマシンガンに

どれぐらいの残弾があるのか分かる筈もなく


弾切れの前に被弾する可能性も充分に有り得ある

ここは一つ

反撃と行きたいところだ

瞬間移動でゴーレム一体の

懐に潜り込んだ勇者


クリエイト能力でつくった

巨大な鉄板のようなシールドを前面に出現させ


敵の巨大な銃弾を弾き返す。

シールドで跳ね返された銃弾は


角度を変えそのまま突き進み

もう一体のゴーレムに直撃する。

跳弾を敵への攻撃に利用させてもらった

胸部に被弾し

局部的に爆発を起こす一体のゴーレム。

俺の記憶が確かなら


こいつら核エネルギーで動いてるんじゃなかったか?

だが爆発規模を見る限り


どうやら動力炉を直撃でもしない限りは大丈夫そうではある

以前、実際に何度も

核爆発を見たことがある俺が言うのだから間違いない

やはり、デカい人型の弱点と言えば、

足下か?

俺は小さい頃


この巨大ゴーレムに酷似した

巨大ロボットのプラモデルを組み立てたことがあったが


足の関節がヘタレて来ると

当然のように自立出来なくなり

すぐに倒れてしまった

それは大型であろうとなかろうと


二足歩行の人型すべてに共通すること

巨大ゴーレムの膝関節、

勇者はその裏側に回り込むと


稼働可能なように装甲が外されており

柔らかくなっている膝の裏側


わずかな関節部分に大剣を突き刺し、これを切り裂く。

膝を裏側から破壊された巨大ゴーレムは

自重を支えきれなくなり

バランスを崩してその場に倒れた。

これで二体目の巨大ゴーレムの

動きを止めた勇者。

残り一体となった巨大ゴーレム。

勇者は瞬間移動で

その背後に回り込むと、


魔法を使い超強力な電流を

巨大ゴーレムの全身に流した。

勇者が電気を流し続けると

やがて機械部分がショートして

動かなくなるゴーレム。


赤く発光していた目からは光が消え、

その場に崩れ落ちる。

このゴーレムがどのように

動いているかは知らないが

巨大ロボットである以上


強力な電気を流せば

電子機器や機関はショートして動かなくなる筈

中に人間が乗っている場合は

感電死するかもしれないが

それも止む無し

そうなれば

残り二体のパイロットから

事情を聞き出せばいい

霊魂憑依式の場合だけ、

まだ動く可能性はあったが


そもそもの巨大ロボットの

機構を基に動いているなら

それでも影響は出るだろう


まぁ、俺はそう考えた訳だ

これでとりあえず三体のゴーレム、

その動きを止めることは出来た

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