無限の分岐点
文字数 1,616文字
巨大ゴーレムの胸部、コックピットを
なんとか無理矢理こじ開ける勇者。
一応調べるために
ゴーレムのコックピットに潜り込み、
そのシートに座る勇者。
すると突然コックピットの中で
赤い照明が激しく点滅しはじめ勇者を照らし出す。
勇者には嫌な予感しかしない。
勇者がコックピットから外に飛び出そうとすると、
それまでは開いていたコックピットのハッチが勝手に閉まる。
それからしばらくすると
緑の巨大ゴーレムは大爆発を起こす。
それはコロニー全体を巻き込む大爆発で
自爆スイッチのよるものなのか
機体が完全にショートして機能停止したため、
動力源である核融合炉が暴走を起こして爆発したのかは定かではない。
宇宙に浮かぶ球体。
その半透明の完全密封された球体シールドの中には
勇者と気絶したドン・ファンがいる。
勇者の目の前には
青い球体、地球が見える。
しかし今回の件で、
勇者にはまた一つ考えることが増えた。
勇者は眼前に見える
青く美しい星、地球を眺め続ける。