東京カジノ
文字数 2,347文字
側近のサブ、マサは
自分達の
縄張がどんな状況なのか
分からなければ話にならない。
マサは某有名国立大学出身の
変わった経歴を持つマフィアであり、
その明晰な頭脳を活かして
石動の番頭役を担っている。
特にギャンブルに嵌る人間というのを
よく見て来た彼等からすれば、
この世界でも絶対流行るという確信があった。
勇者は、自分の配下である
元マフィアの構成員総出で、
歓楽街をつくる計画を実行する。
『東京カジノ』
初めは小規模なものであったが、
儲けが出るようになり
それなりの投資が出来るようになると
どんどん歓楽街の規模は
大きなものになって行く。
さすがマフィアの人間、
自分のところのシノギを
邪魔する者には容赦がない。
しまいには
サキュバス達を傘下に入れて、
街に立たせたり、店で働かせる始末。
妙なところで
異世界らしさは残ってはいるが
やってることは人間世界で
マフィアの組織が
やっていたこととほぼ同じ。
ギャンブルに関しては予想通り……。
いいのか悪いのかは置いておいて
それでも観光娯楽産業、風俗産業という
産業の柱が出来て、
この地域自体は栄えて行くことになる。