家捜し勇者
文字数 1,579文字
改めて勇者は、
状況を整理しようとする。
そして勇者は
廃墟となっている無人家の台所で
真空パックされている
宇宙食らしき物を見つけた。
勇者はそう推察しながら、
手に持つ宇宙食を
ドン・ファンに放り投げた。
それをキャッチするドン・ファン。
勇者の口から出任せに騙されて
ドン・ファンは封を切り、口にしてみる。
ドン・ファンの一言に
勇者は嫌な予感しかしない。
まるでその話を聞いてでもいたかのように
遠くから巨大な人影が
地響きをさせながらやって来る。
その姿を見た勇者は
その巨大ゴーレムが、
自分が昔見ていたアニメに出てくる
緑の巨大ロボットにそっくりであることに驚愕した。
緑の巨大ゴーレムは
赤く発光する一つ目を
左右上下に動かしながら
まるでここに侵入して来た者を
探しているかのようであった。