超難易度の理由
文字数 1,634文字
今回限定相棒の冒険者であり
トレジャーハンターでもある
通称ドン・ファンは
勇者の乱暴な戦い振りを見て
心配になり声を掛ける。
その手にする大剣と魔法で
次々とモンスター達を撃退して行く勇者。
だがその戦い振りは、
ダンジョン内の壁や
通路、階段などにも一切お構いなしで、
モンスターもろともぶち壊して行く。
これでは相方が心配するのも
無理らしからぬところだ。
この男は、勇者請負人をやっている。
そう思いながら勇者は進み、
さらにしばらく長いこと経ってから
ドン・ファンは次が最深部であることを告げた。
勇者が戸惑っていると
ドン・ファンが声を掛ける。
所々の隙間から見える闇は
地の底に続く闇ではなく
勇者は超難易度ダンジョンの意味に
妙に納得してしまう。