テロ当日 (8月31日8:00~8月31日10:00)
文字数 1,445文字
8時過ぎに
このテロリストは今回の案件に関わっており、夜明け前には
内事と一緒に確保に行くので、人数は必要ない。
いつでも動けるよう、オフィスに
仮眠室に入り、ロッカーから防刃チョッキを出し、着用する。
警棒、手錠も出して腰に装着した。
無線インカムは耳に。
外から装備が見えないよう、上にベストを着用する。
渦雷は黒のニットベスト、霧島は制服のベストだ。
どうやら天道は拘束されて以降、素直に従っているらしい。
情報を開示してくれるのはとてもありがたい。
動機が自分の疑いを晴らすためか、阿久津のへの恨みかはわからないが。
「行くぞ。」
――20XX年8月31日 10時00分 東京都内 某所
――1名だがテロリストを確保できる…ここから情報を聞き出せば…!
もうテロ当日だ。早めに決着を付けなければならない。
はやる気持ちを押さえながら、
「テロをどこでやるつもりだ…!言え…!」
「俺を捕まえてもテロは止まらない。もうすでに動き出してる。12:00に同時多発だよ、バーカ!!」
テロリストは憎々しげに嗤った。
「こちらは
「了解!」
《了解。デスク移ります。その前に区域の割り振り送ります。》
オペレーターを晴野から東雲に変更し、晴野に表に出てもらう。
とにかく人手が必要だった。
東雲から連絡が入った。
チャットを開くと、担当の区域の割り振りだった。
2名一組で回れるように、渦雷と残った
オフィスに残って待機していたメンバーは、仮眠室に入り、
装備が見えないよう、威圧感を与えないよう、必ずベストなどの上着を着てから出動する。
因みに、制服のブレザー、ベストは少し丈が長めに設計されている。
班員は割り振りを確認し、装備を整え、オフィスから飛び出していく。
出る前に晴野が東雲に声をかけた。
「
「ありがと。…気をつけて。」
出動する全員が居なくなったところで、東雲は
パソコンで様々なシステムを起動する。
立ち上がるまでの時間に、お菓子を物色。
――鈴カステラと、色味が何かヤバそうな外国のグミにしよう。何味なんだろ、これ。
やっぱり、他人のデスクのお菓子は面白い。
システムが立ち上がったので、それぞれのウィンドウに英数記号を打ち込んでいく。
「――さて。頑張りますか。」
東雲は街頭カメラのハッキングを開始した。