天道を【裏作戦】に引き込め (11月4日12:00~13:00)

文字数 7,003文字

――20XX年11月4日 12時00分 青少年特殊捜査本部 1課2係7班オフィス

「……あの、視線がうるさいんですが…。」
「気にしないでください。気配は消しておきますので。」
「…いや、そういう問題では無いんですが…。」
「仕事ですので。」


渦雷(からい)たちは公安の人に食事シーンをガン見されていた。
公安の人はホワイトボード代わりの大きなディスプレイの横に立ち、渦雷たちを監視する。

東雲(しののめ)は怖がって資料室から出てこない。
渦雷(からい)霧島(きりしま)は公安の人と

して、東雲の事情を考慮し、中に監視カメラを1台仕掛けるという条件で、なんとか資料室に引きこもる許可をもぎ取った。
ちなみに、東雲の分の食事は既に運んでいる。
今日のお昼はカレーとコールスロー、梨だ。
カレーには霧島の持参した、分厚いステーキ用の高級牛肉が入っていて最高に美味しい。

居たたまれなくなり、雪平(ゆきひら)が口を開く。

「あの…パンならありますけど、食べられますか…?」
「交代の時に食べに行くので、気にしないでください。」

晴野(はれの)持参のコ〇トコのディナーロールを勧めたが、断られてしまった。いや、まぁ、当然か。

ミーティングルームのテーブルの霧島の横、元々は東雲(しののめ)用の席に天道(てんどう)が座り、不機嫌そうに昼食をかっこんでいた。
なんというか、とても気まずかった。


この後、渦雷(からい)が計画通り天道を【裏作戦】に引き込む手筈だ。
だが、この警戒っぷりを見ると、同じ秘匿班(スカウト)の上司と部下の関係である霧島の方が良いように思えた。

食事が終わり、片付ける際に公安に見えない角度でハンドサインを送る。
霧島(きりしま)渦雷(からい)の意図を汲み、天道(てんどう)がキッチンに入ってきたタイミングで耳打ちした。

「――天笠(あまがさ)が戻る前に事を済ませたい。秘匿班(スカウト)の仕事を僕に回すふりをしろ。」

天道は少し驚いたが、霧島に従うことにした。



――天道(てんどう)を【裏作戦】に引き込む。

これは、作戦の第三段階だ。
その後、天笠(あまがさ)がいる前で第四段階である【表作戦】を立案し、動き始める。


――どうか、上手くいきますように。

ばれてはいけない。ここからが正念場だ。
渦雷(からい)は心の中でブラフ作戦の成功を祈った。




――20XX年11月4日 12時50分 青少年特殊捜査本部 1課2係7班オフィス

霧島(きりしま)。…ちょっと。」
「あ、はい。」

天道(てんどう)に呼ばれ、霧島は席を立つ。

オフィスを出ていこうとした。

霧島は

公安の人に視線を向けるが、天道は視線すら向けない。
公安の人はその様子を見てぎょっとする。

「え、ちょっと待ってください!あなた方が外に出る時は呼んで頂かないと。人を呼びますのでお待ちください。」
「あ?必要あらへん。――…俺が持っている特捜内の秘匿班(スカウト)の件や。いくら公安でも付いてくるのはご法度や。」
焦って止める公安の人に、天道は近づいていき、特捜内の秘匿班(スカウト)で席を外すと耳打ちする。

霧島(きりしま)

2


特捜内の秘匿班(スカウト)と聞いた公安の人は更に焦る。

「――!…ざっくりとでいいので、内容を口頭で言うことは出来ますか。」

公安の人は苦い顔をしながら、少しでも情報を得ようとしてきた。

「……翻訳の仕事や。コイツが海外を転々としとったのは経歴見れば分かるやろ?――1階の秘密部屋(フリースペース)使いますんで、外には()ぇへんよ。ほな。」
「待ってください。…わかりました。1階までお見送りします。少々お待ちください。」

天道は嫌悪感を隠さない様子で、公安の人に対して仕事内容の一部を耳打ちした。
公安の人はそれ以上聞くことができず、素直に応援を呼ぶしかなかった。


特捜内の秘匿班(スカウト)に触れることはご法度だ。
相手もそれがわかっているからこそ、手が出せない。
やはり、接触役は霧島で正解だったらしい。


霧島(きりしま)が出て言った後、公安の人は密かに天笠(あまがさ)に連絡を入れた。


さぁ――作戦第三段階の開始だ。



――20XX年11月4日 13時00分 青少年特殊捜査本部 1課2係7班オフィス

天道(てんどう)霧島(きりしま)は公安の人と共にエレベーターで1階に降りた。

天道はカードキーを、霧島はネクタイピンをかざし、個室のロックを解除する。

個室のミーティングルームに天道と霧島が入り、ドアに鍵をかける。
秘匿班での活動(スカウト)のため、公安の人は外で待機しなければならなかった。

室内に入った天道と霧島は、念入りに掃除(盗聴器などを確認)する。
結果、なにも見つからなかった。


天道が椅子に座り、霧島もそれに倣った。


「――で。命令口調で俺の事呼び出したんや。

なんやろなぁ?え?」
天道はご機嫌斜めだった。
脚を組み、背もたれに背を預け、腕を組んだ状態で凄んでくる。
不機嫌オーラがダダ漏れである。


――渦雷(からい)、いつも

と交渉やりあってんのかよ。やっぱ凄いわ。


霧島(きりしま)が口を開く。
「提案にのってくださりありがとうございます。天道(てんどう)さんは――秘密を守ってくれますか?」
「…あ?なんや急に。朝のハッキングの件で何か知っとるん?ええ?」
「いや、知らねーよ。どうせ、怪しいサイトに入って変なリンク踏んだだけだろうが。」
「あ゛?」

僕に八つ当たりするんじゃねぇよ。クソ天道。
いい年こいた大人なんだから、自分の機嫌くらい自分でとりやがれ。

霧島(きりしま)は言いたいことを飲み込み、本題に入る。

「僕が言いたいことは今回の班の案件の話だ。――3課と手を組みたい。」
「3課ぁ?…なんでまたそんな急に……。俺に頼んでくるってことは規模でかなるんか?てか、ホンマ何で?今回は警察の捜査本部みたいな活動やろ?必要ないやん。」
「本当は渦雷(からい)がリーダーとして天道さんに提案を上げる予定だったが、監視が厳しいから僕が接触役になったんだ。――

。」
「チッ。」

霧島に言われ、天道は舌打ちした。


――よし、いける。やってやる。



天道(てんどう)霧島(きりしま)に質問する。
「…あんさんらは何やろうとしてはるん?」
「話すには条件がある。――天笠(あまがさ)さんに知られずに動きたい。」

霧島は1枚目のカードを切りだした。

不機嫌な上に気怠そうだった天道の態度が一気に変わった。
天道は真顔になり、背もたれから背を離し、机の上に腕を置き前のめりになる。

「――…ほぉ?理由は?」
「覚えているか?班員が天笠(あまがさ)さんと天道さんがオフィスに入ってきたときの反応。――…特に雪平(ゆきひら)の表情。」
「あー。何かドン引きしとったように思うわ。俺が戻ってきたんが嫌だったご様子で。」

天道はどうやら勘違いをしているらしい。
せっかくの機会だし、説得材料にもなるのできちんと訂正する。

「違うぞ。」
「あ?」
「忘れていないか?雪平が共感覚――雪平の場合は【色】が見えることを。原因は天笠さんだ。見てはいけないような【色】を見てしまった様子だっただろ?」
「…まさか。」
「疑うなら本人に聞いてみろよ…同じこと答えるからさ。僕だって雪平から聞いたし。」
「……。」

天笠――倉木の

に見当はついているらしい。
敵対してたしな。派閥。
霧島はたたみかける。

「僕らは天笠さんが阿久津と同じ部類だと疑っている。想定外の早さだったが、やはり班を管理してきた。つまり、危険人物(クロ)確定だ。…あと1日くらい猶予はあると睨んでいたんだが…はぁ。しかもおまけに天道までまとめて管理とか、マジでないわ。」

本当は班の管理は想定内だし、そのためにわざわざこんな作戦を進めているんだが。
この班には本当に碌な上司が着かねぇわ。ざっけんな。


天道は思案し、霧島に質問を投げかける。

「…のぉ。それやったら天笠(あまがさ)出し抜けるん?」

――興味を持ったな。だが、まだ弱い。
霧島(きりしま)は2枚目のカードを切る。

「成功すれば、な?ただ、かなり大掛かりになる。どうする?乗るか?乗らないなら僕ら班員は動くことができない。天笠さんの管理で、

100

方法をやるしかないな。」

天道(てんどう)は思案する。
恐らく「100%失敗する」という意味が解らないのだろう。
天道は現状を整理することにした。

「…なぁ、今回の仕事はPNG(ペルソナノングラータ:国外追放と以後入国の禁止措置)に向けての情報集めと作戦の提案やろ?わざわざ動く意味、あるん?しかも3課やろ?ハッキングか?何のために?」
「スパイにわたった情報の量。天道さんも違和感を感じませんでしたか?それと、この作戦。――

。」

霧島は3枚目のカードを切る。

「――は?

…??どういうことや?」
「阿久津は既に檻の中。警戒しないスパイがどこにいるんです。……って、本当に取引先に来ると思ってんのかマジで。お花畑だろ、頭の中。」

霧島は天道のお花畑っぷりに驚いた。
頼むからもっと頭使ってくれよ!!?

「いや、前回は来とったし、疑ってすらなかったで!?そっちこそ変な言いがかり付けんでくれへん!?」

天道は事実を言った。――そう、前回までは成功した。



「来たとしても恐らくUSBは受け取ったりしねぇよ。だって、絶対公安(お前ら)で何か仕込む気だろ?すぐばれるわそんなん。てか、多分向こうからしても予定調和だわ!」
「――な。」

絶句する天道に続けるぞ、と言い再び話し出す。

「んで、恐らく何か裏で糸引いてるやつが協力者(安在)を脅すと思う。もしくはスパイが直接、或いは両方。……阿久津(あくつ)は協力者にスパイ活動を続けさせていた。阿久津の逮捕以降も協力させられ、未だに解放されていない。受け渡し失敗の前後に各方面から脅されてたら、全てに裏切られたって感じるんじゃないか?そうなると、今後どうなるかわからんぞ。それに…このままだとPNG(ペルソナノングラータ)も裏から誰かが止めるだろう。1課2係7班のミーティングで出た結論は以上だ。だからこそ――裏で3課を動かしたい。」
「…。」

霧島は更にたたみかける。

「どうしますか。天道さん。…公安の人は天笠(あまがさ)に連絡を入れていた。だから――裏で作戦を動かすなら

。恐らくこの後は何かと理由を付けてこの個室内にも入ってくんぞ。多分…いや、班の中に監視置いてきたんだから、絶対やるはずだ。」


霧島の言葉に天道は何も言えない。
霧島は自身の見解を伝え、最後のカードを切る。

「これは僕の個人的な見解だが。天笠は班の支配のために、この2ヶ月間わざと現場から離しつつ、仕事を減らさせていたように思う。勘を鈍らせ、飢えていたところに(しごと)を与えて飛びつかせて、失敗させる。その為にオフィス内に監視を付け、行動を逐一報告させる。班員のマインドコントロールも併せてできれば上等なんじゃないのか?そんでもって、またいつものように

気がしますよ。――渦雷(からい)がリーダーとして優秀すぎて、班を支配しづらいから。」


それは困る。
天道(てんどう)渦雷(からい)をリーダーにしておきたかった。
確かに最近の霧島(きりしま)ならそこそこ上手く回せるように思う。

だが、渦雷(からい)の方がリーダーとしての適性が圧倒的に上なのだ。

リーダーとは「他社が主体」で「周囲に動いてもらう」能力が必要とされる。
特に良いリーダーは「メンバーの状況を把握」して「信頼関係を構築できる」人を指す。
現に渦雷(からい)は自班以外からも信頼されている。
代表例はネフィリムの班だろう。いつも何かにつけて助けてくれる。


リーダーは、よくリーダーシップと混同されるが、役割が180度違う。

ちなみに、リーダーシップの適性は霧島(きりしま)が圧倒的に優れている。
リーダーシップとは「自分が主体」となって「周囲を動かす」能力が必要とされる。
個人的な能力は高い方がより良いのだ。


リーダーとリーダーシップを兼任しているリーダーも世の中には居る。
だが、殆どの場合では自分の考えを押し付けてしまい、チームの意見要望を上手くくみ取ることが出来ずに破綻する。
特に1課2係7班のような、高IQ保持者な上にいろんな方向性の癖の強さばかり持つ集団では、渦雷(からい)のような人物の方が好ましかったのだ。


一歩下がる渦雷(からい)だからこそ、1課2係7班は回っている。
その上、班を――班員を守るために全力で頭を使い、動き、必要なことは交渉してくる。
多少厄介ではあるが、利害関係が一致すればこれほどまでに心強い存在はいない。


俺がいる間に渦雷(からい)がリーダーから外されるのは非常に困る。
昇進や【望んでいる係への移動】に必要となる「成果」が手に入らなくなる。

天道は成果を上げるためには渦雷(からい)がリーダーであることが必須条件で。
渦雷(からい)は班を守るのなら――裏から手をまわして、成果を上げるしかなかった。

天道と渦雷(からい)は利害関係が一致している。
だからこそ、渦雷はよく自分を人質にして天道に交渉しに行っていた。

霧島の最後の一言は、渦雷(からい)の十八番を借りたものだった。



天道(てんどう)に逃げ道なんてない。
渦雷(からい)をリーダーにしておきたいなら拒否権すらない。
作戦を受け入れ、裏から手を回すしかなかった。

「――俺は何をすればいい。」
「では、作戦の詳細をお話しします。表作戦は絶対失敗すると思うので、天笠(あまがさ)さんが来た時に一緒に伝えます。本当にやりたいのは裏作戦です。裏作戦のために天道さんが知り得るスパイの協力者を教えて下さい。決行日と同じ日に会う人が好ましいです。その人がダウンロードするファイルに事前にウイルスを入れ、スパイの手にわざと渡るようにします。そして、スパイがパソコンにUSBを接続したタイミングで、3課の3つの班が協力してハッキングを仕掛けます。――天道さんは3課の1係から3係までそれぞれ1班ずつ集めてください。1係は4班…ネフィリム班でお願いします。また、ハッキング当日はどこかの班が持っている分室で行ってもらいます。相手はスパイ(プロ)です。万が一逆にハッキングされても、青少年特殊捜査本部(こちら側の会社関係)にダメージが来ないようにするためです。」

「なるほどな。スパイの協力者(安在)が危ないからこそ、別の人経由でハッキングするんか。」
「ああ。あと、しばらく僕はリーダーの座を狙うことにするからよろしく。」
「ああ゛!?やっぱりお前はまた――」
「――天笠さんの目をそらしておきたいんだ。この行動は昨晩、渦雷(からい)や班のみんなと話し合って決めたさ。」
「――は…?」
「ちょうどいいことに、僕は天道の協力者(スパイ)に見られているみたいだし。この際、使えるものは全て利用し尽くそうと思って。」
「――なぁ、そんなにヤバそうなんか。まぁ、今でもかなり横暴やけど…これ以上があるってことやろ…?」
「ああ。恐らく。

目をつぶってくれると助かる。」
「……やたら天笠さん…倉木さんに絡んでるのはそういうことか。」
「あとは…まぁ、個人的にちょっと興味があるんだ。天道のスパイに見える僕と、扱いずらいけど優秀な渦雷(からい)のどちらを天笠(あまがさ)が抱きこむのかが。どちらを選んでも天笠さんの思い通りにはいかないんだがな。」
「……呼び方変えたのもその一環か?」
「ノーコメント。」
「わかった。乗ろう。実は明日、特捜班の直属の上司の定期会、特捜内にて秘匿班(スカウト)を持つ上司同士の定期交流会が時間差で開催される。当然、倉木さん(天笠さん)は入ってこれへん。その時に見繕うわ。」
「天道さん、ありがとうございます。よろしくおねがいします。」



こうして霧島は第三段階――天道を引き込むことに成功した。



話がまとまり、席を立つ。
その時、ふと思い出したように天道に聞かれた。

「なぁ…がまらか…もが、ま…ろり、なんちゃられんしすって知っとる?…実際、よく聞き取れへんかったんやけど。」
「――は?がまらか…??れんしす??」

なんだそれは。何かの呪文か?

「なんか、画面の中の奴が言いよったんねん。がまらか…もが、ま…ろり、なんちゃられんしす??なんか、むっちゃ長い呪文のような…がまらかがどうのこうの…。」

霧島は不思議に思い、複雑な表情を浮かべ、天道に言われた音を何度も呟く。
何回か繰り返していると、思い当たるものがあった。

「――もしかして、Gammaracan-thuskytodermogammarus loricatobaical-ensis――ガンマラカントゥスキトデルモガンマルス・ロリカトバイカレンシスか?甲殻類…ヨコエビの仲間の学名だな。」
「えび…エビ…え、海老ぃ??」
「ああ。エビだな。ポーランド人が命名して、論文でも使っているんだが、長すぎるため学名としては認められなかったものだ。よく世界の長い名前の例に挙げられているぞ。…てか、これ、世界の有名な雑学の必須知識だが…天道さん、外事なのに知らないんだな。へー。意外。」

困惑する天道に、霧島は補足した。
ちなみに、雑学の必須知識というのはでたらめである。
普段の仕返しも込めて、少々話しを盛ってみた。

「…エビかい!!!……なんやねん。あほらし…。悩んで損したわ…。」
天道は呆れ、脱力した。


ヲイ、晴野(はれの)東雲(しののめ)、ネフィリム。
天道、

。――天道には難しすぎたか?


「ところで――ふふっ。いったいスマホにどんな女性が映ったんです?天道さん…どんなご趣味をお持ちで?」
何となくは察しているが、

は、にやけながら天道に質問した。


この数秒後。
霧島は、舌打ちした天道に頭を一発殴られた。



――だって、普通、何が起こったか気になるだろうが!!!



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【補足】
リーダーとリーダーシップに関しては、けっこう端折ってざっくり定義としています。
おおよそこんな感じかなーと。
詳しく知りたい場合は各自検索していただけると幸いです。
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登場人物紹介

本編主人公の渦雷(からい)です。

1課2係7班のリーダーです。

皆さまどうぞよろしくお願いいたします。


雪平、すまないがこの書類も頼む。総務から雪平宛だ。

1課2係7班、サブリーダーの霧島(きりしま)です!

よろしくな!


あ、雪平!

僕、1時間後に用事で出るから、総務の書類終わったらついでに持って行ってやるよ!

あ、ども!晴野(はれの)っすー!

1課2係7班でオペレーターやってるよー!

よろよろ!!


って、ちょ……ゆっきー(雪平)!!!?無事かー!!?

皆さま初めまして。

1課2係7班の雪平(ゆきひら)です。

事件が無い時は、事務や情報整理、書類整理をメインにしています。

共感覚を持っていて、僕の場合は【色】が見えます。

どうぞよろしくお願い致します。


さて、この書類を…あっ!

(バッサー。書類を床に雪崩のように落とす。)

――うわあああぁ!すみませんんん!!

皆さまごきげんよう。

1課2係7班、雨宮(あまみや)ですわ。


雪平、こちらに来た書類はまとめましたわよ。

1課2係7班、嵐山(あらしやま)よ。

よろしく。


雪平。こっちが処理済、こっちが未処理のものよ。

量もあるし、天道に返す分は空きデスクに積んでおくわね。

1課2係7班、情報班員の東雲(しののめ)だよ。

基本、引きこもっているけど…よろしく。


あれ。ネフィリムからチャット入ってる…。

…了解。〔また出たヤバ案件ww面白そうだし、緊急案件RTA参加するので詳細キボンヌw〕…っと。

いつもネフィリム達には手伝ってもらってるしね。

――さて、頑張りますか。

あ、どうも。公安部外事課、天道(てんどう)どす。

警視庁に勤務しながら、青少年特殊捜査本部の1課2係7班の上司をさせてもらっとりますぅ。

ホンマは古巣に戻るか、1課1係に行きたいんやけど…まぁ、よろしゅう頼んます。

警視庁の阿久津(あくつ)だ。

天道の上司だ。どうぞよろしく。

警視庁公安部所属の天笠(あまがさ)です。

1話のエピローグから本編に関わらせていただきます。

読者、そして1課2係7班の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

うぽつwww

拙者はネフィリム!

3課1係4班のリーダーでござるwww

いやぁ、何卒どうぞどうぞよろしくでござるww

あ。上から緊急案件RTA入ったんで離脱シャース!ノシ

ホント人使い荒いwwブフォww

者ども!!調査(ハッキング)と工作(クラッキング)の時間ですぞ!!各自開始オナシャス!!

警視庁公安部内事課の斎藤だ。

…一応名乗ったが…俺の自己紹介、本当に必要か??

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