第39話 コンテスト用じゃない、本来の自分の作風でも認められたい!(青)
文字数 2,368文字
5話ぶりにエブリスタでの投稿経験エッセイに戻ります。
これまで、私は事前予習によって計画的にコンテスト参加してきたとお話ししてきました。
それは逆に言うと、「コンテストのために学んだ書き方で挑んだのであって、本来の、作者の素の書き方は多少は封印して書いてきた」ってことでもありました
とはいえ、全部が全部、あおくささんらしさを封印していたわけではなく。私達の「全てを青に染める人」のように、受賞狙いだけではない自分が書きたいものを優先した作品が他にもいくつかありますよ~
そうやって「落ちてもいいから好きに書く」をやった作品の中では、選んでもらえた作品はほぼないんだったよな。確か
※clovernote前半が選ばれたのだけは例外ですが、あれは受賞を狙わなかったってだけで、本来の私の作風とちょっと違います。
父みくさんという他者に贈る目的で書いたから、自分のためだけに書いた作品じゃないので。
つまり、どういうことかというと……
コンテスト狙いで書いた作品は通せるけど、本来の自分のありのままの作品では、選んでもらえないのでは……
という推測が、私の中ではすでにあった……
それもまた、受賞作品を読んで勉強した結果、あおくささんの好きなジャンルはあまり選ばれてないなぁと感じた結果なんですよね
私が自分の作品の中で最も熱く表現したいジャンルはですね。ブロマンスです。
(検索エンジン先生にブロマンスを教えてもらうだけの簡単なお仕事)
え〜と……その言葉の定義自体に諸説あって、線引きが不明瞭なジャンルで……絶対にこうですって断定出来なくて、あくまで作者はこう思いますってことしか言えないっぽい
あおくささんの作品群を読んだ印象では、少なくともあおくささんの中では、
「同性同士が恋愛関係になるお話ではなく、友情の範囲内で厚く関わり合う物語」
がお好きってことでいいんでしょうか?
イリサは女だから他人事だろうけど、オレは男だから、その定義に身に覚えがなくもなくてなんかもやっとする……
自分自身の意思ではなく、作者の性癖に動かされてるみたいな気がしちゃうんですよね?
残念ながらコウ君。それは私達みたいな存在には逃れられない宿命なので、割り切るしかないのですよ!
メタすぎる……はともかく、イリサはよく割り切れるなぁ
だって、作者さんの愛情がそのまま形になったのが自分という存在であるなんて、光栄じゃないですか〜♪
その愛情が嗜虐性癖の形になってて、それを向けられてえらい目にあわされまくる人もいるのに……
(スマホ様のロック画面の人とか、そうなんだろうなぁ)←コウ君の心の声
そろそろ私も話していいっすか……?
元々、私自身に、少女漫画風恋愛物語よりも、例えば週刊少年漫画雑誌やギャルゲーなどの男性向けコンテンツを嗜好する癖がありました。
ギャルゲーといってもガチガチの恋愛重視作品よりも、戦記物や伝記物にヒロインと結ばれる要素がおまけでくっついてますみたいなものが多かった。
そうなると、自然、「男の厚い友情」を物語で楽しむ機会が多い人生だったわけですね。
……でも、悔しいかな。私は「自分が好きな漫画的展開を小説でも読みたいから書く」をよくやるんですが、web小説の世界ではウケが悪いんだそうで
オンラインではこの種の愚痴を隠してきたあおくささんですが、お家でご家族にはよくシャウトされていて、それを私達も聞いているんですが……
みく父さんに現状を嘆いた際に、漫画だったら「絵による情報」も加味して小説ではそっぽ向かれがちな展開が許されることもあるよねって意見がありましたね
逆も然りだと思うけどな。文字だからこそ出来る表現ってのもあるはず……
あくまで私の見た範囲で思う主観なのですが、web小説もかなりの恋愛市場な感じで……漫画だったら絵の巧みさで釣れますけど小説だとあらすじやラベリングで判断されてしまいがち。となると、
「異性愛でも、同性愛でもない、恋愛に至らない厚い友情」が私の中の理想のブロマンス。恋愛求めてる圧倒的多数読者からはそれだけで弾かれちゃうラベルにもなります。
私みたいな人間が世の中にゼロじゃない以上、需要だってゼロにはならないので、どうにかブロマンス好きな限られた人の目に触れて思い出になれたらいいなって願ってます
元々がそういう世の中の現状だと、しっかり市場調査をした結果、知ってしまったから……コンテストでは、自分の一番好きなブロマンス作品でなかなか挑めなかったんですよね?
そうなんです。が、例によって「お題ミラクル」が発生しまして
そんな言葉、あったっけ?
たぶん、「染まる」ってお題が出たからオレ達の話を書いたってやつと同じなんだと思うけど
それですね。「道」ってお題が出ました。この「道」てやつを象徴する、ブロマンス出来るキャラクターが我が子達の中にいましてね〜。逆に、このお題だったら彼らの厚い友情を書かなくてどうするって
ですが、あおくささんの印象では、そのコンテストで選ばれるのは女の子同士の厚い友情の方が多いって分析結果でした
でも、書きました、ブロマンスで。普段の自分の最も好きな書き方で。
結果はどうなるか不安でしたが、いつも以上に、「この作品はどうか選ばれてくれ〜〜!!」って祈ってやみませんでした
選ばれたら、本来の自分の作風が認められたってことだもんな。そりゃ嬉しいと思う
6千文字弱で、私の性癖をぎゅっと凝縮した、魂込めた一品でした。
それが優秀作品には入ったので、「ああ、自分の表現は公の場で認められる程度には書けてたんだ……」って思えてホッとしました
こっそり……
(そのお話はノア君とテラおにーさんの「天職、失いました。」という作品なのですが、ノベルデイズでお目見え出来るのはかな〜り先になりそうですね……)
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