第27話 大長編じゃない小説の書き方教えてもらいました(葉)
文字数 2,203文字
web小説の書き方を学ぶために、投稿サイトの小説をたくさん読んでみる。
読み始めて気が付いたのは、長くても10万文字くらいで完結する作品が多いんだなぁってことでした。それより短い作品も多いですし
10万文字で終わらない作品となるといきなり20万文字、60万文字クラスの大長編ばかりになって、両極端です。
100万文字超えても完結にならないで連載続いてる大長編はたいていファンタジー……私の作品は最大で70万文字で完結したので、100万文字超えてもまだ書くことがあるってすごいや……と思います
学校の作文くらいでしか長い文章書いたことない、オレ達みたいな一般人には、ほんの数千、数万文字でも「お話を考えて最初から最後まで書く」ってだけですごいと思う
何が言いたいかというと。
100万文字は書けない私からしても。
「10万文字しかなくて、書きたい内容が全て書ききれるものなのか? 短すぎないか?」
と、感じまして
10万文字で短く感じるって……葉織くんも言ってるように、けっこうな文字数だとわたしも思いますけど
私は公募に出したことがないので知りませんでしたが、エブリスタの投稿をきっかけに「Web小説でも投稿できる公募」の応募要項を見てみました。
すると、5万文字から10万文字の「文庫サイズの書籍化に収まりやすい文字数」での募集を多く見かけました
受賞したらそのまま書籍化〜、ってするならまあ、そうなるんじゃないのかな
5万文字での募集は、選ばれて書籍化する際に書き下ろしを加えて出版してもらえる感じでしょうか
私が見た範囲ではそうでしたね→書き下ろし
こうやって調べた結果......
ダラダラ〜っと書きたいこと全て書いて大長編を完結させるのも書き手の能力ではありますが。
「短めの文字数で読みやすくまとめるのも、書き手の能力」
なのかもしれないな〜と感じたのです
なが〜い時間、読書しても平気って人もいれば、ほどほどの時間で読み終わる話が好きって人もいるでしょうから……
作者の作品一覧を見て、大長編しか置いてなかったら、それだけで「自分の求めてる長さの作品が置いてなかったなぁ」って、さよならされちゃうかもしれないよね
そういうわけで、私も次は「10万文字を目安にした話を書いてみたいなぁ」と思いました。
なおかつ、エブリスタでよく見かける、「現代が舞台の静かな日常のお話」を書いてみることにしました。
今まで、ファンタジー作品しか書いてなかったですからね
Web小説の勉強を始めてさっそく、ふたつも「次に挑戦するべき目標」が見つかったんですね
そうして書くことにしたのが君達のお話、「江ノ島の小さな人形師」だったのです
久しぶりにオレ達をここに呼んでくれたのは、それが理由なんだ
実はわたし達、あおくささんが人生で初めて最後まで書いてくれた小説の主人公だったんですが。あの時の小説はノートに書かれたもので、「TEAR」を書き始めるより前にはすでに廃棄されちゃいまして……
そのお話は離島が舞台で江ノ島とは無関係で……ついでに言うと、オレは話の途中で死んじゃったりしてて
書き直してもらえたおかげで葉織くんが死ななくてほんっっとうに良かったです!!! 捨ててくれてありがとうって心から思ってます!!!
自分の話が捨てられたことを全力で喜ぶ登場人物がいるとは……
捨てちゃった理由は、これを書いた当時、高校生の自分は未熟だったもので。
「作品に必要な歴史上事実についてきちんと調べないまま書き進めちゃったせいで、完結後に調べたら、どう書き換えても世の中に出せないシロモノ」
になっちゃってたからですね
けっこう苦労して書いてたのに、何も残らなかったって残念だよね
お話の内容は諦めがつくんですが、君達ふたり、葉織君と羽香奈ちゃんってキャラクターが墓送りになってるのだけは残念すぎまして。
イリサと同様、君達もフィギュアを作ってたまに遊んで供養されてる状況でした
わたし達に対してその言葉を選ぶのは、ちょっと......
作品を読んでくれた人にだけ伝わる特典としてわざとやりました、ごめんなさい。
捨てちゃった君達の話もそうですが、主要登場人物が死んじゃって悲しいねー、みたいな話ばかりを私も書いてきてる気がしましてね。私が読みたがる話の傾向がそうだから仕方ないとはいえ、ね。
新しく書き直す君達の話は、せっかくだから、人が死んで話を動かすタイプの話じゃなくて。
ひたすら日常を書くタイプの話にしてみようって思いました
さっき言ってたように、それも、他の人の作品をたくさん読んで勉強した結果、「自分もやってみよう」て思ったんだったね
頑張ってみようと思った結果、わたしたちが生まれ直したって......なんだか素敵で、ちょっと嬉しいかも
素敵なのはそれだけじゃなく。
「大長編ばかり書いてたから、短めの話を書いてみたいんだけど、どうやったらいいのかわからない」
みたいなことをエブリスタで書いたら、書き方を教えてくれた人もいたんです。
君達のお話はそういう出来事が連続した果てに完成したという
エブリスタを始めた直後は辛かった〜みたいなこと言ってたけど、オレ達が聞いた今日の話だけでも、すっごい良いことあったねって思うけどなぁ
こんな感じで、「新しい作品を次々と生み出させてくれた」って意味では、エブリスタは私の人生を変えてくれました
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