第31話 妄コンのおかげでclovernote小説化成功(み)
文字数 2,150文字
コンテストという動機づけのおかげで、長年書けないでいたアイデアの数々を「小説化出来るかもしれない」と思い立った私は、とりあえず真っ先に、
「clovernoteのみくさんを小説にするチャンス!」
と考えました
実はあおくささん、僕のキャラクターデザインやフィギュアを作った当初から、
「せっかく作ったキャラクターなら、小説化もしたい」
って、こっそり考えてくれていたんだよね
当時の私はまだ「TEAR」を書いてる最中だったり直後だったりして、今後も趣味で小説を書いていくものだと思ってましたから。
キャラを作ったならお話も読みたいなぁと思ってました
とはいえ、みくは共同製作者のいるキャラクターで、よそ様のブログの看板娘なわけだから。アナタひとりの一存で設定やお話を決められなくて、小説化は難しかったのよね
そこで、コンテストは父みく(私の夫)に「これを機に小説を書きたい」と打診しやすいきっかけにもなりました。
今書けば、あの、みくさんが! 小説のコンテストに出られるんだよ〜! みたいにね
イリサさん達の時みたいに、あくまで、「コンテストで僕達に使えそうなお題が出たら、書いてみよう」
っていう、気長〜に待つはずだったんだけど……
「染まる」の次に出されたらお題が、
「忘れもの」だったのよね
「忘れもの」、かぁ……
みくさんっていうキャラクターは、
「ノートに何かを書いているけど、それはブログの閲覧者さんのご想像にお任せします。なので、何を書いているのかは絶対にわからない」
というのが設定の肝でした。
ですが、小説にするなら、「何を書いているのかを明かす」ことが避けられません
明かすっていうか、何を書いているのか決まってなかったのを、決めなきゃいけないってことだよね
「忘れもの」ってお題なら……
「忘れたくないものを常にメモして書き残している女の子」
って話を書けば、参加出来そうよね
鉄は熱いうちに打てって言いますが、ほんの数週間前にコンテスト参加で美味しい思いをしちゃった私は、
「早くあれをまた味わいてぇ〜〜!」
って欲望に突き動かされてしまいまして。
みくさんに相応しいお題を待つ、じゃなく、出てきたお題をみくさんに合わせてさっさと書きてぇ〜〜!
って思っちゃいました
てなわけで、父みくさんに、みくさんがノートにメモしてる理由を、
「忘れっぽい女の子だから大事なことをメモしてるって設定でコンテスト作品を書きたい」
って相談しました。
「えぇ〜〜……?」
って、ぶっちゃけちょっと嫌そうでした
彼にとってはブログの看板娘で、10年以上大事にしてきた愛娘なんだもの。
コンテストに出したいから、な〜んて勇み足で、「忘れんぼう」にされたくないでしょうね〜
一度決めちゃったら、撤回出来なくなっちゃいそうだし
なんですが、私が押し切って
clovernote前編「僕は忘れ者、あなたは鏡の魔女」を執筆し、妄コンに応募しました
このタイトルは最初の妄コンの時だけで、それ以降は投稿先の雰囲気に合わせて改題してるよ〜
ノベルデイズの中では「みくは忘れ者」ってタイトルなので、良かったら読んでみてね♪
実をいうと、この「clovernote前半」は、みくと鏡の魔女さんのご挨拶回で、受賞は狙わずに書きました。
本命は次に書こうとしている、鏡の魔女さん主役の「clovernote後半」の方です。
これが、私が妄コンで初めて「受賞してやるぞ!」って気概で書いた作品となっています
短編小説コンテストなのに、開催回を分けて前後編の作品を出して、前半じゃなく後半で勝負かけてるって……
普通に考えたら、その一作品だけで完結している短編小説が求められていると思うんだけど。
なかなか、思い切った戦略に出たわね
まぁ、私も当然、「前後編の作品であることがバレたら、そもそも選考対象にならないのでは?」っていうのは不安要素でした
コンテスト開催中はシリーズ作品だってことを、あらすじとかからなるべく隠した状態で応募してたよね
前後編作品ではありますが、どっちも、「単独の、短編小説として読める」ということに気をつけました。
「全てを青に染める人」の時みたいな、原作小説ありきのおまけの短編小説にはしないで
それがですね~……
なんと、clovernoteは前後編、どっちも「優秀作品」に選出されました
※ノベルデイズの人は妄コンについて詳しくないかもしれないので先に書きますが、「優秀作品」は受賞枠ではない下位賞、佳作みたいなものだと思ってください。
こっそりシリーズ作品を出しちゃうなんて裏技的なことをしても、きちんと評価してくれたのね。寛容な運営さんなんじゃない?
いやぁ〜……これには私も驚きましたよ。予想外すぎて。
明日はこの結果に関する考察と、私が「clovernote後半が本命で、前半は受賞狙いじゃなかった」という理由について語りたいと思います
なんだったら次のページを読む前に、すでにclovernoteを読んでくださった方は、前半と後半の書き方の違いを比較考察して「なんで?」を先読みしてもらったりしたら楽しいかもしれないわね〜♪
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