第19話 大失敗した小説を今度こそ書く! と決意した(青)
文字数 2,115文字
前ページで話した「旅するイリサ」を始めたことによって、
「イリサ達の小説は書けなかったけど、イリサはブログの中で生きているから、もうこっちに注力すればそれでいいや」
と、私は思うようになっていました
確かにイリサは生きてるけど、オレや、イリサの大事な人達は作者の脳内に抱え落ちされたまま、世の中に出ないでいつか消える……それでいいやってことになったんだな
「旅するイリサ」は写真だけの企画なので、私はお喋りしませんし。
かつて、ブログの看板娘として「キャラクター性は全て、閲覧者の想像にお任せします」という扱いだった、みくさんと同じということになったんですね
あえて書きませんでしたが、私が小説をやめようって決めたもうひとつの理由に、
「パソコンに向かって小説を書く時間と体力を、今後築いていく新しい家族に使おう」
と、思ったからというのもあったので。
ですが……思いがけず。「もう一度書こう」と思ったきっかけをくれたのも、家族でした
あおくささんのご家族は、私ももう長年ご一緒に暮らしているので、もはや名前を呼んでくれる関係です!
「旅するイリサ」は1年おきにフォトブックにしています。同人誌として配るため、とかではなく、自宅で自分が見るためでした。
親が作るオリキャラ本なんて興味ないだろうと思っていたので、子供達にも見せてはいなかったんですが、2021/12/21、娘が
と、言い出しました。その時点での既刊全て読破して、
と、続きを楽しみに待つようになって。娘が「旅するイリサ」のファンになってくれました。
身内とはいえ、「ファンになってくれる」っていうのは本当に嬉しかったです。
これ以降、私が外でイリサを撮る目的も知ったからか、娘は撮影の手助けをしてくれるようになりました
イリサだったらともかく、オレにまでプレゼント(コウをイメージした赤い色のテディベア)をくれたりもした。驚いたけど、気持ちは嬉しかったな
補足いたしますと、こうやって日付まで正確にわかっちゃうのは、「旅するイリサ」を参照するからです。あおくささんの経験したあらゆる出来事は、私の写真と日付と共にブログで記録されますから
ある意味、それが「旅するイリサ」の目的でもあります。
私には自撮りの趣味はないので、「イリサを撮る」のを目的にすることで、毎日の記録付けを習慣化する。
おかげで、「あの出来事があったの、いつだっけ」と思い出したくなった時、旅するイリサの中から探せば
「何年何月何日に何が起こって、その時の作者はどんな気持ちだったのか」
というのが簡単に見つけられるのです
こうやって「旅するイリサ」の活用に成功すると、作者は「今回もイリサペディアが活きちゃったな~、かーっ、まいったな~」ってドヤ顔になるという
ちょっと、気持ち悪い暴露をしないでくださいよ……
話を戻しますが、2021/10/1(←これもイリサペディア参照です、ドヤァ)
息子が「旅するイリサ」の本を読んでいて、こんなことを言い出しました
どうしてイリサは旅をしているの?
もしかして、そういうお話なの?
わ~……フィギュアと出かけて写真を撮るという行動からその疑問は、なかなか鋭い着眼点ですね
実際、息子の想像の通り。私が「フィギュアと旅する企画を始めよう」と考えた時に、その看板娘としてイリサを選んだその理由は……
あおくささんが書けなかった私達の小説の中で、私とコウ君が旅をしているから、なんですよね
「旅するイリサ」に本当は原作となる物語があることを、ブログに写真をあげてるだけで看破されるとは思いませんでしたし、それがまさか幼い息子からというのは本当に驚きでした
作者は以前から、子供達が大人になったら、母親が外でフィギュアの撮影をしたり職業でもないのに創作したりするのを、恥じるようになるんじゃないかって心配してた。だから、オレ達の情報を積極的に話したりはしてこなかった
そんな想像とは真逆で、子供達は大きくなってきたら、私(イリサ)達の活動を応援してくれるようになりましたね!
思春期になったらどうなるかわからないのでまだ、油断は出来ませんが!
そういうわけで……私が元気に小説を書ける内に、イリサ達の物語を「子供達が読みたくなったら、読めるようにしておかなければならない」
今度こそ絶対に最後まで書き上げる! と決意したのでした
詳細は次のページでお話ししますが、私達の物語は小さなお子さんにはちょっと難解なもので……
構成が複雑だからこそ、作者も心折って書けなくなったくらいだし
と、いうわけで子供達はまだ、完成した小説の本編は読んでいません。
わかりやすい短編(全てを青に染める人、その他)は読みましたけどね
補足。最近の若い世代・子供達は、YouTubeなどで
「大人が子供の遊ぶような玩具やゲームで楽しく遊ぶ姿を配信して、収益化する」のを見慣れていて、それどころか「憧れて」すらいます。
だから、母親がネットでこんな活動してますよ~って状況に抵抗が少ないのかもしれないですね
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